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JR東、法令理解せず介助犬同伴拒否

2009-11-17 22:59:54 | 鉄道・公共交通/交通政策
<介助犬>JRが同伴拒否 受け入れ義務、職員理解せず(毎日新聞)

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 千葉県市原市で介助犬と暮らす男性(48)が10月、JR鎌取駅(千葉市緑区)で新幹線の乗車券を買う際、介助犬の同伴を一時断られていたことが分かった。身体障害者補助犬法(02年施行)はすべての施設や交通機関に対し、介助犬や盲導犬の受け入れを義務付けているが、窓口職員は理解していなかったという。「日本介助犬協会」(本部・東京都)などは16日、同駅を所管するJR東日本に対し、再発防止を求める要望書を送付した。

 男性によると、同伴拒否があったのは先月20日。男性の妻(43)が同駅でJR名古屋駅までの新幹線の乗車券を求め、介助犬の同伴を伝えたところ、窓口職員に「(東海道新幹線を運行する)JR東海は盲導犬のみ同伴を許可しており、介助犬は認めていない。他の交通機関を利用してほしい」と拒まれた。妻は受け入れが法的義務であると説明したが理解されず、男性本人が電話で交渉。最終的に職員は誤りを認めたが、発券まで3時間以上かかったという。

 男性は「あきらめて車で行こうかとも思ったが、ほかの介助犬使用者のためにも説明に努めた。JRには法に基づいた対応をお願いしたい」と話す。日本介助犬使用者の会の木村佳友会長は「法施行から7年たったにもかかわらず、公共交通機関で同伴拒否が起きたことは大変残念。全職員に法律を周知徹底させてほしい」と求める。

 JR東日本は毎日新聞の取材に対し「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。今後、このようなことがないよう社員教育を徹底し、再発防止に全力を尽くしたい」とコメントした。【川久保美紀】
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身体障害者補助犬法

本当にJR社員は上から下まで法律を全然知らないということを改めて認識させてくれる事件である。こんな無知だからこそ、河川法違反の不正取水や、国労バッジ着用社員への違法な処分が平気でできるのだろう。もっとも、不正取水やバッジ処分は相当確信犯的に行われているが。

JRには一度、大規模な法令教育が必要だと思う。コンプライアンス(法令遵守)体制を整えるのは結構だが、それ以前に法律を知らないのでは遵守のしようもない。新入社員、中堅職員、幹部の各階層ごとに必要な法令知識を身につけさせ、コンプライアンス意識を涵養する必要がある。

それにも増して大切なのが、「自分が法律」という意識をたたき直すことだ。これは、とりわけ国鉄時代から引き続き幹部を務めている各社首脳にこそ必要である。前述の河川法違反やバッジ処分問題、それにJR西日本の事故調報告書漏洩問題を見ていると、法律を知っているとか知らないとか、コンプライアンス意識があるとかないとかいう以前に、彼らは自分が法律だと思い上がり、何をしても許されると勘違いしているのではないか。社員を教育する前に、弁護士などの法曹専門家による教育機関を設立してまず幹部の心を入れ替えさせ、教育効果の上がらない者は役員から罷免するくらいの覚悟が必要だ。ここまでやらないと、JRはもうダメだと思う。

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