人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

「多機能=素晴らしい」という幻想

2006-03-06 22:16:08 | IT・PC・インターネット
<DVDレコーダー>頭打ち 各社、地デジ対応機で巻き返し

>民間調査会社のBCNの田中繁広取締役は「年内の次世代DVDレコーダー発売を前に、一時的な買い控えが起きているだけ」と楽観的にみる。しかし一方で、「リモコンにボタンが多いなど、操作が難しい印象が消費者に広まった。予想以上に限られた購買層になったのかもしれない」(家電メーカー担当者)など、市場の先行きに厳しい見方も出ている。

…市場が普通に飽和状態になっただけだと思うのだが。

そもそも、どれだけの家庭にDVDレコーダーがあるのだろうか。
評判の良かったテレビ番組を録画して友人・知人に回すとき、DVDで回そうとすると「ビデオテープにしてくれ」といわれることが今でもよくある。私の職場でも、DVDで渡そうとすると、ビデオの方が良かったのにという表情を隠しながら「でもぉ、パソコンならDVDが見れるからいいよ」と仕方なく快諾(←日本語おかしい)してくれるということもある。つまり、DVDレコーダーどころかプレーヤーですら、世間で言われているほど普及率は高くない、と見るのが妥当なところだろう。
現行方式のDVDですらこの状況なのに、家電業界はもう次世代DVDに移行しようとしている。いくらなんでもスピードが早過ぎはしないだろうか。

「技術があるところ需要がある」というのはメーカーサイドの一方的な思いこみに過ぎないと私は思う。これだけDVDの発売から時間が経っているのにまだこの状況というのは、つまり今DVDを持っていない人たちはそもそもDVDを不要だと思っているということだろう。ビデオテープで充分と考えているのである。
そんな人たちに、やれ次世代DVDなんて言っても見向きもしない。メーカーが規格統一できず、互換性のない2つの規格がほぼ互角の状態で並立しているとあればなおさらである。
とりあえず買ってみて、使用目的は後から考えるなんてのは、カネに余りある一部のマニアだけなのだ。

「操作が難しい印象を消費者に与えている」というメーカー側の分析は、ある程度当たっていると思う。通話機能だけで表示パネルすらないツーカーの携帯が高齢者を中心に売れるなど、「通話しかできない」ことが逆にセールスポイントになる時代だ。使い古された言葉だが、シンプル・イズ・ベストなのかもしれない。

日本の家電メーカーの皆さん。
技術がある以上、付加価値をつけて高く売りたい気持ちはわかる。でも、あれこれ機能をつけたって、どうせ流通段階で買い叩かれてしまうのなら、いっそシンプル・イズ・ベストを目指してみたらどうだろう。通話しかできない携帯、見るだけのテレビ、聴くだけのラジオ。別にそれでいいではないか。
むしろ、そこにビジネスチャンスがあるかもしれない。

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