コロナ感染の半数が70代以上の驚くべき事実は県のコロナ対策が原因

コロナ感染の半数が70代以上の驚くべき事実は県のコロナ対策が原因

 驚くべきニュースが沖縄タイムスに載った。

2021年2月9日
沖縄のコロナ感染者の半数は70代以上 減らない入院患者 宮古島では4む週間ぶりにゼロ

 沖縄県は8日、新型コロナウイルスに感染し、入院中だった2人の死亡を確認したと発表した。新規感染者は10代から90代の男女計40人で、重症化リスクの高い70代以上が半数の20人を占めた。感染が拡大していた宮古島市では4週間ぶりに感染者がいなかった。南部保健所管内では24人の感染が判明し、多くが高齢者だったが、同じ町村での感染かどうかなど調査中という。
         「沖縄タイムス」
 なんと、コロナ感染者の半数が高齢者であるというのだ。新型コロナの特徴は若い年代に感染者が多いことである。若い人は感染しても無症状や軽い症状が多い。東京は70代以上は23%であり10、20代27%より少ない。70代が半数というのはあり得ないことである。しかし、沖縄ではあり得た。それは偶然ではない。沖縄特有の県民の体質でもない。県のコロナ対策が原因である。起こるべくして起こったのである。このようになることを8月のブログで書いた。
2020年8月10日
 経済悪化 コロナ感染拡大 デニー知事の最悪政治
 緊急事態宣言によって新型コロナ感染拡大を防ぐつもりのデニー知事であったが効果はなく、逆にコロナ感染は急激に拡大した。するとデニー知事は数字では感染数が縮小するが実際は新型コロナ感染が拡大するという県民だましの政策を実施した。PCR検査の対象範囲を発熱などの症状が出ていない濃厚接触者の検査をやめることである。デニー知事は重症化リスクがある人と医療・介護従事者を優先することに決めた。濃厚接触者であっても発熱などの症状が出ていない人の検査はしないというのである。
 症状のない濃厚接触者の検査をしないのは検査依頼が増加して、医療機関や保健所が逼迫しているからだという。症状が出ていない人の検査が続くと重症患者の治療が困難になるというのが理由である。検査方法の見直しを提言したのは県専門家会議である。デニー知事と同席した専門家会議委員の沖縄県立中部病院・高山義浩医師は、
「症状が出た段階で検査すれば全く遅くない。症状がある人に対する検査態勢はしっかり守るので協力をお願いしたい」と述べた。
感染病専門の医師とは思えない発言である。感染病の一番の問題は人から人へ感染することだ。感染を防ぐことが感染病専門医師の一番の課題である。ところが高山医師は症状が出た段階で検査しても治療できるから、無症状の時に検査しなくてもいいと述べたのである。高山医師は感染病専門医師ではなく内科医師のようである。
 無症状の感染者が感染者である自覚がないために多くの人と濃厚接触して感染を拡大するのが新型コロナの特徴である。新型コロナの感染力が高いのは無症状の感染者から感染するからである。

 沖縄県は7月31日~8月6日の一週間で人口10万人当たりの感染者数は31・57人となった。2番目の東京都17・29人を大きく引き離し、7日連続で全国最多となった。東京都の感染拡大が問題になっているが沖縄は東京都の二倍である。デニー知事が緊急事態宣言をしたにも関わらず感染率が断トツの一位である。県の専門家会議のコロナ対策が最低と言われても仕方がない。汚名をはらすには感染率を下げるしかない。下げるには感染を減らす方法ともう一つ、PCR検査を少なくする方法がある。専門家会議は無症状の感染者をPCR検査しないことによって数字上の感染数を減らす方法をデニー知事に進言したのである。専門家会議の言いなりであるデニー知事は専門家会議の提案を受け入れた。
 世界保健機関(WHO)の発表では感染しても30~50%の人は症状が出ない。新型コロナウイルス感染者のうち4割ほどが無症状の感染者からうつされているという。濃厚接触者であっても症状がなければPCR検査しないという沖縄の感染病専門会議の提案は間違っている。
世界から日本はPCR検査が少ないと批判されていた時でも政府のクラスター対策班は感染者の濃厚接触者を徹底してPCR検査をした。徹底した濃厚接触者のPCR検査が感染拡大を防いだのだ。ところが濃厚接触者であっても無症状であればPCR検査をしないという県専門家会議の提案を受け入れた県の政策は感染者を拡大させる政策である。
 
那覇市や県医師会は8月1、2日に松山地域の飲食店従業員らを対象にPCR検査を実施した。松山地域で働くほとんどの人々が検査を希望し、2076人が検査を受けた。検査の結果86人の陽性が確認された。  
86人を隔離すれば、松山地域にはコロナ感染者が居ないので健全な夜の街になる。2076人が検査を受けたのは画期的である。松山地域では安全に飲食できることになったのだ。1カ月毎に検査をすれば観光客から感染したとしても感染者を見つけて隔離するから健全な松山をアピールすることができ、県民も観光客も安心して飲食できる松山地域になるだろう。
ところがデニー知事は無症状者のPCR検査はしないという。無症状の感染者が増えると重症患者の治療が困難になるというのである。しかし、無症状の感染者を放置していくと感染が急激に拡大していく。無症状の感染者から老人や疾患者への感染が広がる可能性が高くなる。重症患者が増えるだろう。
感染拡大を止めるために緊急事態宣言をしたデニー知事は今度はコロナ感染者が増える政策をやるのである。呆れてしまうデニー知事の政治である。

県がやるべきことは松山地域で行った検査のように大規模な検査をし、陽性の人を隔離するべきである。例え感染率が全国一であったとしても濃厚接触者は全員PCR検査をするべきだ。クラスターが発生したら地域全員のPCR検査をやるべきである。コロナ感染拡大を防ぐのにはそれが一番有効である。
宜野座村は7日、保育所関係者を対象にPCR検査を実施した。150人が受診した。保育所に娘を通わせている30代女性は「すぐに検査を実施してもらい、ありがたい」と語った。
デニー知事の緊急事態宣言は経済悪化を招き、無症状者を検査しないのは感染者拡大を助長することになる。沖縄にとって最悪の政治である。
感染専門家医師だけでなく観光事業や経済界の意見を聞いた上で沖縄にとって最適な政策を模索するのがデニー知事に求められている。しかし、医師だけの意見を聞き、最悪の政治を実施している。
ブログ「内なる民主主義」
 県の糸数公保健衛生統括監は「若い人中心の感染状況から高齢者関連施設での感染が増えている」と説明しているが、若者の感染者が増えたのは若者の無症状感染者を放置した県のコロナ対策が原因である。県は死亡率も高い。高齢者の感染率が高いからである。沖縄タイムス、琉球新報はこのことに注目しない。残念である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )