浦添市長選でもオール沖縄左翼を弱体化させたデニー知事

浦添市長選でもオール沖縄左翼を弱体化させたデニー知事

 デニー知事は宮古市長選に続き浦添市長選でもオール沖縄の左翼を弱体化させた。


 写真はデニー知事、城間那覇市長、松本浦添市長である。三者は県庁で会談し、那覇港湾施設(那覇軍港)を浦添埠頭の北側に配置するという国の案を受け入れることに合意した。2年前の2019年3月13日である。浦添移設は国、県、那覇市、浦添市4者が2年前に合意した。合意の中心がデニー知事である。
 デニー知事は浦添移転賛成であるのは2年前から明らかであった。であるなら浦添市長選でデニー知事支持のオール沖縄推薦の立候補は浦添移転を選挙公約に入れるのは当然のことである。ところが伊礼ゆうき候補は浦添移転反対を選挙公約に入れた。デニー知事と伊礼候補は那覇軍港の浦添移転で対立したのである。
 翁長前知事が左翼政党と共闘したのは辺野古移設反対が理由であった。安倍政権が辺野古移設容認しなければ自民党を除籍すると自民党県連に圧力をかけた時に翁長前知事は辺野古移設反対に固執して自民党を離党した。そして、辺野古移設反対で一致する左翼政党と合流してオール沖縄を結成したのである。
 左翼政党にとって浦添移設は辺野古移設と同じ米軍基地の強化である。浦添移設に反対するのは当然のことである。特に反米主義の共産党は浦添移設に絶対反対である。共産党員である伊礼候補は浦添移設に絶対反対であるし、選挙公約に掲げている。しかし、デニー知事は浦添移設に賛成している。
 浦添市長選では浦添移設に反対の伊礼立候補が賛成のデニー知事を支持し、浦添移設に反対のデニー知事が反対の伊礼候補を応援するという奇妙なことが起こったのである。デニー知事を支持している市民は伊礼候補に投票するかどうか迷ってしまう。伊礼候補への投票が半減するだろう。伊礼候補への投票を減らしてしまうのがデニー知事である。

琉球新報は自民、公明両党が推薦する松本氏と、玉城デニー知事らが支える伊礼氏という対決の構図であると書いている。沖縄タイムスは自民、公明の政権与党が松本氏を推す一方、共産、社民、社大、立民など県政与党を構成する勢力が伊礼氏を支援する構図と書いている。
 両新聞に共通するのは伊礼候補支援にオール沖縄を上げていないことである。オール沖縄の保守と左翼は分裂していると書いているようなものだ。宮古市長選では左翼は保守に妥協した。だから自衛隊配備を容認した。浦添市長選では米軍問題だから左翼はデニー知事、保守に妥協することはできない。保守もデニー知事が賛成なので左翼に妥協しない。オール沖縄は分裂したのである。デニー知事は左翼を弱体化させている。
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