ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

大きく息を吸いながら下腹を凹ますー逆腹式呼吸のコツ

2008-07-23 10:28:42 | 逆腹式呼吸
 座禅のときに行う逆腹式呼吸をスムーズに、無理なく行うコツは、大きく息を吸いながら、下腹を凹ますことかもしれません。 口を閉じ鼻だけで呼吸を行う逆腹式呼吸。  

 私自身は、当初より下腹の動きには、あまり関心がなく、ひたすら吸った息を、のどを通って気管支からお腹へ、そして臍下丹田へと、体の中へ吐いていきました。 鼻で息を吐くことを忘れ、あくまでイメージで体の中へ息を吐く。 そのことだけに意識を集中していました。

 後から、本を読んだりして下腹の動きを知ったのですが、呼吸に慣れれば、結果的に下腹の動きは、本のようになっていました。 息を吸ったときに下腹は凹み。息を吐くときには、下腹は元に戻るということに。

 逆複式呼吸に慣れさえすれば、自然と下腹は動くものと思っていましたが、座禅仲間の2人が、このところ呼吸に、座禅に集中できないと聞き及んで、改めて考え直してみました。

 大きく息を吸いながら下腹を凹ます、下腹を凹ましながら大きく息を吸います。 息を吐くときには、吐く息音を立てながら、「スー」とか「ウー」とかの息音をです。 ゆっくり体の中へ息を吐くように、10秒以上かけて吐きます。 できるだけ息を吐ききるつもりで行います。 

 全部吐ききると苦しくなりますので、そのちょっと手前でやめ、息をまた吸います。 下腹を凹ましながら息を吸い、ゆっくりと体の中へ息を吐く、その呼吸の繰り返しだけでよいのです。 無理をせず、できるだけ逆腹式呼吸が、自分の自然の呼吸のようにできたら、それ以上のことはありません。

 呼吸の深化の過程で、息を吸ったつもりでも、下腹だけが凹み余り息を吸っていないのに、気づくはずです。 そうです、下腹を凹ますだけで、宇宙の気を吸っているのに、気づくはずです。 逆腹式呼吸を続ける中で、次第に気の呼吸の訓練をしていることになります。 逆腹式呼吸は、自己免疫力を自分でも知らないうちに、高めることになってきます。 楽しんでください。