ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

慣れたら息音を立てるから静かに変化させる

2008-07-14 06:45:49 | 逆腹式呼吸
 逆腹式呼吸を行いながら、座禅を行いますが、はじめは体の中へ息が入っていくのを実感するために、喉で息音を立てながら吐いていきます。 「スー」とか「ウー」とかの音を出しながら。

 呼吸が深くできるようになったならば、1時間以上の座禅ができるようになって、とても気分爽快になるようになったならば、今度は息音を立てない呼吸をやってみます。 殆ど息音が聞こえないように静かにです。

 息音を立てないように1時間の座禅を行って、同じように深く座禅ができ、なんともいえぬ気持ちのよさを(至福感)、感じられるようになったならば、自分の呼吸を改めて振りかえって、見てみましょう。 そのとき、殆ど肺呼吸をしていないのを、感じることになります。

 吐く息を体の中へ吐いていく逆腹式呼吸を行っていきますと、はじめは肺呼吸を行っているつもりでも、知らず知らずのうちに、気の呼吸の訓練をすることになっています。 息をゆっくり吐きながらイメージすると、イメージしながら(息を体の中へ吐くという)息をゆっくり吐くことによって、体の中の気が動きます。 そのうち、深化の過程で宇宙の気をも、動かすことになります。

 座禅を通して、宇宙の気を感じるようになります。 私は、出発は気功の静功(座禅)でしたが、禅宗の座禅とも求めるのは同じであると感じています。 道元禅師の普勧坐禅儀にも、舌を上の歯の付け根につけなさいとの記述があります。 このことは、体の気の循環(小周天)を考えた内容になっているのです。

 私は、改めて宇宙の気を感得することによって、宇宙の叡智との接触ができるのではないかと、常々感じております。 気感は特別なものではなく、私達自身がお母さんのお腹の中にいたときに、感じていたものであって、特別なものではないと思っています。 呼吸法という手段によって、本来持っていたものを、取り戻しているだけのものではないかとも感じています。 

 私達は、お母さんのお腹から生まれ出た瞬間から、「おぎゃー」という泣き声とともに、気の呼吸から肺呼吸に、変わっていっただけであると思っています。 さー、座禅を楽しんでください。