ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

調子が悪いときには寝ながらの呼吸法を

2008-07-17 06:22:46 | 逆腹式呼吸
 私が座禅をはじめた10年ぐらい前から、逐一、私の体の変化を話してきた友人にも、早くから座禅をやったらどうですか、と話してきました。 糖尿病になりかけて薬を飲むようになり、それを治すのに何かご自分でも、やっていますか、薬を飲むのは、何もやっていないのと同じですよ、とも話してきました。 朝方、起きたらそのまま、座禅をやってみたらどうですか、などといつも、ことあるごとに話してきました。

 最近になって、やる気が起きたようで、30分ぐらいの座禅を始め、リズム良くできるようになると、頭に電子の輪のようなものを感じると、話してくれたりしていました。 そのせいか、思わず競馬で10万馬券が2度もでたり、それも間違えて買った馬券がです。 私は、友人には、宇宙の叡智が真面目に座禅に取り組んでくださいよ、といっているんではありませんかと、友人にも話しました。

 このところ、若い頃から、調子が悪くなると胃が痛くなり、その持病が出てきて、座禅が出来ないということでした。 友人には、病気で苦しんでいる人のために、寝ながらの呼吸法に取り組んでもらいたいと、願っています。

 低い枕にして、上を向いて寝ます。 両手の親指をお臍の上にそっと置き、布団を掛けて寝ます。 目をつむり口を閉じて、鼻だけで呼吸をします。 下腹を凹ますようにして、息を吸います。 ゆっくりと10秒以上掛けて、息を体の中へ(下腹に向けて)吐いていきます。 のどから気管支を通って、お腹を通り下腹に入っていくようにイメージして、吐いていきます。

 無理に座禅の形でなくても、寝ながらの呼吸法でも良いのです。 ましてや、病人は自宅や病院のベッドの中で、寝たきりです。 日がな一日ベッドの中でいるんであれば、気分晴らしに寝ながら、逆腹式呼吸をするのも、悪くはありません。 何しろ、逆腹式呼吸法は自己免疫力が、知らず知らずのうちに付くんですから。 リズム良くスムーズに呼吸が出来るようになればですが。

 病人はいつも気分が良いわけではありません。 多分、気分が悪い時間のほうが、長いのではありませんか。 友人には、そのような状態にある人のために、是非、体の調子が悪くても、寝ながら呼吸法をやることによって、体の調子を取り戻せることを、実践の中で示してもらいたいと思っています。 

 どちらかというと、顔色もあまり良くはありません。 やはり時々、胃痛をもたらす神経的なものなのでしょうか。 それを寝ながらでも良いから、払拭をしてもらいたいと願っています。 

 私が座禅をはじめた当初、昼夜を問わず場所を問わず、年がら年中、目をつむり逆腹式呼吸の練習をしていました。 寝る前に入るお風呂は、湯面がお臍のちょっと上になるように入る、半身浴でした。 全身汗びっしょりになって、体全体が活性化した後、下腹を充分暖めた後に、布団の上で低い枕をお尻に敷いての座禅です。

 部屋の電気は消して暗くなりますが、隣からはテレビの音が聞こえてきます。 そんな中での座禅でした。 疲れて眠くなったら、さっさと寝ます。 早速寝ながらの逆腹式呼吸の開始です。 知らぬ間に寝てしまい、気がつくと朝です。 気分も爽快で、前日座禅時間が足らないようであれば、早速起き抜けに、そのまま座禅を1時間行います。

 生まれて初めて坐禅を行った日に、百会が活性化し、1ヶ月半で臍下丹田が活性化して、心臓のように鼓動をはじめ、小周天も通ったのも、もともと気を感じやすかったのかもしれませんが、上記のような取り組みを行った結果なのかもしれません。

 友人には、からだの調子が悪いときでも、多くの人のためにも、範となるべく寝ながらの呼吸法に挑戦し、自らのからだの調子の悪さを、克服してもらいたいと願っております。