ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

そのとき丹田が動き始めた

2008-07-18 08:00:44 | 座禅
 ひとり私の体の中へ吐く息だけが聞こえたらしく、大学の級友の声かけではじめた週1回の座禅(静功)の会が、3回目に終わった帰り道で、友人から「もう少し静かに座禅をしなさい」と、注意を受けました。 

 生まれて初めて行った座禅の初日に、百会が活性化して、頭の周りに電子の輪ができたような感覚になって、なんとなく真剣に取り組んでみようと、日常的なあらゆる場所、時間に、目を瞑っては逆腹式呼吸をやっていました。

 体の中へ吐く息を、下腹にあるとされている臍下丹田へ、体の中を通って吐いていく。 丹田が活性化するように念じながら。 けれど、体の中を通っていくと、具体的に臍下丹田がどこにあるか分からず、深く呼吸ができるようになったある日、丹田を外部から、斜め上から見るように下腹を、感覚的に見るようにして、座禅を行いました。

 何日間か、そのような感覚で外から下腹を見るようにしていたら、突然、下腹の臍下丹田が心臓のように、動き始めたのです。 丹田が動くことも知りませんでしたので、ちょっとびっくりしましたが、普段の座禅を通して、自然の動きに任せる、自然の摂理に従う気持ちを持っていましたので、そのまま布団の中で上を向いて寝、その動きにすべてを任せました。

 30分ぐらい丹田が動いた後、今度はその鼓動が足の太ももの上辺りに、移りました。 同じように20分ぐらい続いた後に、今度は足のかかと辺りに、その鼓動は移りました。 その鼓動もやがて、しばらくすると収束しました。

 後で考えてみると、自発動という体の中の気が、充実して勝手に動き出すものだったようです。 私の場合は、丹田をも動かし始めたということでしょうか。

 当時は、テレビに向かって胡坐を組み、目を瞑っては音だけ聞きながらも、逆腹式呼吸を夢中になって、行っておりました。 時間さえあれば呼吸法を、実践していました。 そのためか、座禅のときでも、隣室で家族がテレビを見ていて、その音が聴こえる座禅のときでも、体の中へ吐く息だけに、意識を集中できたのかもしれません。 座禅に集中できたのです。

 そんな経過の中で、丹田が動き始めたのでした。 意識を体の中へ吐く息だけに、集中できるようになれば、きっと何かが変わってくるものと、今でも感じております。 座禅を、呼吸法を楽しんでください。