Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

完敗(4節清水戦)

2024-03-16 22:14:20 | マッチレポート24'

素晴らしいお天気だった日本平。風もなく暖かくて富士山もスタジアムからバッチリ見えた。そんな素晴らしい観戦環境とは対照的に肝心の試合は完全なる敗北でしかなかった。


開幕からの数試合から判断して前節大敗したとは言え清水から簡単に勝ち点が取れるとはもちろん思っていなかったわけだけど、思っていた以上に何も出来なかったという印象の試合だった。一番狙っていたゲームプランは新太や長沢を投入するタイミングまで我慢してラスト20分程度で勝負をかけてあわよくば勝ち点3、というものだったと思う。前半10分にゴールキックのボールをノムがハマタローに戻すシチュエーションがあって、まるで相手チームにやるようにボールを投げて渡さずにその場に置いて時間をかけたシーンがあった。それを見て前半はスコアレスで進めたいというのがチームの共通認識だというのがハッキリと分かった。他にも守備が第一優先で攻撃は二の次と取れるプレーもいくつもあってプラン通りに試合は進められていた。それだけに先制点は痛かった。何が狙いかはいったん置いておいて今のチームは繋ぐことによるリスクを極力排除している。そこに起因する失点数の少なさと得点数の少なさという現象があるわけだと考える。だからあそこでパスを引っかけてしまう香川のミスは痛恨すぎるわけだよ。それ以外にも香川はこの試合で精彩を欠くプレーを連発。ここまで香川→薩川の交代はせずに薩川を一列前で使ってきた片野坂さんだけどさすがに後半15分という早めのタイミングで動かざるを得なかった。ただ残念というか、悩ましいのは交代で入った薩川のプレーも全体的にあまり良くなかったこと。





高さでも強さでも完全に伊佐を封じきった住吉ジェラニレショーン。水戸からステップアップした広島ではうまくいかなかったみたいだけど、J2だとその存在感は際立ちそうだね。国士舘大の頃と比較すると明らかに体に厚みが出てたし、しなやかさというよりはゴツさの方が全面に出てたかな。ハマタローのスーパーセーブ2連発に救われたけど、セットプレーでも1人だけ完全に異次元の高さで合わせてた。伊佐のところで全くボールを収められなかったことがこの試合で劣勢の時間帯が長かったことのまず最初のポイントだっただろうなと思う。


失点は仕方ないにしても終盤は逆襲に転じてほしかったところだけど、最後まで得点の香りは漂わなかった。長沢も有働も小酒井も交代で入ってきた選手の動きがことごとく良くなくこれではゲームプランの遂行は難しいよなと思わざるを得ない。アディショナルタイムに長沢が真ん中で待っているにもかかわらず最後に小酒井がグラウンダーのパスを選択して引っかけられてカウンターを食らったシーンが象徴してたと感じた。個の質で圧倒されてしまったという捉え方も出来るかもしれないけど、もうちょっと可能性の感じる試合をしてほしかった。


We are on the right path.

海外選手のSNSなんかを見ているとちょいちょい見かけるフレーズ。直訳すれば「我々は正しい道を進んでいる」。負けとか引き分けとか欲しかった結果じゃなかった試合後なんかによく使われる表現だなというのが個人的な感覚。結果は残念だったけど、進むべき道は見えている、続けていこうみたいな感じかな。今シーズンここまでカップ戦も含めて5試合を観てきたわけだけど、結果が出ないことよりもこの雰囲気を感じ取れないことの方に不安を感じるんだよね。2017、2018シーズンは我慢すべきポイント、導き出そうとしている道筋が明確に感じ取れた。どうしてもそこと比較してしまうから良くないのかもしれないけど、今の状態を We are on the right path. だと自信を持っては言えない。たかが4試合、されど4試合。片野坂さんの言葉や目の前のチームが繰り広げているサッカーから必死にヒントを探し続けるしかサポーターに出来ることはないわけで、中3日でまたすぐに試合はやってくる。



しらす丼うまかった。
コメント
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