Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

納得のドロー(4節神戸戦)

2020-07-12 00:02:42 | マッチレポート20'
前半終わった段階ではこれは絶対に勝たなきゃいけない試合なんて思ってたんだけど、後半に押し返されたとこ見ると結果的にはドローが妥当だったのかなと思う。夏の3連戦最後のゲーム、交代枠5枚、アウェイチームは当日入りと色々な要素が複雑に絡み合った結果の何とも感想を綴りづらい試合でしたな。


再開後は大分、鳥栖、広島、神戸の四つ巴で試合を回していて今日はその最終節。大分も神戸も同じチームと試合をしてきているので試合前から相手の力量は計りやすかったと思う。神戸がやってきた広島戦も鳥栖戦も観た。広島にはスコア上は完敗、鳥栖には最後に何とかゴールを決め最終盤はボールを回して時計を進めて勝利と何とも言えない感じだった神戸。それでも随所に個人能力の高さは見せており、簡単に勝てる相手ではないというのが試合前の感想。


ある程度は予想出来たものの、イニエスタ、サンペール、ダンクレー、西大伍を帯同させず予想以上にターンオーバーの布陣を敷いてきた。この試合の後は1週間空くので、そこまでガラッとは変えてこないと思ってたんだけど、今回だけじゃなくこれからも連戦は続くわけでケガは絶対に避けたいという思いが強かった結果のスタメンだったんだろうね。


開始早々にゴールを与えてしまったのはもったいなかったけど、あれは古橋のゴラッソだし割り切るしかないね。去年も古橋のゴールはすごかったし、何だかんだ言って古橋が一番恐い。イニエスタより遥かに恐い。ただ前半はその後しっかり盛り返してビッグチャンスをたくさん作った。前半のうちの逆転も十分可能だったし、不安定だった神戸のDFラインが立て直してくる前にスコアをひっくり返しておきたかった。うちも前節から6人のスタメン変更があったけど、神戸が完全にレギュラークラスを落としたターンオーバーであった一方で、(多分)高徳対策で前節怜さんを休ませてたり、知念も半分休ませたりとうちは前節と今節でバランスよくメンバーを回している印象。その狙いは当たっていたと思うし、返す返すも前半のうちにひっくり返しておきたかったし、ひっくり返せたと思ってる。ただやっぱり神戸がさすがなのはハーフタイムのうちにしっかりと修正してDFラインもかなり整理された印象に変わった。そして後半は見事に押し返された。髙澤が投入されたタイミングを見るに片野坂さんもこの試合はドローでOKという感触だったんじゃないかな。やっぱり素人目には前節のこともあるし、遅くても80分には投入してほしかったけど、89分の投入というのは実質時間稼ぎ。やりようはあったようにも思えるけど、最後はやはりタイトルを獲るだけの力があるチームはちょっと違う。まあ悪くはない結果として受け止めましょう。実際に全然悪い結果じゃないし。


4節まで終わってフィールドプレーヤーは既に21人が出場。本格的な夏が到来する8月には1ヶ月で8試合の公式戦があるという超過密スケジュールが待ち受ける。その準備は今から整えつつあるといったとこだろうか。今日は途中出場した前田に特に好印象。細かにポジション修正を繰り返してチームのバランスを取り続けることに長けているという印象の選手だったけど、今日は積極的に密集に入っていって局面の打開にチャレンジしたり、これまではほとんど見たことのなかったライン裏への長いレンジのパスも出していた。なかなか出場機会がなくて心配してたけど、バージョンアップ中だったってことだね。小林裕紀もハセもまだ絶対的なレギュラー感は出せていないし、今日は島川の出来もあまり良くなかったので、ボランチのポジション争いはここから激化してくるんじゃないかな。


神戸は後半に史上初の4枚同時交代を敢行。2種時代に注目していた選手が一気に出てきた。


高校2年時の佐々木大樹。夏のクラ選で初めてプレーを見たんだけど、ヌルヌルと抜けてくるドリブルが印象的だった。今日も終盤に大分のディフェンス2枚を引きちぎるというよりかはすり抜けるという感じのドリブルでチャンスを作り出してた。


高校3年時のクラ選。坊主頭はここからだね。3年になると力強さが際立ってた。


ボランチの位置から何度も鋭い縦パスを出してた安井拓也。U−18時代はNo.10。


途中出場で最も決勝ゴールに近づいた小田裕太郎。正直に言って外してくれて助かった。去年の夏のSBSカップでは最もインパクトを残したといっても過言じゃなかったと思う。ダイナミックなランニングからゴールに迫る迫力は1人次元が違ってた。


2017デンチャレの菊池流帆。ビルドアップ時のバタつきを見ても分かる通り決してうまい選手ではない。エアバトル時にデカい声を出すことで存在感を放ち、そしてCKからは本当によくゴールを決める印象がある。しかし18年に大卒で宮大樹を獲得して1年半でレンタル放出、その半年後に菊池流帆をJ2から強奪してくる神戸のハチャメチャな強化方針には苦笑いしか出てこない。


再開後の3試合を2勝1分と想像以上にいいスタートを切った。しっかりと狙いを持ってゴールが取れてるし、サッカー自体も見ていて楽しい。早くスタジアムでそのサッカーが見たい。
コメント
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