Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

クラブを取り巻く空気は変わったか

2019-11-03 01:57:55 | 東京武蔵野ユナイテッドFC




先週の青森遠征に引き続き武蔵野のホーム戦に参戦。先週も書いた通り、残り1ヶ月で成績面と動員面と二兎を追うことを求められている武蔵野。ラグビーW杯の関係もあり3ヶ月半ぶりにホーム・ムサリクに戻ってきた。結果は果たしてどうだったのか。試合は1点のビハインドからATに金井洵樹の直接FKが決まり劇的にドローに持ち込んだ。対戦相手のホンダロックがラインを挟んだ真下のクラブであることを考えると悪くない結果。そして動員は3,828人でクラブ最多記録を更新と確実に変わりつつあるものの残り3試合で平均5,000人という目標からするとまた少し累積赤字を積み残してしまった。ただ子ども連れを中心に1試合5,000人はムサリクでもやれないことはなさそうだったし、何よりお客さんがたくさん入った方が圧倒的に雰囲気が良い。同点ゴールが決まる直前はスタンド全体から自然発生的に拍手がわき起こり、決まりそうな予感のする雰囲気だったことは間違いない。残り2試合何とか盛り上げていきたい。



同点ゴールのシーンは位置的に誰も触れなくてもそのまま入ってしまう軌道の速いボールがほしいと思っていたけど、それをまさに完璧に表現した金井選手はパーフェクトだった。
















前半は我慢して後半から石原、田口を投入して勝負をかけるという試合運びが定着しつつある。そしてそれは確実に期待感を抱かせるもの。





お客さんがたくさん入っただけにこの同点ゴールの持つ意味合いは本当に大きい。









ホンダロックは安藤翼(大分県出身・セレッソの安藤瑞季の兄)と伊勢渉の駒大ルーキーコンビの存在感が抜群。ロックの先制点は何気ないロングボールからだったけど、安藤が素早くラインブレイクをしてパーフェクトなボールコントロールをされた時点で決まっていた。




伊勢渉は大学時代から気になる選手でロックに加入していたことを知らなかったので、今日メンバー表を見てびっくり。大学時代は星キョーワァン(来季横浜FC内定)とのCBコンビで駒大のゴールに鍵をかけていて、本当に存在感があった。今日も武蔵野の数少ない攻撃パターンであるロングスローをことごとくはね返してた。大学時代に見ていた選手たちをこういう舞台で見られることは嬉しい。


来週はホーム2連戦の2試合目・テゲバジャーロ宮崎戦。当面のライバル的存在だったけど、ここ数試合で失速。明日のソニー仙台戦で勝ち点を落としてくれれば実質脱落するのでそれほど心配する相手ではない。それよりもやはり大事になってくるのは動員。天気が崩れてしまえば致命的なダメージを食らうだろうし、本当に最後まで心配。残り1ヶ月どんな結末を迎えることやら。
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前半5分で決した試合(30節FC東京戦)

2019-11-03 00:12:05 | マッチレポート19'
前半の猛烈な勢いと低調に見えた後半を比較して解説の早野さんは今日のFC東京を「二面性」と評価したが自分は違う印象を持った。わずか7分で2点を取ってしまえば、残りの長い時間を考えても重心を少し後ろにズラし、自陣に相手を引き込んだ上で受け止めきれるとという考え方になった方が自然だと思う。ここまで30試合やって1試合1失点以下のチームならそのやり方に自信もあっただろうし、決してアウェイチームの「二面性」が表れた試合ではなかったと思う。だから大分が後半は攻勢に出られたという評価をしてはいけないと思うし、いかに序盤の軽い失点がこの試合にダメージを与えたのかにもっとフォーカスしなければいけないと思う。


長谷川監督は試合前からこの試合の戦術として「私の性格上、どうするかは分かると思いますが」と前から積極的に守備に行くことを包み隠さず公言していた。そのことは大分陣営も確認していたはずだし、選手たちにも共有されていたはず。大分相手にはしっかりと引いて我々の攻めてをなくさせてから試合運びのうまさで対抗してくるチームが多い中でFC東京のように極端にやってくるのは珍しく、ましてやそれが試合前から分かっていたわけで試合の入りには十分に注意しなければならなかったはずだ。にも関わらずなぜあんなにも軽卒にかつ無謀にGKが飛び出しゴールマウスをガラ空きにしてしまうのか全く理解が出来ない。繰り返すけど1試合1失点しないチームに対し試合開始5分で失点してしまうことの重要性を本当に分かっていたのだろうか。


大分のGKには普通のGKには求められないタスクが課されていて非常に難しい役回りだというのは十分に理解している。だからこそ片野坂サッカーがまだヨチヨチ歩きで聞くに堪えない野次が多かった頃はチャレンジングな繋ぎには積極的に拍手して支えてきた。相手をはがすために出来る限り引きつけてパスを出す等のリスクをある程度まで取らなければいけないことも十分に理解している。だから前半30分にも自陣ゴール前で危ないミスがあったけど、その類いのミスはスタイルを追求する上で包含されているリスクとして許容している。しかし高木がここ数ヶ月で繰り返しているミスはその類いとは違う一般的なGKにも求められている判断を誤ったことによる失点、そして勝ち点ロストだ。

・(鳥栖戦)リードしている後半ATというリスクを取る必要のない時間帯に無理に繋いでゴールマウスがガラ空き
・(湘南戦)単純なボールファンブル
・(磐田戦)相手のクロスに対して飛び出すもボールに触れず力なく放たれたヘディングシュートはガラ空きのゴールマウスに決まる
・(東京戦)DFが2枚もいるにも関わらずなぜか飛び出してきて軽くかわされガラ空きのゴールマウスにシュートを決められる

大分はボールの保持率が高い割にシュート数が少ない。これは無闇にシュートを撃ってカウンターを食らわないリスクヘッジ策がスタッツに表れている一面もあり、DF陣の裏の広大なスペースをアスリート能力の高いGKに埋めてもらおうという戦術を大分が採用していないことは誰の目にも分かる。高木が高い位置取りをするのはあくまでも攻撃時のことであって守備時の話ではない。だから今日のミスが単純なチョンボであることは否定のしようがない。


鳥栖戦が21節なのでわずか10試合の間にこれだけの決定的なミスを繰り返せば序列が変わるだけの十分な理由になるはずだ。総合的に判断して現在のGK陣営の中で高木のレベルが最も高いんだろうということに異論はない。実際に浦和戦も高木のセーブがなければごっちゃんのゴールもなかっただろうと思うし。ただこれだけの試合の趨勢を決定付けるミスを繰り返しながらリーグ戦はおろか天皇杯のスタメンすらも変わらないのであれば高木に慢心が生まれてもおかしくないし、チョンボが繰り返される理由と捉えられてもおかしくないはずだ。


まずは1回やってみよう。ぶっちゃけ今季の我々には目標はなくなった。サッカー専門紙の優勝&ACL争いにエントリーもされなければ、10チームもエントリーされている残留争いにもエントリーされない我々に今季の目標はもうない。つまりはどこのチームよりも早く来季に向けての準備が出来るというアドバンテージを得たわけだ。いろいろやってみよう。背番号1に危機感を持たせるだけでもいろいろやってみる価値はあるはずだ。ま、どうせ変わんねーだろうなと期待はしてないけど。


今日の試合は前半5分のプレーで全てが決まってしまったと思っているのでそれ以降を語る意味をあまり感じない。なのでワンテーマで終わり。この点に関しては色々と意見を読んでみたい。特にここまで徹底してスルーを決め込んでる番記者さん。
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