Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

天王山を制する(39節松本戦)

2018-10-29 23:25:05 | マッチレポート18’
試合後の反町監督のインタビューで話された「恐がってしまった」という一言に尽きる試合だったんじゃないだろうか。スコア以上の完勝だったし、文句のつけようのない首位奪還ゲームだった。なぜ松本の選手たちは恐がってしまったのか。プロレスでは最初のロックアップで相手の力量が分かるとよく言われる。松本の選手たちも反町監督から大分の攻略について十分に情報は入れられてたはずだとは思うけども、キックオフの笛が鳴り、いざ手合わせをしてみて感覚的に「恐いな」と感じてしまったのだと思う。これこそがまさに今の我々の強さを象徴する現象だと思う。間合いで相手をビビらせ、腰を引かせる。戦う前から戦わせない。いよいよホンモノかもしれない。


トリテンを読むと、松本はリトリートしてきたと書いてあったけど、試合を観ていてあまりそういう印象はなかった。ただプレスのかけ方が中途半端だなと思ってた。そこそこ高いところから前の3枚が圧力をかけに来るけど、奪いに来る勢いはないし、自信をつけつつある今の我々のパスワークの前では、それくらいのプレッシングならむしろ好都合だった。結局それが相手陣内に張り付かせる要因になったと思うし、それがリトリートということなのかなと解釈してる。ただこれも前節千葉の突撃プレッシングを体感して、それをいなせてたからこそ感じられることなのかもしれないね。そう考えると本当に1試合1試合成長してると思うよ。


当日のスタジアムが本当に素晴らしい雰囲気だったんだろうということは画面を通してでも伝わってきた。選手たちが頑張っていい成績を残す→お客さんが増えてスタジアムの雰囲気が良くなるっていうのは本当に好循環だと思うんだよね。日曜開催の14時キックオフでその日のうちに松本まで帰るのがほぼ無理な中で800人が襲来する松本サポーターの動員力もさすが。何度か書いたけど、ゴールが決まった瞬間のリプレイで背景のスタンドが爆発する様子の映像が好き。ピッチとスタンドが連動するあの瞬間が大好き。さんぺーのゴールの瞬間にバックスタンドを埋めたお客さんが総立ちになるあの感じがたまらなく好き。6年前に昇格したシーズンのホーム最終節山形戦は確か17千人入った記憶がある。金沢戦は出来ればそれを超えたい。皆さんがあまりにも「まだ何も決まってない」とか、「目の前の試合に集中」とか言うもんだから逆張りしてみて、皮算用of皮算用をしてみる。次節、大分(大分勝利)横浜FC、松本(ドロー)東京V、町田(ドロー)福岡という極めて現実的な結果に終わったとすると、次々節金沢戦に勝てば自動昇格決定というシチュエーションになる。今週末何とか頑張ってこのシチュエーションに持ち込んで、ホーム最終戦は2万人集めたい。ここまで頑張った選手たちへのご褒美として素晴らしい雰囲気でやらせてあげたい。微力だけど2万分の1のお手伝いはするつもり。


こう毎週末ごとに刺激的な試合が用意されてて、そしてその都度喜ばせてくれるもんだから、幸せすぎるわけですよ。でも不思議と満腹にはならない。まだまだ刺激物を食べ続けたい。昇格、そしてJ2優勝という最高のメインディッシュにたどり着くまで食べ続けたい。今週も腹を空かせてスタジアムへ。ニッパツのアウェイ席パンパンにして選手を後押ししようぜ!!






(正直何を書いていいのかよく分からなくなってきてる。やっぱ当日中に書かなきゃダメだ。)
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2018 Jユースカップ 時之栖セントラル開催

2018-10-29 00:39:24 | トリニータ
個人的にユース年代の大会がセントラル開催されるのがたまらなく好き。全国大会感があって好き。だからクラ選が好きだし、Jユースカップも3回戦まで上がってくると毎年時之栖でのセントラル開催になり、ここまで大分に上がってきてほしいといつも願っている。そして今年3年ぶりに大分トリニータU−18が2回戦を突破し、ここまでたどり着いた。まずはそのことに「ありがとう」と言いたい。九州に住んでないとなかなかユースの試合を観ることが出来ないし、今季はこれで3試合目。これだけたくさんの試合を観られるくらいに勝ち上がってきてくれたことにお礼が言いたい。



対戦相手はアルビレックス新潟U-18。来季のトップ昇格が発表されてる本間至恩(既にJ2デビュー、初ゴール済)、岡本將成、藤田和輝全員が先発してくるという本気度。大分はキックオフから一気にラッシュをかけ、ビッグチャンスを何度も作り出し新潟を押し込んだ。右からのクロスに三好くんがダイレクトで合わせてクロスバーを叩いたシュートが一番惜しかった。しかしゴールを決め切れないと、徐々に大分の運動量が落ちてくる。さらに今日は素晴らしい天然芝だったわけだけど、見た目にやや深そうに感じた。大分が飛ばして入った影響もあったとは思うけど、重そうに走る選手が多かったし、パスが短く止まってしまってカットされるシーンは結局90分間通して改善することは出来なかった。新潟が普段どんなピッチで練習してるかは分からないけど、天然芝へのアジャストは新潟の方が出来ていた。結局は0-1で敗れるんだけど、その決勝点もスルーパスが一瞬流れそうだと思ったのに追いつかれて逆サイドのポスト内側を叩く見事なシュートを決められてしまったというもの。力量の差自体はそこまで感じなかったので、やっぱりもったいなかったという印象が残ってしまった。



先日負傷してしまった高畑くんのユニフォームを掲げる日高くんかな。















前半はきっちりと封じ込めた本間至恩も、後半にスペースが出来始めると恐さを発揮。何度かゴールに迫られた。もう既にトップチームでもゴールを決めてるわけだけど、サイズ感からいって当面目指すのは讃岐の佐々木匠みたいなプレースタイルかな。





この試合を引き締めた内容にしたのは大分の木戸くんと新潟の藤田くんの両GK。大分は後半前がかりにならざるを得ず、その代償としてビッグチャンスも作られた。そこで飛び出した2つの木戸くんのビッグセーブ。この2つのうち1つでもなければそこで試合は終わっていたと思う。そして本当に素晴らしかった新潟の藤田くん。トップ昇格するだけあって安定感が抜群。特にクロスボールの処理が的確でミスがない。少し緩めのクロスを入れようもんなら全てキャッチされてしまう。前半にキックを引っかけてしまうミスが2本ほどあったけど、セービングの部分では素晴らしいプレーぶりだった。





敗戦は残念だったけど、今年のチームは本当にいいチームだったと思うよ。キックオフ直後に3バックの右(トップチームだと岩田の位置)の三木くんが攻撃時に猛烈にオーバーラップを仕掛けるシーンがあって、「それだよ、それそれ!!」と思わず力が入った。Jユースのメリットってやっぱり素晴らしいお手本がすぐ近くにいることだと思う。そういうところがしっかりと落とし込まれてるチームだなと感じた。もうこのチームでやる試合も数えるほどだと思うけど、悔いの残らないようにやり切ってほしい。そしてもし大学でもサッカーを続けるのなら、成長していつか大分に帰ってきてくれたら嬉しい。選手の皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとう!




2試合目は隣のピッチで札幌−長崎を観た。長崎が思いのほかいいチームだった。札幌のCBに誰が見ても一目でいい選手だと分かる選手がいた。メンバー表もプログラムもないので、帰ってきてから調べたら中村桐耶くんのようだ。札幌で1人トップ昇格する選手がいるのは気付いていたんだけど、なぜか勝手に前目の選手と思い込んでたのでまさか大型CBだったとは。ただプレーを見れば昇格内定は大きく頷けるものだ。186cmとサイズ感で圧倒するシーンも多数あるけど、それよりも良かったのは決勝点となったPKに繋がった中距離のフィードの精度。スピード、高さ、距離全てがパーフェクト。このサイズであの水準のフィードが常に出せるようだと相当いい選手になりそう。若干線が細いけど、まあそこはこれからの部分だ。



長崎の10番も良かった。弾けるように動き出す躍動感が魅力的。



時之栖で2試合観て、その後東名の大渋滞に巻き込まれながらも、何とか帰宅。試合は見逃し配信で観ましたが、ちょっとこの時間からまとめる自信はないので、マッチレポートは明日に。
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