勝てはしなかったけど、とても面白くてエキサイティングな試合だったというのが素直な感想。
大分に住んでいないので、地震が選手たちにどれくらいの影響を与えているのか全く分からなかったし、心身ともにどんなコンディションで大阪に乗り込んでくるのか、試合が始まるまでは心配することくらいしか出来ずに何とも言えない気分でキックオフを迎えた。
キックオフしてすぐに戦える状態でこの日を迎えてくれたことが分かった。期せずして消耗度の高い試合となったけど、全員が最後まで戦う姿勢を貫いたことに感動したし、今日ばかりは勝敗抜きでいいと思う。ホームで再スタートだ。
桜色のクラブの下部組織出身で20歳。青黒の23歳以下の選手が大半のチームを目の前にして、大津耀誠が燃えないはずがない。
そして結果でその気持ちを見せつけた素晴らしい先制ゴール。右からのアーリークロスに相手DFとのポジション争いに勝ってヘッドでドン!大津のようなプレーヤーに期待したいゴールそのまんまのようなゴールだった。
それだけに負傷での途中交代は大津個人としても残念だっただろうし、組織としてもゲームプランが大きく狂ったし痛かった。試合後の挨拶には自力でゴール裏まで行ってたし、長くはならないだろうけど、早い回復を祈る。ひとまず初ゴールおめでとう。
トリニータの主なチャンスメイクはサイドから。特に前半はトリニータの右サイドが広大なスペースを作り出し、優位に立った。ただ大津がいなくなったことも影響したと思われるけど、その後クロスが全く中に合わなくなった。翼、後藤の2枚なので高さで勝てることは当然なく、さらに2人の動き出しが被ることが多く、サイドまでは行くもその先でため息という攻撃が本当に多かった。そうなると坂井を入れて細かく崩すしかないんじゃないかなと思ってたところに、坂井が投入されるも姫野との交代でポジションもそのままボランチに。攻め込んで行く時にも坂井の位置取りが低くてあまり攻撃に絡めない。ちょっと期待してた役回りと違った。坂井もケガからの復帰戦でまだ本調子じゃなさそうだった。今日のようなゲーム展開で能動的に攻撃を構築したい時に坂井の存在は絶対に必要なので、出来れば2列目より前で、相手の懐に飛び込んでいけるポジションで使ってほしい。
ラスト15分のノーガードの打ち合いは、トリニータは相手のビルドアップを引っ掛けて2~3枚でカウンター、ガンバU23は徹底したショートパスでひたすらに真ん中をこじ開けにくるという展開。両者ともに少しの賢さと冷静さがあればゴールを奪えたんじゃないかなと思った。でもあの時間帯の攻防は熱かったし、手に汗握った。ちなみに2点目のPKはハンドではあったけど、エリア外だったと思う。メインスタンドで観ていた周囲の人も口々にそれは言ってたし、自分もそう思った。まあ、ラッキーだった。
開幕から1ヶ月超。ついに山岸さんトリニータデビュー。前半のぐっさんは2失点目の処理はお粗末だったものの、大津へのクロスは見事だったし、後半頭からフォーメーション変更があったわけでもないのに交代をさせられちゃうほどの出来だったとは思わなかった。山岸のプレーは、メインスタンドから見て逆側だったこともあって細かいところまでは分からなかったけど、怜と絡んだ攻撃には厚みがあって良かった。左足の切り返しからペナに侵入していったシーンは右足でぶちかましてほしかった。ただそれ以上にあの山岸からのパスに攻撃の選手として完全に反応が遅れた松本怜の集中力はちょっとどうなのと思った。後半は押し込む回数が多かったことと相手の攻撃が中央に偏ってたので、DF面での山岸の仕事っぷりがあまり見られなかった。そこでぐっさん以上の水準が見せられるのなら、レギュラーは変わるんだろうなと思った。いずれにしてもケガからの復帰戦の45分でSBがあれだけチャンスに絡めるのはいい選手の証拠。これからコンディションを上げてくるであろう山岸に期待したい。
本当によく走ったルーキーの2人。翼の猛然と襲いかかるようなフォアチェックは何度も相手のボールを引っ掛けてカウンターの起点となったし、終盤まで清本の外を何度も何度も追い越して行く岩田にも感動した。沖縄から薄々と感じ始めてたけど、岩田がかなりの濃度で「別格感」を漂わせ始めた。同年代の代表でチームメートにもなる高木彰人や堂安律に見せつけるかのごとく強烈に体をぶつけてボールを奪う様はまさに別格。「早熟の県北」が産んだ新たなスター誕生の瞬間を我々は目撃しているのかもしれない。ちなみに岩田がU20W杯を目指す代表に最後まで選ばれ続けたとしたら西川周作、松原健に続く宇佐市出身者として3人目の選出になると思われる。宇佐市の人口は約6万人。こんなにも高確率で10代の最高峰の代表に選手を送り込む自治体が他にあるだろうか。「早熟の県北」マジで恐るべし。
試合後、ガンバU23の實好監督とかなり長く話し込んでた片野坂監督。遠くから見てると片野坂監督が話したそうにしてる感じが伝わってきた。自分の決断次第では今日の反対のベンチに座ってた可能性もあったわけで、色々と情報交換したいこともあったのかな。
5試合を終えて、3勝1分1敗と優勝を目指すチームとしては極めて普通の成績となってしまったわけだけど、冒頭にも書いた通り、今日についてはまずは普通に試合が出来たことを喜びたいと思う。もちろん地震についてはまだ予断を許さない状況なわけだけど、今日のような試合を出来る選手たちならこの先は大丈夫だろうと思える。次節ホームゲームから反撃開始だ。
大分に住んでいないので、地震が選手たちにどれくらいの影響を与えているのか全く分からなかったし、心身ともにどんなコンディションで大阪に乗り込んでくるのか、試合が始まるまでは心配することくらいしか出来ずに何とも言えない気分でキックオフを迎えた。
キックオフしてすぐに戦える状態でこの日を迎えてくれたことが分かった。期せずして消耗度の高い試合となったけど、全員が最後まで戦う姿勢を貫いたことに感動したし、今日ばかりは勝敗抜きでいいと思う。ホームで再スタートだ。
桜色のクラブの下部組織出身で20歳。青黒の23歳以下の選手が大半のチームを目の前にして、大津耀誠が燃えないはずがない。
そして結果でその気持ちを見せつけた素晴らしい先制ゴール。右からのアーリークロスに相手DFとのポジション争いに勝ってヘッドでドン!大津のようなプレーヤーに期待したいゴールそのまんまのようなゴールだった。
それだけに負傷での途中交代は大津個人としても残念だっただろうし、組織としてもゲームプランが大きく狂ったし痛かった。試合後の挨拶には自力でゴール裏まで行ってたし、長くはならないだろうけど、早い回復を祈る。ひとまず初ゴールおめでとう。
トリニータの主なチャンスメイクはサイドから。特に前半はトリニータの右サイドが広大なスペースを作り出し、優位に立った。ただ大津がいなくなったことも影響したと思われるけど、その後クロスが全く中に合わなくなった。翼、後藤の2枚なので高さで勝てることは当然なく、さらに2人の動き出しが被ることが多く、サイドまでは行くもその先でため息という攻撃が本当に多かった。そうなると坂井を入れて細かく崩すしかないんじゃないかなと思ってたところに、坂井が投入されるも姫野との交代でポジションもそのままボランチに。攻め込んで行く時にも坂井の位置取りが低くてあまり攻撃に絡めない。ちょっと期待してた役回りと違った。坂井もケガからの復帰戦でまだ本調子じゃなさそうだった。今日のようなゲーム展開で能動的に攻撃を構築したい時に坂井の存在は絶対に必要なので、出来れば2列目より前で、相手の懐に飛び込んでいけるポジションで使ってほしい。
ラスト15分のノーガードの打ち合いは、トリニータは相手のビルドアップを引っ掛けて2~3枚でカウンター、ガンバU23は徹底したショートパスでひたすらに真ん中をこじ開けにくるという展開。両者ともに少しの賢さと冷静さがあればゴールを奪えたんじゃないかなと思った。でもあの時間帯の攻防は熱かったし、手に汗握った。ちなみに2点目のPKはハンドではあったけど、エリア外だったと思う。メインスタンドで観ていた周囲の人も口々にそれは言ってたし、自分もそう思った。まあ、ラッキーだった。
開幕から1ヶ月超。ついに山岸さんトリニータデビュー。前半のぐっさんは2失点目の処理はお粗末だったものの、大津へのクロスは見事だったし、後半頭からフォーメーション変更があったわけでもないのに交代をさせられちゃうほどの出来だったとは思わなかった。山岸のプレーは、メインスタンドから見て逆側だったこともあって細かいところまでは分からなかったけど、怜と絡んだ攻撃には厚みがあって良かった。左足の切り返しからペナに侵入していったシーンは右足でぶちかましてほしかった。ただそれ以上にあの山岸からのパスに攻撃の選手として完全に反応が遅れた松本怜の集中力はちょっとどうなのと思った。後半は押し込む回数が多かったことと相手の攻撃が中央に偏ってたので、DF面での山岸の仕事っぷりがあまり見られなかった。そこでぐっさん以上の水準が見せられるのなら、レギュラーは変わるんだろうなと思った。いずれにしてもケガからの復帰戦の45分でSBがあれだけチャンスに絡めるのはいい選手の証拠。これからコンディションを上げてくるであろう山岸に期待したい。
本当によく走ったルーキーの2人。翼の猛然と襲いかかるようなフォアチェックは何度も相手のボールを引っ掛けてカウンターの起点となったし、終盤まで清本の外を何度も何度も追い越して行く岩田にも感動した。沖縄から薄々と感じ始めてたけど、岩田がかなりの濃度で「別格感」を漂わせ始めた。同年代の代表でチームメートにもなる高木彰人や堂安律に見せつけるかのごとく強烈に体をぶつけてボールを奪う様はまさに別格。「早熟の県北」が産んだ新たなスター誕生の瞬間を我々は目撃しているのかもしれない。ちなみに岩田がU20W杯を目指す代表に最後まで選ばれ続けたとしたら西川周作、松原健に続く宇佐市出身者として3人目の選出になると思われる。宇佐市の人口は約6万人。こんなにも高確率で10代の最高峰の代表に選手を送り込む自治体が他にあるだろうか。「早熟の県北」マジで恐るべし。
試合後、ガンバU23の實好監督とかなり長く話し込んでた片野坂監督。遠くから見てると片野坂監督が話したそうにしてる感じが伝わってきた。自分の決断次第では今日の反対のベンチに座ってた可能性もあったわけで、色々と情報交換したいこともあったのかな。
5試合を終えて、3勝1分1敗と優勝を目指すチームとしては極めて普通の成績となってしまったわけだけど、冒頭にも書いた通り、今日についてはまずは普通に試合が出来たことを喜びたいと思う。もちろん地震についてはまだ予断を許さない状況なわけだけど、今日のような試合を出来る選手たちならこの先は大丈夫だろうと思える。次節ホームゲームから反撃開始だ。