Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

いい意味で忘れる(31節熊本戦)

2015-09-14 23:23:29 | マッチレポート15’
一方的な試合展開を仕留め切れずにズルズルいって、一撃に沈む試合は何度も見てきたし、何度かやられてきた。ただそういう経験をもってしても昨日の試合はあまりにも一方的だったし、ドローは十分にあり得たと思うけど、この結末だけは試合中微塵も予想していなかった。


3週間ぶりのリーグ戦を久しぶりにドキドキしながら迎えた。もしここでだらしない試合をしてしまうようなら、いよいよ間に合わないという思いから、朝からドキドキしながら待った。でもその心配は杞憂だった。残り11試合に十分に期待を持たせてくれる内容だった。特に両SHの切れ味の鋭さは十分に武器になり得るものだったし、やっと戻ってきてくれたダニエルの存在感も昨年を思い出させるものだった。「内容」よりも「結果」なのは当然だし、「気落ち」や「焦燥感」からチームが崩れていってしまうかもという恐怖はもちろんあるけど、もうここはいい意味でこの試合を忘れて、自分たち自身ややってきたことを信じてほしい。


例年通りと言えばそれまでだけど、ピッチ状態がかなり悪くなってた。ホームスタジアムだろと突っ込みたくもなるけど、熊本の選手よりもむしろ大分の選手の方がピッチ状態に手を焼いていたように見えた。最後の精度不足も少なからずそこに影響されてるように思う。ただ裏を返せば、アウェイスタジアムの方がいいサッカーが出来るかもしれないという楽観的展望も。残り11試合のうち6試合がアウェイ。


次節は伊佐が出場停止。高松かエヴァが入ると思われるけど、個人的にはスタートはエヴァでいってほしい。先日のインタビューでさんぺーが期待する根拠とともに唐突に挙げた「エヴァ」の名前。思うにさんぺーはエヴァの活かし方に手応えを感じてるんじゃないかと思う。昨日は残念ながらその2人が入れ違いで交代となってしまったけど、スタートから見られれば、何かしら起きるんじゃないかと思える。確かにエヴァが作り出すチャンスは、「チャンスメーク」というよりも「事故」に近い印象だ。でもそこにさんぺーが絡むことによって、意図的に事故が起こせるんじゃないかと期待してる。さんぺーの言葉を借りれば、「相手も馬鹿じゃないので」、エヴァの期待感も丸々1試合はもたないでしょう。であれば、そこで高松の投入でいいと思う。


齊藤和樹は2回退場しててもおかしくなかったわけで、審判を味方につけられないのは運がなかった。シーズン中にGKをレンタルで貸し出せるくらいのクラブの正GKなんだからあれくらいバンバンセーブ出来ちゃうのは納得なわけで、そんなGK大国のクラブとこのタイミングで対戦したのも運がなかった。ホームチームの選手があれだけ執拗に抗議するくらい微妙なプレーだったにも関わらず、待てど暮らせどリプレーが流れないのも運がなかった。これだけの不運が重なれば、あんな信じられないような結末を迎えることもあるのかなと。だから、この試合はいい意味で忘れる。悪い運は全てこの試合で使い切って、ここからは笑っちゃうくらいいいことずくめのはずだ。先月までここが天王山になると思っていた次節岐阜戦は、天王山にすらすることが出来なかったけど、ここで勝てれば、勢いに乗れるし、岐阜は焦る。そして10月の栃木戦こそ、今度こそ天王山にして、そして勝つ。


悲観的になるには、サッカーが少々魅力的過ぎた。絶望するのはまだ早い。
コメント
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