Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

具体性に欠ける(14節水戸戦)

2015-05-17 22:44:03 | マッチレポート15’
・4月28日 株主総会後の記者会見での青野社長コメント
「今は正直言うと目の前の試合に勝つために全力を注ぎ結果を出すことで、これまでの状況は自ずと変わると思っている。監督、選手も必死で戦うし、浮上のきっかけとなると期待している。我々フロントは監督、選手を全力でサポートしたいと思っている。」


・5月14日 公式HP上での青野社長コメント
「浮上のきっかけを掴み取るためにも、目の前の試合を全力で戦い、勝ちきることが何よりも重要であり、そして、その勝利によってこの状況は必ず変わると信じています。そのためにも、先ずは水戸戦を全身全霊をかけて戦います。」


ゴーストライターでも雇ってるのでしょうか。申し訳ないけど、こんなにも具体性のないコメントなら出すだけ無駄。「結果を出すことで自ずと状況は変わる」と最初に言ってから次の「結果を出すことで状況は必ず変わる」と言うまでの間に4試合消化して勝ち点3。そして「全身全霊をかけて戦うと誓った水戸戦でも勝ち点1。結果が出れば状況が変わるのは誰でも分かる。そうじゃなくて、結果を出すために具体的にどうするのかを知りたい。これでは説明義務は果たしたことにはならないよ。









試合は正直よく分からなかった。前半はいい攻撃もあったけど、後半はもう予想するのも無駄なくらいいつも通りの試合。スタンドが低くて見にくい上に、太陽光がゴール裏の広告看板に反射して、後半はピッチの左半分がほとんど見えない状態。そんな環境も手伝って何か本当にただ流し見をしてたような感覚。



噂通りに素晴らしく良化してたケーズデンキスタジアムの芝。「ピッチの芝が長い状況の中、選手たちはよくやってくれた」とかいうコメントは謎すぎるけど、ピッチコンディションが改良された方がいいに決まってる。そして他にも置かれた状況として、水戸がエースの吉田眞紀人を筆頭にケガ人が続出していたということは忘れちゃいけないと思う。

GWの連戦が終わった段階で「3戦負けなし」とか「徐々に形が出来てきた」みたいなのを見かけたけど、やっぱり対戦相手がどのレベルだったのかをしっかりと認識する必要がある。(5連戦というけど、長崎戦は前節からの間隔が空いてるから厳密には連戦から除外)

栃木   19位(×)
徳島   17位(△)
熊本   21位(△)
横C   12位(△)

そして今日はケガ人続出の19位水戸(△)。もう昇格目指すクラブどころか、残留目指すクラブとしても絶望的な成績ですよ。これで監督コメントからは「狙い通り」とか、公式のプレビューがこの惨憺たる結果を「大いに意義あるもの」とか、楽観的にもほどがあると思う。

J2からの降格が始まった12年シーズンからの下位2クラブの成績を調べてみた。

12年  21位 岐阜 勝ち点35     22位 町田 勝ち点32
13年  21位 岐阜 勝ち点37     22位 鳥取 勝ち点31
14年  21位 讃岐 勝ち点33     22位 富山 勝ち点23

今日でちょうどシーズンの3分の1を終えて勝ち点11だから、このままいけば最終着地点は勝ち点33。自動降格は免れても入替戦は避けられない数字だ。そして何よりも今季が今までのシーズンと決定的に異なっているのは、「一人負け」してるクラブがないこと。昇格クラブの金沢はもう完全に雲の上の存在だし、去年入替戦に回ってる讃岐も開幕戦で完敗を喫し、勝ち点差は既に5もつけられている。これだけの数字面での裏付けがあって、降格はしないと誰が言い切れるのだろうか。「去年あれだけいいサッカーが出来たのだから」でズルズルいって手遅れになったクラブはどこだったのだろうか。


もうそろそろ明確に残留を目指しますと明言してもいいんじゃないだろうか。個人的には無用な混乱を避ける意味合いからも、残留が目標なら監督はそのままでもいいと思ってる。結果が出ずにモヤモヤすることは相手があって勝敗がある以上、やむを得ない部分もあると思うけど、シーズン前に自ら口にしたことをうやむやにしたまま、利害関係者に更なるモヤモヤの上乗せを強いるのは経営者としてどうなんでしょう、青野さん。具体的な話をしてください。具体的な話を待ってます。具体的な話以外にこの状況を動かせる術はないと思います。
コメント (4)
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