陸前高田、奇跡の一本松

 Facebookでシェアされていたこちらのページの写真(2/5程スクロールしたところにある)を見て驚いた。一本松の右手の建物に見覚えがあったからだ。

 もう40年も前の事だけれど、鮮明に思えている。1キロ以上続く弓なりの砂浜に沿って続く美しい松林。あの建物が砂浜の西端に建っていた陸前高田ユースホステルであったことがすぐにわかった。「奇跡の一本松」は陸前高田YHの敷地内にあったものだったのだ。

 郷秋<Gauche>は高校2年の夏休みに愛(自転)車を駆り二週間かけて東北を一周する一人旅に出た。一日に80~100kmを走り夜は基本、野宿。それでも洗濯と休養のために予め幾か所かのユースホステルを予約しておいた。陸前高田YHはその内の一つで2泊し、緑の松原と青い海を見ながら散策している。当事は新築間もない、YHとしては随分と豪華な建物であったと記憶している。

 その陸前高田YHも老朽化の為なのか、2011年1月から長期休業となっていたようで、誰もいない建物が被災したと云う事らしい。「陸前高田、奇跡の一本松」の事は勿論随分前から知っていたが、その松の木が陸前高田YHの敷地内にあったものでることを被災後一年を経て知り、思わず40年前にタイムスリップしてしまった郷秋<Gauche>である。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、八重咲き紅梅。

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