2012年F1初戦結果を読む

 しつこいようだが、やはり美しいマシンは速かった。昨シーズン終盤に速さを見せてきたマクラーレンが、その勢いのままに2012年シーズンに突入。追いすがるディフェンディングチャンピョン、レッドブルを蹴落としジェンソン・バトンが今季最初の勝者に輝いた。

 昨シーズンのレッドブル独走から、今年のマクラーレン対レッドブルの図式が見えてきた今日のレースであった。三番手に来て欲しかったフェラーリは、マシンセッティングが決まらず予選からまさかの苦戦。決勝レースではアロンソが何とか5位に滑り込んで見せたがマシンのポテンシャル不足は明白。来季のフェラーリにマッサのシートがないこともまた明白だな。

 今シーズンの中断をかき回し、時に上位陣をも脅かしそうなのが、昨シーズンは絶不調だったウィリアムズ。エンジンをルノーにスイッチしたのが功をそうしたと云うべきか。今日のレースでは結果を残すことが出来なかったが、来週末のセパンでは必ずや上位でフィニッシュすることだろう。

 同じく今日は結果を残すことが出来なかったが、次戦が楽しみなのがメルセデスだ。ミヒャエルとニコ、二人のドライバーに不足がないのは云うまでもないが、今年のメルセデスF1 W03が、この二人の力に見合うマシンであることは間違いなさそうである。

 今日のレースでは十分な結果を残すことが出来なかったが、ロータスE20とキミ・ライッコネンが今日見せてくれたパフォーマンスは、今シーズンが面白くなることを予感させるのには十分なものであった。カムバックした直後のミヒャエルのパフォーマンスにはがっかりさせられたものだが、キミの順応性の高さには驚かさられた。

 さて、我らが小林可夢偉。可夢偉が駆るザウバーC31も、今日の所はまずまずのポテンシャルを発揮したようだが弱小チームの悲哀、シーズン中の開発が進まないとなると、昨シーズン同様後半戦での失速も大いに有り得る。前半戦での速さを見せつけスポンサーを獲得する事が、ザウバーの最重要課題と云えるだろう。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、今日、恩田の森で撮影した優しい春の雨に濡れる梅の花。

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恩田の森、更新

 お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載たしましたので、ぜひご覧ください。
恩田の森Now 

 

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