一年前を振り返る

 blogがようやく世間に認知されようかと云うころ、確かblogとは「日記形式簡易型ホームページ」なんて云い方がされていた。一年前に、自分が何をし、何を考えて、何を書いていたのか。確かに一年前の日記帳を繰るようにblogの「2011年3月」をクリックすると残らず出てくる。確かに日記である。その時に書き残したものを読むうちに、書かなかったこともいろいろ思い出してくる。

  全容が判らないままであっても、テレビの画面からただならぬ事態であることを知り畏れおののく。使っている電話がPHSであることが幸いし、福島の両親や友人の安否をすぐに確認できた安心することが出来たけれど、目の前ではほとんどすべての交通機関が止まったことから、郷秋<Gauche>のオフィスのあるビルでは約80名の帰宅困難者を収容したため、そのお世話で郷秋<Gauche>もオフィスに泊まり込む。

  災害時用の非常食や毛布などが備蓄されていたこと、電気・ガス・水道といったライフラインが止まらなかったことなどから、比較的冷静な対応が出来たと思ったけれど、それでもあの混乱ぶり。ライフラインが止まった時のことを考えなければと云う反省しかり。でも、あれからの一年間に整備できたことは極わずか。災害時対応の食糧・医薬品、復旧のための機器備品の備蓄も大切だけれど、一人一人が当事者であることを理解する意識改革の必要性を強く感じる。

  あれから一年。たいした事が出来ていない郷秋<Gauche>だけれど、少なくとも思いや考えがブレていないことを確認。熱し易いけれど冷め易くではなく、ブレずに、細く長くが大切だと再認識。頑張らない。マイペース。だって、福島の復興は郷秋<Gauche>が生きているうちには成し得ないであろうと云う程、遠く長い道のりなのであるから。行政と東電には急いで頑張ってもらいたいものであるけれど、郷秋<Gauche>は急ぎたいけれど急げないし急がない。頑張りたいけれど頑張れないし頑張らない。マイペースで細く長く長くである。

コメント ( 2 ) | Trackback (  )