唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
ペンタックスからQとは別のミラーレス、更にプリンタも!
時事通信社(jiji.com)によれば(see here)、ペンタックスは、先頃発売した「Q」とは別に、より大きなイメージセンサーを持ったミラーレスカメラシステムを開発中との事。ただし、肝心なイメージセンサーのサイズについては、オリンパスとパナソニックが採用するマイクロフォーサーズ(M4/3)なのか、ソニーが採用しているAPS-Cなのかは不明。
明後日(9月21日)にはNikon(ニコン)からM4/3と1/1.7の中間サイズと云う、まったく新しいフォーマットのイメージセンサーを採用したミラーレスカメラが登場する(はずだ)が、ペンタックスの「Q」が1/2.3を採用し、DSLRがAPS-Cを採用していることを考えた時、ニコンのミラーレスのような、その中間サイズを採用する可能性はあるだろうか。
一番可能性が高いのは、既存のレンズを利用可能なAPS-Cではないだろうか。これなら、よりコンパクトなボディのために専用のレンズを数本用意するだけで良く、あとはAF含め完全互換可能なマウントアダプタを介して既存のKマウントレンズを、更には645マウントレンズも使用することができる。
M4/3を採用した場合にも同じようなことが云える。つまり、コンパクトな標準ズームと、広角系ズーム、M4/3のイメージサークルに合わせたフィッシュアイ等、標準・広角系のレンズを数本用意し、望遠系は完全互換可能なマウントアダプタを介して既存のKマウントレンズ等でカバーする。勿論オリンパスやパナソニック製レンズを利用することができるから、ユーザーとしては選択肢が大きく広がることになるから、M4/3と云う選択も捨てがたいものがある。
しかしだ、ニコンやキヤノンのような大メーカーならいざ知らず、ペンタックスのような小振りなメーカー(ブランド)が、645、K、Qの3つに加え、更にもう一つのマウントを開発しようと云うのだからこれは大したものである。リコーと云うバックが付いての話ではあろうが、開発そのものは「Q」と共に、リコーによる買収話し以前に始まっていたことだろうから、驚くばかりである。
さて、もう一つの驚きは、ペンタックスのプリンタ市場参入である。これはリコーのプリンタ技術で開発し、ペンタックスブランドで販売すると云う事だろう。リコーのプリンタと云えば、オフィス用のレーザープリンタを思いだすが、実は密かに(かどうかは知らないが)、「ジェルジェット」を名乗るインクジェット方式のプリンタも製造していたのである。
エプソンとキヤノンの二社により寡占化されているインクジェットプリンタ市場に、あえてペンタックスブランドで参入しようとは、リコーも大英断を下したものである。カメラ本体だけではなく、プリンタで後押しをしてでも、ペンタックスをニコンやキヤノンに伍すブランドに育てたいと云うリコーの思いは、本物かも知れないな。3年後のペンタックスが楽しみである。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、秋明菊(しゅうめいぎく)。京都の貴船山中に多いことから、貴船菊(きふねぎく)の別名も。かなり古い時代に中国から渡来し、今では野生化もしている。「菊」の名が付くが、実はキンポウゲ科。
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