ヴェネツィア―水の迷宮の夢 2006-01-23 22:23:23 | 本 『ヴェネツィア―水の迷宮の夢』 ヨシフ・ブロツキー ☆☆☆☆☆ 随分前に買って斜め読みしていた本をじっくり再読。これは美しい本である。といっても、普通の小説のようなプロットはない。詩人が書いた、ヴェネツィアに関する夢想と瞑想の数々があるだけだ。散文詩的な小説である。 実際に作者は何度もヴェネツィアを訪れているそうだし、あとがきで訳者は「一種の日記文学といえる」と書いているが、まあそれは . . . 本文を読む