アルゴールの城にて 2005-07-24 10:27:26 | 本 『アルゴールの城にて』 ジュリアン・グラック ☆☆☆☆☆ 先週読了。『シルトの海岸』がなかなか良かったので、これも読んでみた。本作はシュルレアリスムの重要な作品と位置づけられているらしい。 『シルトの海岸』もそうだったが、この人はとにかく文章に特徴がある。息の長い、曲がりくねった、暗喩に満ちた、婉曲で曖昧な文章である。じゃ難解で読みにくいかというとそうでもなく、一種独特のリズムがあり、 . . . 本文を読む