2017年に見に行った57の展覧会の中から 私(えこう)が選ぶ『2017年 展覧会ベスト10』を発表します。(リンク付き)
第1位 『大エルミタージュ美術館展 オールドマスター西洋絵画の巨匠たち@森アーツセンターギャラリー』
どるちと同じになりましたが、念願だったカルロ・ドルチの<聖チェチリア>にお会いできた。それにつきると思います。確かこの作品は、2004年にも日本で展示したことがあるので、もう当分日本での展示はないだろうと諦めていたので、見ることが出来て、すごく嬉しかったです!!
それで、カルロ・ドルチの関連作品を5点見ることが出来ました!!(<悲しみの聖母>・<受胎告知(天使・聖母)>・<聖母像(親指のマリア)>・<観想の聖母マリア>)
第2位 『ミュシャ展@国立新美術館』
<スラヴ叙事詩>の全20点を見ることが出来た。しかも5点でしたけど写真までOKになったのも嬉しかった。
他にも、大阪堺市のアルフォンスミュシャ館の<ラ・ナチュール>や、<蛇のブレスレットと指輪>まで見れるとは思ってなかったので、それも嬉しい誤算でした。
第3位 『没後70年 北野恒富展 「画壇の悪魔派」と呼ばれた日本画家@千葉市美術館』
<暖か>と<鏡の前>の2点で、もうやられました・・・。可愛らしくもあり、妖艶で、素晴らしかったです。北野恒富の作品で、好みだったのは初期の方だったので、年数が経ってくると、妖艶さはなくなって、女性が清楚というか美しくなっていくのは、少し残念な気分にもなりました・・・。
第4位 『アルチンボルド展@国立西洋美術館』
アルチンボルドの展覧会は、日本初で、私は過去に3点しか見たことがなかったのですが、30点のも作品を見ることが出来ました。
関連する<四季>と<四大元素>が隣同士に展示してのが印象に残っています。
第5位 『興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」@東京国立博物館』
運慶の仏像って31体あるそうですが、22体も展示していて見応えがありましたし、父の康慶や、息子の湛慶、康慶の仏像まで見れました。
あと、なんとなくですが、展示の仕方がドラマチックな感じがしました。
第6位 『驚異の超絶技巧!-明治工芸から現代アートへ@三井記念美術館』
さすが、超絶技巧!の第2弾の展覧会で、かなりパワーアップしていましたし、明治工芸と、現代作家との見比べと言いますか、両方ともすごい力量のある方々の作品で、見ごたえアリアリの展覧会でした。
明治工芸の作品もすごかったのですが、私は現代作家の作品の方に、インパクトを受けました。
第7位 『雪村ー奇想の誕生@東京藝術大学大学美術館』 + 『後期展示の感想』
重要文化財の<呂洞賓図>も良かったのですが、今回初公開で、私は龍に乗っている姿がサーフィンしているかのような<呂洞賓図>に、凄く惹かれました。
第8位 『川端龍子 -超ド級の日本画-@山種美術館』 + 『後期展示の感想』 & 『川端龍子没後50年特別展「龍子の生きざまを見よ!」@大田区立龍子記念館』
関連性はないのですが、この3つの川端龍子の展覧会合わせてのランクインです。
山種の方で、初めて川端龍子の作品をまとめて見たのですが、超ド級の日本画っていうのがわかるくらい作品が良かったですし、<草の実>を所蔵する大田区立川端龍子記念館にも、ちょっと時間が経ってから見に行きました。
大田区立川端龍子記念館は、ほぼ展示ケースなしで、作品を見れましたし、<臥龍>がカッコ良かったです。
第9位 『生誕90年 加山又造~生命の煌めき@日本橋高島屋』
もともと加山又造の作品が好きっていうのはありますが、初期の作品の斬新さや、エアブラシを使った作品、夜桜の美しさなど、素晴らしい作品が展示していました。
第10位 『生誕140年 吉田博展 山と水の風景@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館』
<帆船>のように、同じ版木で違う時間帯の作品の見比べも良かったですし、異国の版画は、異国情緒があって行ってみたくなりました。
次点は、下記の5つの展覧会です。
『草間彌生展 わが永遠の魂@国立新美術館』
『ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力@Bunkamura』
『シャセリオー展-19世紀フランス・ロマン主義の異才@国立西洋美術館』
『金子富之展「荒ぶる神々」 @ミヅマアートギャラリー』
『生誕150年記念 藤島武二展@練馬区立美術館』
↓昨日書いた、<どるちの2017年の展覧会ベスト10>も載せておきます。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/59ca84e9d99344e3873cf9f3ab0c4817
今年は、1位以外は、あえて被らないように選んでみました。
まさか、ミュシャの<スラヴ叙事詩>が日本で見れるとは思っていませんでしたし、アルチンボルドの展覧会は日本初ですし、運慶の作品をまとめて見ることが出来るとは・・・。
他にも、そんなに気に留めていない画家の作品に惹かれたりと、今年もいろんなアートとの出逢いがあって良かったです。
↓過去の<えこうの年間ベスト10>です。
2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年
今年最後のご挨拶を・・・。
ブログを読みに来ていただいた皆様、ありがとうございます。
2018年もよろしくお願いいたします。
↓2018年のオススメ(私が見たい)展覧会のご紹介は、年が明けたら書こうと思っています。