どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」@東京国立博物館』なのだ

2017年10月21日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京国立博物館で 11月26日まで開催している<興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

国宝<天燈鬼立像・龍燈鬼立像>なのだ

こちらが 三つ目の玉眼を持つ<天燈鬼立像>なのだ


口を大きく開き 掛け声とともに 燈籠を肩の上に担いだようにも見えるし こちらに 燈籠を投げてきそうな迫力があるのだ

こっちわ <龍燈鬼立像>なのだ


こちらわ 運慶の三男とみられる 康弁の現存する唯一の遺品だそうなのだ

燈籠を頭の上に乗せ 落とさないようにじっとしていて 気になっているみたいで 玉眼が上目になっていて ちょっとコミカルで可愛いし 体に絡みつく龍にも玉眼がはめ込まれていたのだ

2体わ 静と動で対極になっている像だけど 筋骨隆々のたくましい肉体で 後ろ姿も特にいいような気がしたのだ


運慶・湛慶<聖観音菩薩立像>で 重要文化財なのだ


彩色された 美しい聖観音菩薩様で 源頼朝3回忌の供養の仏像だそうなのだ

この彩色わ 明治時代に塗られたものだそうなのだ

後ろから見ると 腰を少くねらせ S字のラインとなっており こんなことを言ったら バチが当たるかもしれないけど 美しいしセクシーだったのだ

今回わ 出品されていないけど パネルに載っていた 脇待に従える帝釈天立像と 梵天立像とセットで見てみたいのだ


重要文化財<子犬>なのだ


湛慶が手掛けたものと考えられているそうなのだ 日本彫刻の歴史において 子犬をそのまま表現した作品わ 珍しいとのことなのだ

クーンという鳴き声がしてきそうで 可愛いの一言に尽きるのだ


もうNHKでも放送しちゃったし もっと混雑するかもしれないけど こんな規模での 運慶展って きっとないことだと思うし ちょっとでも 気になっている人わ ご覧になった方がいいと思うのだ

あと 朝見に行く人で 展示順を気にしないのであれば 混んでいる第1会場わ 後回しにして 第2会場から見ると 比較的見やすいので オススメなのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

東京国立博物館 <興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」> 11月26日(日)まで

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1861

公式サイト
http://unkei2017.jp/

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4980




展示構成

第1章 運慶を生んだ系譜ー康慶から運慶へ

第2章 運慶の彫刻ーその独創性

第3章 運慶風の展開ー運慶の息子と周辺の仏師

運慶作の仏像は、31体あるそうで、その内22体が展示し、父、康慶や、息子の湛慶、康慶など仏像もあり、360度ぐるっと見れる仏像もありました。

作品リストはNO.37までですが、70体くらいの仏像が展示していました。


気になった作品

1.阿弥陀如来および両脇侍座像 重要文化財

3軀の仏像はもちろん素晴らしいのだが、照明で壁に浮かび上がった両脇の菩薩様の影が美しいかった。指の形が特にいい。


4.運慶 大日如来坐像 国宝


20代の運慶が1年弱をかけて制作したデビュー作の仏像。金箔が剥げて漆の地肌が見えているが、美しく手を合わせたくなる。


6.運慶 仏頭 重要文化財



7.康慶 四天王立像 重要文化財

父、康慶の作品で、2mくらいの大きな四天王像で、勇ましくカッコいい。


9.運慶 毘沙門天立像 国宝


荒々しくない、人間らしいお顔をしている毘沙門天。でも、静かな迫力がある。


12.運慶 不動明王立像 重要文化財


憤怒の表情の不動明王、後ろの炎の光背、頭上の上の炎が鳥の顔(迦楼羅?)の顔となっていた。


15.運慶 地蔵菩薩坐像 重要文化財


この大きさの一木造りは運慶にしては珍しいそうです。衣文の襞が美しい。


16.大日如来坐像 重要文化財


2008年のオークションに出品となり話題になった仏像。運慶作だと思っていたが、今回の作品リストには、運慶作とか載っていなかった。


17.大日如来坐像 重要文化財


金剛界曼荼羅の大日如来。厨子の中に入っており、両サイドには雲に乗る菩薩様がたくさん、大日如来を支える4匹の獅子がいい。


18.運慶 八大童子立像 国宝


2014年にも見ましたが、今回は運慶作なので6軀のみ、でも360度ぐるりと見ることが出来ます。


21.四天王立像 国宝



29.四天王立像 重要文化財


小さいながらも、当時の彩色が残り迫力のある四天王像。特に踏まれている餓鬼の表情がいい。


36.十二神将のうち 辰神・巳神・未神・申神・戌神 重要文化財

37.十二神将のうち 子神・丑神・寅神・卯神・午神・戌神 重要文化財

元は、京都の浄瑠璃寺伝来の仏像で、NO.36は東京国立博物館所蔵、no.37は静嘉堂文庫美術館所蔵で、42年振りに勢ぞろいだそうです。その中でも、居合切りしそうな辰神と、風なのか髪の毛がちょっと変な感じの巳神、微笑む申神が印象に残りました。


運慶、父の康慶や、息子の湛慶、康慶の仏像が展示していて、凄かったですし、私の印象ですけどドラマチックな展示で、見ごたえがあり、年間ベスト10候補入りの展覧会だと思います。

ほんの数点、展示替えがあるので、その仏像も見に行きたいと思っています。

こちらに、展示替え予定の表を載せます。



この後わ トーハク(東京国立博物館)の総合文化展(常設展)を見たんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見逃せない展覧会ですにゃ。 (チビクロ)
2017-10-26 21:23:32
こんばんわですにゃ。
どるち & えこう さん。

仏像様わ、ちょっとにゃ、と思ってたけど
こちらのブログを見たら、
国宝「天燈鬼立像」「龍燈鬼立像」が
見たいから、来週出かけることに
したですにゃ。
腹筋われてますにゃ。
シックスパックですにゃ。

知ってるかもだけど
松濤美術館で
開催中の
「三沢厚彦 アニマルハウス:謎の館」に
行ったんだけど、
おもしろかったですにゃ。
三沢さんの作品わ、もちろんだけど
船越桂さんの作品もあるし、
もし、ご興味あれば、
ぜひいかれてみてわ、
いかがでしょうかですにゃ。
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コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2017-10-26 22:43:18
チビクロさん

こんばんわなのだ

「天燈鬼立像」「龍燈鬼立像」わ ぼくらの一押しで 迫力があって すごいんだけど 愛嬌もあって 可愛くもあるのだ

ただ 運慶展 結構混んでいるみたいなので ご注意なのだ(どるち)

<三沢厚彦 アニマルハウス:謎の館>、ノーマークでした・・・。

ホームページ見たら、楽しそうな展示ですね。行ってみたくなりました。(えこう)
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