どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕140年 吉田博展 山と水の風景@東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館』なのだ

2017年07月31日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたぼくらわ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館に移動して 8月27日まで開催している<生誕140年 吉田博展 山と水の風景>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

<月見草と浴衣の女>なのだ(※展示終了なのだ)

水彩の作品で 背景をぼかして描いた月見草の前に ほほに指をあてた 日本髪を結った 白と水色?の浴衣姿の美しい女性が 団扇の持って涼んでいるのだ

彼女の物憂げな表情と おぼろげに描かれた月見草の白い花が彼女を照らす 白いライトのように思えて キレイなのだ


版画の<帆船>の見比べなのだ(※渡邊版なのだ)


左から<朝日>・<日中>・<夕日>なのだ

載せた画像でわ わからないんだけど <朝日>わ 太陽の輪郭に合わせて 帆の部分にわ ざら摺りで表現されていて 朝日わ 強烈な光でわ なく ぼわっとした包み込むような光だったのだ

<日中>わ 陽も高くなって 帆の影も濃くて 海の色わ 深く 落ち着く青だったのだ

<夕日>わ 陽も陰りを見せ 海の色わ 淡く 波のなく凪でいるように思えたのだ

3点とも なんとなくだけど 海の色などが水彩で描いたかのような感じの摺り方に思えたし 情緒があるのだ

別の場所に 違うバージョン(私家版)も6点あって 赤とピンクを混ぜたような色の<帆船 夕 瀬戸内海集>と 地平線が光る<帆船 夜 瀬戸内海集>が良かったのだ

私家版わ 説明が下手なんだけど 洋画のような 写真のような感じがしたのだ


<亀井戸 東京拾二題>なのだ(※展示終了なのだ)



あと <宮島>や <あうむ(おうむ)の3点も良かったのだ


同じ版木で時間帯を変えてあって いろんな作品の見比べが良かったし 山々やバラの壁画や 日本画などもあって見応えがあったので ご覧になってみてわ いかがでしょうか?なのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館 <生誕140年 吉田博展 山と水の風景> 8月27日(日)まで ※前期展示は終了

http://www.sjnk-museum.org/program/current/4778.html

作品リスト(前期)
http://www.sjnk-museum.org/wp/wp-content/uploads/2017/07/20170708_list.pdf

作品リスト(後期)
http://www.sjnk-museum.org/wp/wp-content/uploads/2017/07/20170801_list.pdf




展示構成

第1章 不同舎の時代:1894-1899

第2章 外遊の時代:1900-1906

第3章 画壇の頂へ:1907-1920

第4章 木版画という新世界:1921-1929

第5章 新たな画題を求めて:1930-1937

第6章 戦中と戦後:1938-1950

デッサン、水彩、油彩、多色刷り版画、日本画など181点を展示しており、前期展示のみの作品は66点ありました。(※8月1日からの後期展示は66点を展示替えするそうです。)


気になった作品(※前期となっている作品は、展示が終了しています。)

1-20.花のある風景 ※前期のみ

庭を描いたものだろうか、両端に鉢に入った葉の緑や花々の色も鮮やか、水彩の作品だからか、色に透明感がある。


2-15.晩秋風景 ※前期のみ

日本の原風景のような秋の里山、山の方は紅葉が始まり、ふもとの里は、まだ緑もある。茅葺屋根の家、小川の青など水彩の優しげな色がいい。


2-17.朝 ※前期のみ

水彩の作品、朝靄がかかったかのような情景、色がぽわっとしている空気感がいい。大気を主題にしている作品が何点かあって、その中でも朝靄が良かった。


2-37.ポンシデレオン旅館の中庭 ※前期のみ

フロリダの陽光が明るい中庭の風景で、水彩の色合いがいい。


2-40.ヴェニスの運河



4-4.帆船 朝日 渡邊版


解説には、こう書かれています。
『瀬戸内海に浮かぶ帆船を、構成要素を空と海と舟にしぼって描く。朝日を正面に捉え、光の乱反射するさまをざら摺(バレンの軌跡をあえて見せる手法)で巧みに表す。《日中》《夕日》とともに三部作をなし、同じ版木を用いて色を変える「別摺」の端緒となった。』


4-5.帆船 日中 渡邊版



4-6.帆船 夕日 渡邊版



4-10.雲海に入る日



4-39.劔山の朝 日本アルプス十二題



4-50.光る海 瀬戸内海集


瀬戸内海集の第1作、ダイアナ元英国皇太子妃が自ら求め、執務室の壁にかけていたことで知られるそうです。


4-52.帆船 朝 瀬戸内海集


解説には、こう書かれています。
『渡邊庄三郎のもとで制作し、関東大震災で版木のすべてと大半の作品が失われた《帆船》の私家版バージョン。サイズをやや広げて時間のヴァリエーションを増やしながらも、渡邊版より色の明度や彩度の幅を狭め、色調や光の微妙な違いで勝負を挑むようである。』


4-54.帆船 午後 瀬戸内海集



4-59.朝日 富士拾景


大きな木版で、鳥の声などが聞こえない静寂な時のよう?で、富士山の雄大な存在感と美しさがある。


5-16.フワテプールシクリ 印度と東南アジア


イスラム建築の窓の模様と、黄色の壁が美しい木版。


6-4.急降下爆撃

中国本土の空爆を描いたもので、地上に向けて直滑降に降りていくダイナミックで臨場感のある作品。上空からの写生や写真もあり、搭乗体験もあったみたいで、その経験が生かされている。

あと、隣に展示していた<空中戦闘>もダイナミックで良かった。


水彩、油絵、木版、日本画など様々な作品がありましたが、水彩と木版が特に良かったです。

私が上げたのは、日本の風景ばっかりですが、インドの風景の木版は、異国情緒があって、素晴らしかった。

私は始まってすぐの方に見に行ったのですが、結構混んでいたので、会期末になると、見づらくなると思うので、気になっている方は、お早めにご覧になる方がいいと思いますよ。


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て、大満足でした。

ありがとうございます。



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