どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『大エルミタージュ美術館展 オールドマスター西洋絵画の巨匠たち@森アーツセンターギャラリー』なのだ

2017年04月10日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 森アーツセンターギャラリーで 6月18日まで開催している<大エルミタージュ美術館展 オールドマスター西洋絵画の巨匠たち>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

1番良かったのわ カルロ・ドルチが描いた<聖チェチリア>なのだ


この作品わ 2004年に日本で展示したことがあるらしいけど その時わ えこうわ 美術館巡りを始めてなくて ずっと見たくて念願だったし ぼくも やっと お会いできたのだ

聖チェチリアわ 音楽の守護聖人で オルガン?チェンバロ?を弾いているのだ こちらを向く 聖チェチリアわ 優美で ずっと見ていたくなるし 想像していたよりも 大きな作品(126×99.5cm)だったのだ

ぼくらわ これで カルロ・ドルチの関連した作品も含めてだけど 見たのわ 5点目になるのだ

↓こちらが カルロ・ドルチの関連作品を見た際のブログなのだ
<悲しみの聖母><受胎告知(天使・聖母)><聖母像(親指のマリア)><観想の聖母マリア>


ムリーリョが描いた<幼子イエスと洗礼者聖ヨハネ>なのだ


描かれている人物や子羊などの表現が 柔らかさがあって 幼いながらもキリストわ 気品あふれる感じでいいのだ 


スルバランが描いた<聖母マリアの少女時代>なのだ


少女の時の聖母マリアわ あんまり見たことがないというか 初めて見たような気がするのだ

可愛いんだけど 見上げて祈っているような姿わ やっぱり神々しく思えるのだ


ぼくらわ 念願だったカルロ・ドルチの<聖チェチリア>にお会いできた それだけど もう大満足なのだ

六本木でわ 他の展覧会が大盛況だけど この展覧会わ 日本でわ あんまり見る機会がない オールドマスターの作品たちが見れて すっごくオススメの展覧会だと思うのだ

また <聖チェチリア>にお会いしたいので 会期末に もう1度行こうと思っているのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

森アーツセンターギャラリー <大エルミタージュ美術館展 オールドマスター西洋絵画の巨匠たち> 6月18日(日)まで

http://hermitage2017.jp/




展示構成

プロローグ

1.イタリア:ルネサンスからバロックへ

2.オランダ:市民絵画の黄金時代

3.フランドル:バロック的豊穣の時代

4.スペイン:神と聖人の世紀

5.フランス:古典主義的バロックからロココへ

6.ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で

85点の作品が各章の国別で展示しており、作品パネルに「王冠マーク」があるものは、エカテリーナ2世が収集したものだそうです。


気になった作品

1.ウィギリウス・エリクセン 戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像



2.ティツィアーノ・ヴェチェッリオ


少しきつめな表情といい、前にみたことがある<ウルビーノのヴィーナス>に似ているような気がしました。

彼女の被っている帽子は、一度頭部を描いた後で、描き足したものだそうで、X線調査で判明。帽子のないバージョンも見たかった気がします。


5.グイド・レーニの工房 エウルパの掠奪


解説には、こう書かれています。
『古代フェニキア王の娘エウルパが、海辺で見かけた白牛の背中に乗っています。しかし、この白牛は美しい王女に近づくためにゼウスがその姿を変えたもので、彼女はそのままさらわれてしまうこととなります。』

軽やかな色彩がいいし、ゼウスが変身した白牛が、かなりのイケメン具合に惚れました。


9.カルロ・ドルチ 聖チェチリア


1640年後半頃と載っていて、カルロ・ドルチが30歳を過ぎたころに描かれたもので、王冠マークがあったので、エカテリーナ2世在任中に取得した作品。

聖チェチリアの衣服の光沢の表現、西洋美術館の悲しみの聖母でも思っていたが、彼女の手の表現が美しい。

彼女の座る椅子が赤系統の色なので、補色の関係で彼女の緑系の衣服がより美しく映えて見えるし、こちらを見る彼女の眼差しに吸い込まれるような感覚になるし、ずっと見ていると、微笑みかけてくれるように感じた。

偉そうなことを言って申し訳ないですけど、西洋美術館の作品<悲しみの聖母>に比べると、美しい作品だが、全体的に、やや色がくすんでいるような感じがして、修復した後にもう1度見てみたいと思いました。

※参考として、西洋美術館の<悲しみの聖母>の写真も載せます。(クリックすると拡大します。)



11.ポンペオ・ジローラモ・バトーニ 聖家族


幼児キリストと、聖母マリア、ヨセフなどの聖家族に、洗礼者ヨハネや、マリアの母?の聖アンナなども描かれています。

キリストと聖母マリアにハイライトが当たっているように描かれているように思えましたし、マリアの美しく白い肌や、洗礼者聖ヨハネを見る眼差しが優しく見惚れてしまう。


16.ベルナルド・ベロット

建物も、小さな人物も写真みたいですごくて、ずっと見たくなる。


17.フランス・ハルス 手袋を持つ男の肖像



19.ヘラルト・ファン・ホントホルスト 陽気なリュート弾き

女性のリュート弾きが弦を合わせながら微笑んでいる。

ハルスのような、微笑みの作品だが、ハルスと比べると、服の表現が固い気がする。


20.ヘラルト・ファン・ホントホルスト 陽気なヴァイオリン弾き

酒の入ったグラスを指差し、陽気に笑うヴァイオリン弾きの男。楽しそうな酒なので、ちょっと混ざってみたいかもと思ってしまう。

no.19と対の作品だそうですが、間に1つ作品を挟んで展示していたので、ない状態で見たかった。


21.レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 運命を悟るハマン


解説には、こう書かれています。
『旧約聖書の「エステル記」に登場する古代ペルシア帝国の大臣ハマンは、帝国中のユダヤ人全員の殺害を計画していました。しかし、ユダヤ人であった王妃エステルの介入になり、反対に王から自分に死刑を宣告されてしまいました。レンブラントは、運命を悟るハマンの心理を、複雑な明暗表現のなかでとらえています。』


50.フランス・スネイデルス 鳥のコンサート


中央にいるフクロウが指揮者?となり、コンサートをしている。この画像だと、ちょっとわかりづらいが、フクロウの下には、楽譜も描かれていた。


53.フランシスコ・デ・スルバラン 聖母マリアの少女時代


解説には、こう書かれています。
『聖書の外典によると、聖母マリアは、幼少の頃から神殿の中で暮らし、刺繍や縫い物を習いながら、労働と祈りの日々を送っていたとされています。スルバランは、この主題を繰り返し描いていますが、画家の晩年の本作では、彼のまだ幼い娘たちの容貌をマリアに反映させているのかもしれません。』


55.バルトロメ・エステバン・ムリーニョ 幼子イエスと洗礼者聖ヨハネ


解説には、こう書かれています。
『聖書では、キリストと洗礼者ヨハネが幼年期に出会ったという記述はありません。しかし、この主題は多くの芸術家によって描かれてきました。子供の描写に秀でていたムリーリョにとってもふさわしい主題だったのです。右にいる子羊は、十字架上での犠牲のシンボル、籠の中にあるリンゴは原罪を表しています。』


56.バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 受胎告知


大天使ガブリエルが、マリアにキリストを受胎したことを伝えている場面で、聖霊の象徴と鳩と、キューピッド?(小さな天使?)たちが祝福している。

ふんわりとした優し気な人物表現がいい。


60.フィリップ・ド・シャンパーニュ 預言者モーセ

解説には、こう書かれています。
『シャンパーニュは、肖像画や記念碑的な作品を得意とした画家です。ここの描かれた預言者モーセは、シナイ山で神から授けられた十戒の刻まれた石板の左側には、神と人間の関係を示す3つの戒律、右側には、人間同士の守るべき7つの戒律が刻印されています。』

ひげをたくわえたたモーセは、王のような風格があるが、どこか優しそうな雰囲気もありました。この画家の作品は、西洋美術館でも見たことがあります。(※西洋美術館では、シャンペーニュと載っている。)

※今回の展示とは関係ないですけど、参考として西洋美術館の作品<マグダラのマリア>の写真を載せます。



70.ジャン=バティスト・グルーズ スミレ色のチュニックを着た少女

胸像というか、胸から上部のみの作品で、右上を見上げる可愛くも美しい少女。ほほのあからみと、瞳の白い部分の比率が多く、上目遣いだからより美しく見えるのかも?


72.ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール 盗まれた接吻


解説の一部には、こう書かれています。
『予期せぬ接吻に驚きながらも、女性は青年の方に身を寄せ、ドアの向こう(画面右)にいる人たちに気づかれないかとその視線を向けています。ロココ的な「戯れの恋」がこの絵画の主題です。』

衣服から判断するに、身分の違う男女の恋だろうか、彼女のドレスの光沢と、持っている布が美しい。


80.ルカス・クラーナハ 林檎の木の下の聖母


解説には、こう書かれています。
『クラーナハは、しばしば自然の中にいる聖母マリア像を描いていました。顎へと向かって細くなった顔、細い目、広い額などは、当時のヴィッテンベルクで女性美の理想とされた容貌です。幼いキリストが左手に持つリンゴは、アダムとイブによる原罪とキリストにより贖(あがな)いを、また右手に持つパンはキリストの身体(聖体)を意味します。』

クラーナハの作品はそんなに多く見てないですけど、この作品が1番良かったと思いました。


展覧会のチラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像で見れます。)
   


私もどるちと同様、念願だったカルロ・ドルチの作品にお会いできた、それだけでもう年間ベスト10入りです(笑)

エルミタージュ美術館の素晴らしい作品が展示していて、国別での展示だったので、国ごとの特徴などもあるし、わかりやすい展示だったと思います。

私の中ではですが、イタリア絵画とスペイン絵画が特に良かったと思います。


この後わ 北参道にある<ボガマリ・クチーナ・マリナーラ>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ



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