崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「年を捨てよ」

2019年08月24日 05時33分07秒 | エッセイ

 「サワコの朝」の番組で下重暁子氏が受賞所感について聞かれ「新人作家デビューでありこれからだ」というのを聞いて耳に残っている。女性は年齢を言わないし聞かないという性sexブーを破っている。彼女の豊富な作品を知った。9歳の時に疎開先の奈良で終戦を迎えた83才。彼女は「新人作家」のように、これから文筆活動に入るという。学歴から教育学部国語国文学科卒業とあり、私(韓国)の学歴も似ている。彼女は「年を捨てよ」といい、勇気づけられた。
 日本植民地時代の京城大学の文化人類学は戦後ソウル大学が先導的であった。私はそれを継承して今も植民地研究を研究している。ある有名な評論家はソウル大学に反対にするグループ、私立大学・地方郷土史家中心の民族主義者たちが私を親日云々と噂で非難しているという。彼等は愛国主義者然としており、弱点隠しのように思われる。