崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「歴史認識」

2019年08月02日 05時21分56秒 | 研究業績

 昨日の読書会は研究会のようであった。正規メンバー以外に熊本学院大柴教授、山口大学の山田寛人講師が参加した。事前に来られた柴氏と私は韓国のシャーマニズム文化について長く話をした。彼は朝鮮戦争時に韓国へ越南した避難民にインタービューをしたという。クリスチャンが多く、北朝鮮では富裕層であったという。韓国人は過去を豊かな時代として話す傾向があると指摘した。日本から韓国への引揚者にインタービュー調査をしている倉光氏は日本人は過去のことを苦労話として語る人が多いと言った。私は過去をどう語るのか重要なポイントであること、日記と証言は質が異なることをコメントした。
 読書会が終って韓国に向かう山田氏、彼は「歴史認識」に関して、数回『正論』に寄稿したので、私は韓国の歴史認識というカードは今ほぼ無効になっていているのではないか。逆に日本の研究力、技術、経済力のカードが韓国の急所を突いているのではないかと質問した。植民地をした日本は受け身になって消極的に対応せざる得なかったが今日本は「切れた」。韓国は教科書問題、靖国問題、慰安婦問題、徴用工問題などで数多く日本を苦しめてきた。今その歴史認識カードを捨てる時点に来ているのではないか。韓国は反日カードを日本に向けず国内用にとどめるべきであろう。