崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

売春業

2019年08月17日 05時54分53秒 | エッセイ

 今度の「経済戦争」の日韓の合戦をみると現実と夢、理論と感情、内政と外交などが表出されている。ある牧師の説教をオバマ式でYes I can式2045年の話、それが文氏の「光復」という「節」であった。ソウル大の国粋主義史家慎鏞廈氏と戦った安秉直氏中心の経済学派との論戦を繰りかえすような昨今である。その学派の李栄薫氏、李宇衍氏グループが『慰安所管理人日記』を出版・紹介し、私が読解、解説し、『慰安婦の真実』(ハート出版)を出版した。そのイ氏が昨夜プライムニュースに出演した。「慰安婦像はそれ自体が歴史歪曲。性奴隷ではなかった。強制連行や無償で酷使されたと言うのは歪曲された事実。売春業が存在していた朝鮮であえて強制連行する必要がない。そして彼女たちは希望すれば朝鮮に帰れた。かなり高額の賃金が与えられていた。奴隷とは呼べない」と言った。日本ではそれほどショッキングな話ではないが韓国では大変異様な話である。その強さは事実主義である。それは支配者の国籍や民族を超えて考える普遍的な思考である。