verse, prose, and translation
Delfini Workshop
カイロプラクティック
■午後から、浜松町のカイロプラクティックに行く。お昼頃に着いて、飯を食べてからと思ったら、あの辺りは、サラリーマンのメッカですな。どの店も人が並んでいて。並んで食べる気分ではないので、早めに医院に行った。しかし、コンビニで買ったスパゲッティーを、そのまま、道路際で立ち食いしている中年サラリーマンを見たときには、この社会はいったいなんだろうと思った。何のためにわれわれは生きているのかね? 「美しい国」ですか。
◇
カイロプラクティックって骨をボキボキ言わせて、カイロで温めるのかとばかり思っていた。カイロというのは、ギリシャ語で「手」という意味らしい。プラクティックは技術で、「手で行う技術」ということらしい。100年前に米国で発祥した医療法で、施術してくれた、お兄ちゃんによれば、黒人使用人の難聴を、主人が、これで治したのが始まりらしい。
ま、とにかく、指圧よりも料金的に安いし、施術師はWTO基準の4200時間教育を受けているので、やってみることにしたわけである。始めに、体の検査を行うのだが、予想どおりの結果が出た。右肩下がりで、骨盤に歪みがあり、首の両側が腫れている。その後、施術を受けて、骨盤の歪みは解消したのだが、肝心の耳鳴りは消えない。消えないどころか、1.5倍から2倍になった。これをどう考えるべきか。首の血流が増加したことと関連があるのかどうか。施術師の説明を聞いた限り、カイロプラクティックのコンセプト自体には、そう不合理なところはないように思う。平均5、6回で効果が出始めるということなので、しばらく様子を見てみるしかないだろう。治癒パターンは、睡眠障害が消えても耳鳴りが残るパターンやその逆、あるいは、いずれにも効かないパターンなど多様らしい。ぼくの感じでは、指圧を受けた後の方が、耳鳴りは軽減された(ただし、指圧する施術師によって、効果に大きな差があった)。ただ、翌日にはまた元に戻った。
帰りに、そのまま帰るのも面白くないし、静かな公共空間で耳鳴りはどうなるのか、知りたいということもあって、アンリ・ミショー展に寄ってみた。アンリ・ミショー(1899-1984)は、フランス語圏の詩人で、水彩や墨などで絵も描いた。芭蕉と対照的な世界観を示す興味深い詩人で、この展覧会は、また、いつか、改めて書きたいと思っている。国立近代美術館のミショー展は人もまばらで、かなり静かだったが、ぼくの脳の内部は蝉時雨である。TCIに頼るのも嫌だったので、そのままでどうなるか、試してみた。当初は、さすがに気になったが、対象自体に興味があるので、次第に集中し、気がついたら、絵の合間に展示されたミショーの言葉や詩をノートに書き写していた。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という芭蕉の世界は、訓練次第では、実現できるかもしれない、というかすかな希望を持った。
◇
カイロプラクティックって骨をボキボキ言わせて、カイロで温めるのかとばかり思っていた。カイロというのは、ギリシャ語で「手」という意味らしい。プラクティックは技術で、「手で行う技術」ということらしい。100年前に米国で発祥した医療法で、施術してくれた、お兄ちゃんによれば、黒人使用人の難聴を、主人が、これで治したのが始まりらしい。
ま、とにかく、指圧よりも料金的に安いし、施術師はWTO基準の4200時間教育を受けているので、やってみることにしたわけである。始めに、体の検査を行うのだが、予想どおりの結果が出た。右肩下がりで、骨盤に歪みがあり、首の両側が腫れている。その後、施術を受けて、骨盤の歪みは解消したのだが、肝心の耳鳴りは消えない。消えないどころか、1.5倍から2倍になった。これをどう考えるべきか。首の血流が増加したことと関連があるのかどうか。施術師の説明を聞いた限り、カイロプラクティックのコンセプト自体には、そう不合理なところはないように思う。平均5、6回で効果が出始めるということなので、しばらく様子を見てみるしかないだろう。治癒パターンは、睡眠障害が消えても耳鳴りが残るパターンやその逆、あるいは、いずれにも効かないパターンなど多様らしい。ぼくの感じでは、指圧を受けた後の方が、耳鳴りは軽減された(ただし、指圧する施術師によって、効果に大きな差があった)。ただ、翌日にはまた元に戻った。
帰りに、そのまま帰るのも面白くないし、静かな公共空間で耳鳴りはどうなるのか、知りたいということもあって、アンリ・ミショー展に寄ってみた。アンリ・ミショー(1899-1984)は、フランス語圏の詩人で、水彩や墨などで絵も描いた。芭蕉と対照的な世界観を示す興味深い詩人で、この展覧会は、また、いつか、改めて書きたいと思っている。国立近代美術館のミショー展は人もまばらで、かなり静かだったが、ぼくの脳の内部は蝉時雨である。TCIに頼るのも嫌だったので、そのままでどうなるか、試してみた。当初は、さすがに気になったが、対象自体に興味があるので、次第に集中し、気がついたら、絵の合間に展示されたミショーの言葉や詩をノートに書き写していた。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という芭蕉の世界は、訓練次第では、実現できるかもしれない、というかすかな希望を持った。
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RICHARD WRIGHTの俳句(10)
2007-06-21 / 俳句
■旧暦5月7日、木曜日、
5時間弱の睡眠。今日は朝から調子悪い。気圧の関係もあるのだろうか。朝からTCIを装着しないと作業ができない。気分のアップダウンがコントロールできず、苦慮している。耳鳴りだけでストレスがかかるので、ちょっとした負担増で、簡単に切れるようになっている。今日は、アファナシエフのコンサートの予約を入れるかどうか、大変迷っている。数ヶ月先だが、今の状態で、シーンとしたコンサートホールに耐えられるのかどうか。しかも、開始時間は魔の夜7時なのである。
今日は、午後から、都内のカイロプラクティクスの医院に行ってくる。カイロだとか整体だとかは、ぼくは、基本的にあまり信用していない。いかがわしい業者が多いからだ。今回行く気になったのは、この医院が国際基準を満たす有資格者だけで構成されている点と、ぼくの場合、骨格の歪みが自律神経系を乱しているということは、充分考えられると思ったからだ。というのも、15年も椅子に座って仕事をしてきたのに、身体ケアを何もしてこなかったからだ。効くかどうかわからないが、やってみる価値はあるだろう。
◇
(Original Haiku)
"Shut up, you crickets!
How can I hear what my wife
Is saying to me?"
(Japanese version)
うるさいぞ、お前ら蟋蟀!
カミサンの話しが
聞こえないじゃないか
5時間弱の睡眠。今日は朝から調子悪い。気圧の関係もあるのだろうか。朝からTCIを装着しないと作業ができない。気分のアップダウンがコントロールできず、苦慮している。耳鳴りだけでストレスがかかるので、ちょっとした負担増で、簡単に切れるようになっている。今日は、アファナシエフのコンサートの予約を入れるかどうか、大変迷っている。数ヶ月先だが、今の状態で、シーンとしたコンサートホールに耐えられるのかどうか。しかも、開始時間は魔の夜7時なのである。
今日は、午後から、都内のカイロプラクティクスの医院に行ってくる。カイロだとか整体だとかは、ぼくは、基本的にあまり信用していない。いかがわしい業者が多いからだ。今回行く気になったのは、この医院が国際基準を満たす有資格者だけで構成されている点と、ぼくの場合、骨格の歪みが自律神経系を乱しているということは、充分考えられると思ったからだ。というのも、15年も椅子に座って仕事をしてきたのに、身体ケアを何もしてこなかったからだ。効くかどうかわからないが、やってみる価値はあるだろう。
◇
(Original Haiku)
"Shut up, you crickets!
How can I hear what my wife
Is saying to me?"
(Japanese version)
うるさいぞ、お前ら蟋蟀!
カミサンの話しが
聞こえないじゃないか
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