EVO103系を組み立てる その5

2013年08月27日 01時49分08秒 | 鉄道模型/製作中-103系・広B09編成【完成】
前回の続きです。
いよいよ屋根と床下、機器類を塗装し、実車で言うところの艤装に入っていきます。


ベンチレータを塗装したところ(塗料については後述)。
ゲートが取り付け足に設けられているので特段の修正は必要なく、このようにランナーごと塗装が出来るようになっています。これならば紛失の心配もありませんし、切り離しもニッパーを使わず指でクルッと折り取ることが出来るのも魅力的です。
従来のGMキットの場合、後付けの部品は1つずつ切り離してバリを整形、個別に塗装…という段階を踏まざるを得なかったのですが、このような細々した部品扱いの煩雑さがキット離れの一因となったこともまた確かであると思います(もちろん、大部分は完成品の台頭にあると思いますが)。
キット製作に面倒臭さを言うのは些か本末転倒ではありますが、こうしたメーカー側の細かな配慮も今後のキットには求められてくるのかもしれません。


続いてGM35番で塗装した屋根にベンチレータを取り付けていきます。部品同士の合いがちょうど良かったので接着剤は用いていません。
細かい造形がなされた台座もこれで見納め、後は屋根との隙間から僅かに覗く程度となります。


加工したランボードはこのような結果に。奥は比較用の岡山色です。
実は当初「大型」と紹介したのは誤りで、詳しく調べてみると、これは冷房改造が施工された鷹取工場特有のランボードだそうです。
お詫びがてら実車画像を…


13/08/17 クハ103-168 木津
先日、ちょうどその「斜めランボード」を有する数少ない現役車に遭遇する機会がありました。


拡大。
ランボードの型が斜めに降りているのが分かります。元の屋根肩のカーブも僅かに残っていることから、決して「大型」とは言いにくいですね。


とは言え、通常のランボードと比べて形状が異なるのは確かで、多少大げさながらも再現は出来たと思っています。
ところでこの屋根を塗装したGMの35番、元々の仕様なのか単に粒子が荒かったのかは分かりませんが、図らずもスエード調のように仕上がって実車に近い質感が再現出来ました。


床下と台車は先行してT車3両のみ塗装。
スカートが金属部品であることと、台車は塗料の乗りにくいプラなので、今回は初の試みとしてMr.の「プライマーサーフェイサー」なるものを使ってみました(屋上機器類も同じ)。実車の床下はもう少し暗めのグレーですが、機器や台車の表現にメリハリが生まれるという点では良いかもしれません。
そして画像からも分かるように、クハの床下機器は実車よりもスカスカになっています。これは完成後であっても後付けが可能な部分故、手持ちに適当な機器が無かったために現時点では止むを得ず省略としました。何卒ご容赦を…。(笑)


加工したモハユニットの台車もこの通り。移植した機器もプライマーサーフェイサーで圧着されたことで、丁寧に扱えば破損の心配もないと思われます。


動力車と台車を同じくするモハユニットのT車もKATOの台車を加工して使いますが、台車を留めるビスの両側にKATO特有の補強モールドがあるため、そのままでは腰高になってしまいます。
ここは台車の取り付け部分を可能な限り削り込んで対処しました。


動力車は初回でも触れた通りKATO製キハ20のもので代用しますが、窓ガラスのツメをKATO製品の床下に合わせて切り取って組んだ場合、上手くフィットはするものの少々腰高になってしまいます(おそらくKATO純正の103系床下を使えばきちんと収まるのでしょう)。
キハ20は車体裾にステップを有しているので多少の腰高は気にならなかったものの、ステップなしの103系ではこれが目立ってしまいます。
こうした課題を解決するのもキット製作の醍醐味ということで…


窓ガラスの下辺をギリギリまで切り取って、動力側も現物あわせで切削。


仮組み。
カバーが窓上に来てしまいましたが、何とか許容範囲です。これでT車と同じ車高となりました。
因みに側面の行先表示は単線レイアウトでも似合うように「可部」、反対側は「快速 広」としています。
それぞれ岡山色の塗装済キットに付属していたものを使いましたが、幕の位置が近接している先頭車(160番)の行先表示はどうやら使われていないようで、ここでも広島支社らしさを感じます。
追って動力車の台車・床下機器も塗装します。

次に室内加工へ。


室内の作り込みとして、T車の座席にはカットした画用紙を貼り付けました。実車はもう少し暗めの色ですが、屋根を載せると余計に暗くなるので、模型映えを狙って明るめの色を使用。


仮組みして光に当てるとこのような感じです。袖仕切りなども再現したくなってきますが、今回は割愛。


キットに付属する運転台の仕切りは表裏を違う色で塗装してみました。
芸が細かいことに配電盤やHゴムまで再現されています。小さい頃はこの覗き窓に身長が届かなかったので前面展望が叶わず、当時最新鋭だった221系や207系を好んでいた覚えがあります。

さて、残るM車の床下機器ですが…


床下機器を適宜分割・切削してダイキャストに貼り付けていきます(画像は仮付けの段階)。
今回は機器加工のしやすさを優先してパンタを有さないモハ102をM車としていますが、それでも中央部分はかなりの削り込みが必要ですね。

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