EVO103系を組み立てる その1

2013年07月29日 16時10分06秒 | 鉄道模型/製作中-103系・広B09編成【完成】
先日、グリーンマックスから満を持して発売された「エボリューションシリーズ」。
「作る楽しさ再発見」と謳う老舗キットメーカーの新たな挑戦、その第1弾はオーソドクスに103系ということで、当初は店頭やネット上で様子を見るに留めていたのですが、従来のGMキットとは一線を画すシャープな出来の車体を見るたびに製作意欲は刺激される一方。
しかし、馴染みのある関西の103系は戸袋窓が埋められたものしか現存せず、そちらは既に塗装済みキットとしてラインナップが充実しているため断念。ならば戸袋窓を有している105系をと考えたのですが、こちらも鉄コレが発売されたばかりで、そうなるとやはり素組みしか選択肢が残されていません。

そこで、103系のなかで、出来るだけ車体に手を加えずに製作出来る編成、近年まで走っていた編成、いま手持ちの車両と並べられる編成を改めて調べた結果、2011年初頭の廃車まで戸袋窓を有していた広島のB09編成がヒット!
うちには「瀬戸内マリンビュー」があるので並べられますし、呉線や可部線でも活躍していたことから、単線レイアウトにもよく似合います。
それに、クリームに青帯の瀬戸内色は個人的にも好みの塗装。いずれ末期色化で消えゆく運命にありますから、そうした地域色を手元に残すのもまた模型の醍醐味ということで…。


用意したのは先頭車と中間車セット。
4両基本セットにはクモハ・サハが含まれているため、クハ-モハ-モハ-クハの4連を組む場合はこのような買い方になります。
パッケージから何から従来のキットとは全く異なる仕様。


そして素組み…のはずですが、床下はありあわせのもので済ませます。
本来ならば床下セットを買うべきなのですが、予算の都合とジャンク品の有効活用を兼ねて、床板・床下機器は従来のGMキットのものを、動力はKATOのキハ20用を使うこととします。
(GM床板のうち2両分は18メートル級のものなので、適宜延長が必要ですが…)

まず屋根の加工です。


説明書通りに一部の手すりを削り、アンテナ類の穴を開口。
共通部品を用いて形式に合わせて削っていく「GMキットらしさ」が健在で嬉しいところです。
もっとも、これは型を1種類で済ませるコスト削減の意味合いが大きいのだと思いますが、加工してこそのキットですから、こうした作業も楽しみの一つです。


クーラーもキット付属のものを使います。
説明書には2.6mmのピンバイスで開けるよう書いてありますが、手持ちのピンバイスで一番太いものを使って開口し、後は丸ヤスリで少しずつグリグリと拡大していきました。


前面は2灯化するので付属のパーツを取り付けます。
ガラスパーツなので破損や紛失が気になるところですが、何とか無事に取り付けられました。
ボディの印象把握は良好で、バリやパーティングラインの類が一切見られないのも評価出来るポイントでしょう。

車体を洗浄して、さっそく塗装に入ります。
いつも通りの缶スプレー、使用したのはGM5番(クリーム1号)と16番(青20号)。


まずは帯の青を吹きます。
単色のイメージが強い103系。この塗色もありそうな気がしますが、視認性の問題でアウトでしょうね。
確か、インドネシアに渡った同車も紺色ベースながら警戒色の帯を纏っていたと思います。


続いて帯をマスキング。
ズレないよう、先に上半分を覆ってから帯幅に切ったテープを下辺に沿わせていく方法を採りました。
単純なマスキングほど直線の乱れが目立ってしまうので、ここはそれなりに時間をかけました。


そしてクリームを塗装。
前面は修正吹きを要しましたが、無事に瀬戸内色が姿を現しました。
改めてボディを眺めると前面や乗務員扉周りの彫刻が秀逸です。幸か不幸か(?)時期を同じくしてTomixから103系のHGモデルが出ましたが、引けをとらない出来なのではないでしょうか。


試しに窓ガラスを取り付けてみると、それはもう紛うことなき原型の103系。
ガラスの合いも良く、こんなにアッサリと仕上がってしまったことに少し驚きもありますが、次は残り3両の塗装と床下の製作も並行して進めていきます。

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