世界の京都市民

2011年12月03日 22時46分42秒 | 日記
天気の悪い週末がやって来ました。
それでも紅葉はまだ見頃なので、この土日もきっと観光客が多いのでしょう。
通学でたまに使うバスも少々の遅れを引きずってやって来るようになりました。

昨日は2限にゼミがありました。
他の人の発表を聞いていたのですが、その中で平安遷都1200年(1994年)を機に実施されたアンケート調査が紹介されました。
項目はいろいろとあったのですが、「市民に対する意識調査」の回答の選択肢として、「私は世界の京都市民である」と「私は生活者である」の二つがありました。
結果は言わずもがな前者に軍配が上がっていたのですが、この「世界の京都市民」というフレーズは、自分にとっては「日本に京都があってよかった」に次ぐ、いや、それを凌ぐインパクトです!
こういう言い方があったんだなぁと…。

その後、京都人は「世界のなかの京都」という公での意識が強い傾向にある…と解説されていたのですが、これはあながち間違いではないはずです。
自分自身、この3年弱ほど大学で京都について学んでいるということもありますが、他にも京都ならではの様々なアルバイトを経験する中で、「世界の京都市民」意識が以前にも増してどんどん積み重なってきたように思います。周囲にもそういう人々はたくさんいることと思います。
だからこそ、もはや服とも言うべき文化を自分のような若者が身に付けていくことは大切であると思っていますし、たとえば人に京都のことを聞かれた時、もっと簡単に言えば、観光客に道を聞かれて教える時から、そういったことが生きてくるはずです。
今年度から始まった、府立高校で茶道を授業として導入するといった取り組みも、おそらくは先述の「公での意識」に起因するものでしょう。
東京が経済や政治の都ならば、京都は文化や伝統の都です。
それが世界に誇る一等国の条件だと思います。

今日は、昨日買った文庫本を少し読んでいました。
平野啓一郎『日蝕・一月物語』と、『読んでおきたいベスト集!太宰治』の2冊です。
たまたま図書券があったのと、大学生協の1割引で比較的安く済ませることが出来ました。
やはりこれから研究を進める上で、また自身の「ココロの栄養」としても、いま以上にもっと作品を読むことが大事だと思い、遅ればせながら再び文学作品に手を伸ばした次第です。
そろそろ本棚(100均で買ったカゴですが)には収まりきらないところまで来ているので、また買い足さなければ…。


写真は木曜日の撮影分より、京都駅で発車を待つ特急「はしだて5号・まいづる5号」。
12月に入って連結器カバーが付きました。製品化決定を受けてますます撮影にも力が入りそうです。