順調な滑り出し

2010年12月01日 22時43分53秒 | 日記
12月、師走ですね。
半ばに誕生日があるということで、妙に気分が良い(?)時期です。
同時に晩秋から初冬へ季節が移ろう時期ですが、今日も穏やかな天気でした。


2限は「京都地域論」。
今日のテーマは何かな~思いながらとレジュメを手に取ると、ナント!
1回生後期の研究入門で扱った「建物疎開(戦時中、防空帯を作るために建物を撤去して道を拡幅すること)」がメインテーマでした。
というわけでこの出来事にはそこそこの予備知識があるわけですが、当時発表した直後の「京都学概説」でも話題に挙げられ、そして今日の授業でも紹介されるという、研究入門で扱ったテーマが2度も授業で取り上げられた人というのは、そうそうないでしょう。

しかし、今日はその建物疎開と文人との関わりについて進んでいきました。
当時は調査不足ということであまり深くまで突き詰めることは出来なかったのですが、京都人だけでなく、かつて滞洛していた文人たちもこの建物疎開に関心を寄せていたそうです。当然と言えば当然でしょうか。
レジュメによると、「かにかくに祗園は恋し寝る時も枕の下を水の流るる」という吉井勇の句は、白川に面したお茶屋「大友」で詠まれたものと言われていますが、その「大友」がまさに建物疎開で取り壊しを余儀なくされたとのこと。

そして、後に空地になって畑と化した大友跡を訪れた谷崎潤一郎が落胆していたこと、その近くに現在「かにかくに碑」とその説明板がありながら、この建物疎開の内容には触れられていないことを知りました。
やはり、「京都は文化財があるから云々」という言説が未だに大きく影響しているせいか、建物疎開が一般にはおろか多くの京都人にすら認識されていないのは残念に思います。
京都学に触れてはや2年近く。京都に生まれ育った私も京都学には既成概念を壊されっぱなしの日々ですが、今後より問題意識をもって学びに取り組んでいかなければなりません。

昼休みは仲間との昼食中にちょっと席を外して、人気の無い階段の踊り場で(笑)アルバイトの申し込み。
10月の時代祭以来収入が途絶えていたのと、以前からやりたい職種だったので見つけた瞬間に即申し込みでした。言うまでも無く旅費のためです。
既に希望者が殺到していたそうですが、何とか空きを見つけてもらってすぐに決まりました。場所も近いので楽しみです。

↑が決定したということで、続いて存心館のブック&サービスでとある列車の指定席券を頼みました。
初めて乗る列車で、既に乗車日まで1ヶ月を切っていたので心配だったのですが、平日という条件が手伝ってか、無事に取ることが出来ました。ハタチを迎えるに相応しい列車だと思います。(←ここ重要!!笑)
いつも難儀な切符を発券してくださる窓口の方にはただただ感謝です。


写真は…東北新幹線新青森開業が近いということで一枚。
まもなく見納め、鯵ヶ沢に入線するキハ48系「リゾートしらかみ」の青池編成です。