『スコルタの太陽』 (Modern & Classic) 単行本 – 2008/6/1
ロラン ゴデ (著), Laurent Gaude (原著), 新島 進 (翻訳)
老婆がその長い沈黙を破ったとき一族の知られざる秘密が明かされる―南イタリア、灼熱の太陽のもと、呪われた宿命に抗って果敢に生きるスコルタ家5世代にわたる波瀾の物語。ゴンクール賞受賞。ジャン・ジオノ賞審査員賞も同時受賞の話題作。
老婆がその長い沈黙を破ったとき一族の知られざる秘密が明かされる―南イタリア、灼熱の太陽のもと、呪われた宿命に抗って果敢に生きるスコルタ家5世代にわたる波瀾の物語。ゴンクール賞受賞。ジャン・ジオノ賞審査員賞も同時受賞の話題作。
- 出版社 : 河出書房新社 (2008/6/1)
- 発売日 : 2008/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4309204937
- ISBN-13 : 978-430920493
ゴデ,ロラン
1972年パリ生まれ。劇作家として活躍していたが、その後小説作品も手がけるようになる。特に2002年発表の第二長編小説『ツォンゴール王の死』はフランス本国で大ベストセラーとなり、「高校生が選ぶゴンクール賞」と「書店賞」に選ばれた。ギリシア神話や古典悲劇などから自由に材をとり、また戦争状態における不条理な世界を舞台にするなど、その普遍性の高い悲劇作品は現代フランス作家の中でも異色の存在。歯切れのよい、簡素で詩的な文体に対する評価も高い。
1972年パリ生まれ。劇作家として活躍していたが、その後小説作品も手がけるようになる。特に2002年発表の第二長編小説『ツォンゴール王の死』はフランス本国で大ベストセラーとなり、「高校生が選ぶゴンクール賞」と「書店賞」に選ばれた。ギリシア神話や古典悲劇などから自由に材をとり、また戦争状態における不条理な世界を舞台にするなど、その普遍性の高い悲劇作品は現代フランス作家の中でも異色の存在。歯切れのよい、簡素で詩的な文体に対する評価も高い。
2004年に本書『スコルタの太陽』を発表し、「ゴンクール賞」および「ジャン・ジオノ賞(審査員賞)」を受賞。現代フランス演劇界、文学界でもっとも期待される若手作家の一人
新島/進
1969年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒、同大学院修士課程およびレンヌ第二大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
新島/進
1969年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒、同大学院修士課程およびレンヌ第二大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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『バルザックと小さな中国のお針子 』(ハヤカワepi文庫)
ダイ・シージエ (著), 新島 進 (翻訳)
医者を親に持つ僕と羅は、反革命分子の子として山奥で再教育を受けることになった。厳しい労働にもめげず、僕らは仕立屋の美しい娘に恋をした。僕らは禁書のバルザックを手に入れ、その小説世界に夢中になった。親友の羅はバルザックの語る壮大な冒険を、哀しい恋の物語を娘に読み聞かせ、ふたりは親密になっていくが…。文化大革命の嵐が吹き荒れる中国を舞台に、在仏中国人作家がみずからの体験をもとに綴る青春小説。
- 出版社 : 早川書房 (2007/3/8)
- 発売日 : 2007/3/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 238ページ
『孔子の空中曲芸 単行本 – 2010/10/26
ダイ シージエ (著), 新島 進 (翻訳), 山本 武男 (翻訳)
四人の影武者を持つ、中国史上最も 奇抜な皇帝の人生を綴った幻想譚 ● 16世紀中国、明王朝末期、ときの皇帝、正徳帝は暗殺を恐れて、四人の影武者を引き連れて、すべての行動を行なっていた。「五札の君」と呼ばれる彼らは、帝とその完璧な複製であり、皇后や側近でさえ、見分けがつかないほどであった。 ある日、帝が寵愛する天文学者が新星を発見する。学者によると、この星は国の破滅の前兆を示しているという。先帝に倣い、都を離れて凶星が消失するのを待つことにした帝は、南方へ狩猟の旅に出発する。帝ら五札の君を乗せた巨大な船には、三百人の宮女を娼婦にした色街が再現されていた。そして、その途上では「孔子の空中曲芸」なる奇妙な行為が行なわれていた。その行為を行なっているのは帝なのか、それとも、影武者なのか……? パリ在住中国人作家の著者が、明王朝滅亡の要因をつくったとされる第11代皇帝の人生を、虚実ないまぜて描いた艶笑譚。
著者について
1954年に中国福建省で医師の両親のもとに生まれる。1971年から74年まで、下放政策により四川省の山岳地帯で再教育を受けた。解放後、1984年に国費留学生としてパリ大学に留学、美術史を専攻し、その後、フランス国立高等映画学院で映画を学んだ。2000年に発表された小説第一作『バルザックと小さな中国のお針子』(ハヤカワepi文庫)は、フランス本国でベストセラーとなり、30カ国で翻訳され、自身が監督した「小さな中国のお針子」もヒットを記録した。2005年に製作された監督第五作「中国の植物学者の娘たち」は、2007年に日本で公開されている。本書は、『フロイトの弟子と旅する長椅子』(2003/ハヤカワepi〈ブック・プラネット〉)、『月が昇らなかった夜に』(2007/同)に続き、2009年に発表された著者の長篇第四作である。- 出版社 : 早川書房 (2010/10/26)
- 発売日 : 2010/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
フロイトの弟子と旅する長椅子
ダイ・シージエ (著), Dai Sijie (原著), 新島 進 (翻訳)
四川省成都。莫は留学先のパリで、夢を解釈するフロイト派精神分析学を学び、故国に戻ったばかりの、心の医師。彼は、大学時代片想いをしていて、今は政治犯として投獄されている女性・胡〓(フーツアン)を釈放してもらうため、法曹界の影の実力者・狄判事のもとを訪れる。賄賂で解決しようとする莫に、判事はある条件に適う女性を用意できたなら、胡〓(フーツアン)を放免すると告げる。だが、広大な国土を誇る中国のこと。莫は終わることのない夢分析の旅に出る羽目に…。フランス在住中国人の著者が、自らの分身とも言うべき精神分析医の旅路を、瑞々しい筆致で描いた長篇第二作。フェミナ賞受賞。
- 出版社 : 早川書房 (2007/5/1)
- 発売日 : 2007/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 326ページ