http://www.ginzanews.com/headline/5205/ より
丸善丸の内でヴァレリーの愛人への書簡など慶応仏文学展
丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2009年10月1日から10月6日まで4階ギャラリーで「第22回慶応義塾図書館貴重書展示会-現代フランス文学」を開催する。
慶応大学の「慶応義塾図書館」(港区三田2-15-45、03-5427-1654)が主催し、丸善が協賛する展示会で、今回は現代フランス文学の作家を中心とした「ヴァレリー、コクトーの未公開草稿を中心に 受容と展開」と題して、ポール・ヴァレリー(Ambroise-Paul-Toussaint-Jules Valery、1871-1945)、ジャン・コクトー(Jean Cocteau、1889-1963)、ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre、1905-1980)らの草稿、書簡や永井荷風(ながい・かふう、1879-1959)、堀口大学(ほりぐち・だいがく、1892-1981)ら三田の文学者による訳業、研究資料などを展示する。
慶応義塾図書館はポール・ヴァレリーの書簡コレクションについては、フランス国外では最大級の規模で、特に書簡詩「コロニラ(Coronilla)」を中心とする、晩年の愛人ジャン・ヴォワリエ(Jean Voilier)宛の私信を初めて一般公開する。
そのほか、堀口大学が詩人のギヨーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire、1880-1918)の作品を翻訳した自筆の草稿「彼女名はルー」(200字詰原稿用紙5枚、「本の手帖」に1973年1月号に掲載された)、黒岩涙香(くろいわ・るいこう、1862-1920)が書いた翻案冒険小説のひとつ「史外史伝 巖窟王(がんくつおう)」4冊など。
「史外史伝 巖窟王(がんくつおう)」はフランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペール(Alexandre Dumas、1802-1870)の「モンテクリスト伯」を翻案した小節で、扶桑堂から1905年から1906年にかけて出版された。
10月3日と10月4日に慶応大学教授らによる講演会がある。
10月3日13時から法学部准教授の大出敦(おおいで・あつし)さんが「受け継がれてきたものの軌跡-フランス文学の百年」と題して現代フランス文学について概観を語る。
15時30分から商学部教授の田上竜也(たがみ・たつや)さんが「エロスの詩人ヴァレリー」というテーマで、ポール・ヴァレリーの詩について解説する。
10月4日が13時から法学部准教授の笠井裕之(かさい・ひろゆき)さんが「コクトー、知られざる詩人」と題して、ジャン・コクトーの詩を語る。
15時30分から文学部教授の牛場暁夫(うしば・あきお)さんが「草稿研究の新しい流れ」というテーマで、オリジナルの草稿に関する研究の方向性について説明する。
定員は先着50人で、問い合わせは丸善・丸の内本店(03-5288-8881)まで。料金は無料。
大出敦さんは栃木県生まれ、1991年に慶応大学文学部文学科仏文学専攻を卒業、1994年に筑波大学大学院文芸・言語研究科各国文学専攻修士課程を修了、1999年に同大学大学院文芸・言語研究科各国文学専攻博士課程を単位取得退学し、2003年から慶応大学法学部専任講師、2009年から同大学法学部准教授。
田上竜也さんは1964年生まれ、1987年に東京大学文学部を卒業、1991年に東京大学大学院人文科学研究科修士課程を修了、1997年に同大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得退学、2000年にパリ第12大学博士課程を修了、東京芸術大学非常勤講師を経て、2000年4月から慶応大学商学部専任講師、その後、教授に昇格する。
笠井裕之さんは1983年に慶応大学法学部政治学科を卒業、1985年に同大学文学部文学科仏文学専攻を卒業、1991年に同大学大学院文学研究科仏文学専攻博士課程を修了、1994年に慶応大学法学部専任講師、その後、准教授に昇格した。
牛場暁夫さんは1946年生まれ、1970年に慶応大学文学部仏文科を卒業、1972年に同大学大学院文学研究科仏文専攻を修了、1976年にソルボンヌ大学(フランス政府給費留学生)で博士課程を修了、1979年に慶応大学文学研究科博士課程を単位取得退学した。1977年に慶応大学文学部助手、1982年に慶応大学文学部助教授、1990年に慶応大学文学部教授、1999年に慶応義塾女子高等学校長(2003年まで兼任)、2004年にパリ国際大学都市日本館館長を務めた。
開場時間は9時から21時(最終日は17時)まで。入場は無料。(2009-09-29)
丸善丸の内でヴァレリーの愛人への書簡など慶応仏文学展
丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2009年10月1日から10月6日まで4階ギャラリーで「第22回慶応義塾図書館貴重書展示会-現代フランス文学」を開催する。
慶応大学の「慶応義塾図書館」(港区三田2-15-45、03-5427-1654)が主催し、丸善が協賛する展示会で、今回は現代フランス文学の作家を中心とした「ヴァレリー、コクトーの未公開草稿を中心に 受容と展開」と題して、ポール・ヴァレリー(Ambroise-Paul-Toussaint-Jules Valery、1871-1945)、ジャン・コクトー(Jean Cocteau、1889-1963)、ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre、1905-1980)らの草稿、書簡や永井荷風(ながい・かふう、1879-1959)、堀口大学(ほりぐち・だいがく、1892-1981)ら三田の文学者による訳業、研究資料などを展示する。
慶応義塾図書館はポール・ヴァレリーの書簡コレクションについては、フランス国外では最大級の規模で、特に書簡詩「コロニラ(Coronilla)」を中心とする、晩年の愛人ジャン・ヴォワリエ(Jean Voilier)宛の私信を初めて一般公開する。
そのほか、堀口大学が詩人のギヨーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire、1880-1918)の作品を翻訳した自筆の草稿「彼女名はルー」(200字詰原稿用紙5枚、「本の手帖」に1973年1月号に掲載された)、黒岩涙香(くろいわ・るいこう、1862-1920)が書いた翻案冒険小説のひとつ「史外史伝 巖窟王(がんくつおう)」4冊など。
「史外史伝 巖窟王(がんくつおう)」はフランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペール(Alexandre Dumas、1802-1870)の「モンテクリスト伯」を翻案した小節で、扶桑堂から1905年から1906年にかけて出版された。
10月3日と10月4日に慶応大学教授らによる講演会がある。
10月3日13時から法学部准教授の大出敦(おおいで・あつし)さんが「受け継がれてきたものの軌跡-フランス文学の百年」と題して現代フランス文学について概観を語る。
15時30分から商学部教授の田上竜也(たがみ・たつや)さんが「エロスの詩人ヴァレリー」というテーマで、ポール・ヴァレリーの詩について解説する。
10月4日が13時から法学部准教授の笠井裕之(かさい・ひろゆき)さんが「コクトー、知られざる詩人」と題して、ジャン・コクトーの詩を語る。
15時30分から文学部教授の牛場暁夫(うしば・あきお)さんが「草稿研究の新しい流れ」というテーマで、オリジナルの草稿に関する研究の方向性について説明する。
定員は先着50人で、問い合わせは丸善・丸の内本店(03-5288-8881)まで。料金は無料。
大出敦さんは栃木県生まれ、1991年に慶応大学文学部文学科仏文学専攻を卒業、1994年に筑波大学大学院文芸・言語研究科各国文学専攻修士課程を修了、1999年に同大学大学院文芸・言語研究科各国文学専攻博士課程を単位取得退学し、2003年から慶応大学法学部専任講師、2009年から同大学法学部准教授。
田上竜也さんは1964年生まれ、1987年に東京大学文学部を卒業、1991年に東京大学大学院人文科学研究科修士課程を修了、1997年に同大学大学院人文社会系研究科博士課程を単位取得退学、2000年にパリ第12大学博士課程を修了、東京芸術大学非常勤講師を経て、2000年4月から慶応大学商学部専任講師、その後、教授に昇格する。
笠井裕之さんは1983年に慶応大学法学部政治学科を卒業、1985年に同大学文学部文学科仏文学専攻を卒業、1991年に同大学大学院文学研究科仏文学専攻博士課程を修了、1994年に慶応大学法学部専任講師、その後、准教授に昇格した。
牛場暁夫さんは1946年生まれ、1970年に慶応大学文学部仏文科を卒業、1972年に同大学大学院文学研究科仏文専攻を修了、1976年にソルボンヌ大学(フランス政府給費留学生)で博士課程を修了、1979年に慶応大学文学研究科博士課程を単位取得退学した。1977年に慶応大学文学部助手、1982年に慶応大学文学部助教授、1990年に慶応大学文学部教授、1999年に慶応義塾女子高等学校長(2003年まで兼任)、2004年にパリ国際大学都市日本館館長を務めた。
開場時間は9時から21時(最終日は17時)まで。入場は無料。(2009-09-29)