いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

日本シリーズ第5戦~いよいよ王手!!

2009年11月05日 18時45分49秒 | いいことないかな
初回、ゴンザレスが四球を与える。
元々少ない投手なのに、いきなりである。

糸井に盗塁を許して、なお3塁にまで進まれるが、無得点に抑える。しかし、藤井の順調な立ち上がりの後の2回表、エラーでミスミス失点。しかもバッターが投手の藤井で、だ。転がせば何が起こるか判らない、ということか。やはり、打てなくても食らいつくのが大事なんだな。

巨人ナインは、かなりプレッシャーを感じているのだろう。
それが初回ゴンザレスの四球、パスボール、そして、内野陣のお手玉、不安とプレッシャーが伝播してゆく、という、絵に描いたような展開。やらずもがなの先取点をハムに与えてしまった。


藤井とゴンザレスの投げ合いが続く。
緊迫した投手戦。

藤井は悪い時は結構早い回で降板することはあるが、意外な時に好投を見せたりする(笑)。特に、四球が少ないゲームでは、そこそこ三振も取れる投手なので、無失点で抑えることはあるんだよね。でも100球まで、ということだったんだけど。今日はどうなんだろうか。
昨日の金森の状況があったので、使いにくいということになると、建山と宮西連投もあるか。できれば、藤井に7回まで行ってもらって、建山から久に繋ぎたいところ。


ゴンザレスはいよいよエンジンがかかってきて、5、6、7回と三者凡退。
藤井もヒットの連打を許さず、7回まで来た。

仕掛けがどちらも難しそう。
どこでスイッチするか、代打を出すタイミングも難しいな。


結局藤井は無失点、素晴らしい投球だった。
8回裏は、ハムが一人一殺継投か?

あー、悪い予感が…と思ったら、ミスで今度はお返しされた。
追い込んでからの死球、しかも、代走鈴木で一度の牽制もなく、走らせてアウトを取りに行く積りなら、初球外せば良かったのに、一発で盗塁された。で、牽制悪送球で3塁に行かれてしまい、失点。
大道の打球は、普通の守備位置なら何のことはないセカンドライナーで、前進守備だったが故に取れなかったんだよね。これが3塁を与えてしまった罪の重さ。

今日の巨人は、3塁を踏むことすらできてなかったのに、たった一度でこうなる、ということだな。ミスは怖い。


しかし、しかしの、9回表、4番高橋のひと振り。
素晴らしいホームラン!!

迷わず振り抜いた。
8回の建山、林のミスを取り返してくれた。


いやー、野球は判らんな。
まさか、久が2発食らうとは。
信じられないな。ま、しゃーない。


シーズン中にもHRを打たれること自体が、もの凄く珍しいから1本くらいしかなかったはず。
だが、昨日もちょっとピリッとしなかったけれど、今日はまさかのサヨナラ負け。今年初めてだ。


これはまあ、仕方がないんじゃないか。打った亀井と阿部、これが見事だったと思うよりないな。長打力の威力を見せつけられたよ。特に亀井の高目ストレートをHRというのは、驚いたな。あれは、久の球のキレがほぼない、ってことなんだろうな。恐らく、疲れだろうと思う。本当は昨日に登板しない展開が一番良かったんだけど、思いもよらぬラミの3ランで展開が変わってしまったからな。

あれが思わぬ尾を引いてしまったということなんだな。昨日休めていれば、と悔やむけれども、仕方ないよ。移動日で少し体を休めて、札幌で連勝すればいい。次は強みのある地元だから、きっと勝てる。

みんな信じてるから、大丈夫だ。
気にすんな。


巨人に王手をかけられてしまったが、昨年にも巨人はここから連敗ということで、そういうこともあるから。



JALの企業年金は減額できるか?~コメントへの回答など

2009年11月05日 16時52分02秒 | 法関係
わたくしは、さしずめ「逆位置のHanged Man」となりますでしょうか(笑)。
タロットカードは全然知らない(*)のですが、何となく。適当です。

(*:昔あった「カードキャプターさくら」とか、「遊技王」の敵キャラの誰だったか、というようなタロットカードものはあったな。ウチの子もそれなりにハマっていた時期があった)


冗談はさておき、「吊られた男」さんのコメントにお答えをしたいと思います。

ご指摘の「3分の2ルール」については、かねてより報道されているとか、提示された記事のような『不同意が示される可能性は小さくない』という程度の新聞報道であれば、あまり問題にはならないのではないかと思います。これは、吊られた男さんに同意できるものです。しかし、正しく記述しようという姿勢とか、報道する側の「法に対する思考力」や正確な報道内容という点からしますと、到底及第点というわけには行きますまい、というのが当方の考え方です。

少なくとも、記事を書く上で記者は弁護士等の「専門家」の誰かには確認しているはずであろうし、自分自身でも考えるか調べるということは実行可能であり、行っているはずです。新聞記者の方の出身学部別の数は知りませんが、法学部卒は決して少なくはないのではmないかと思えます。農学部や工学部といった出身の方々よりも、はるかに法学部卒という方々が多いのではなかろうか、と勝手に推測していた次第です。であれば、少なくとも法学的見地から思考するという「基礎的訓練」を大学時代に受けていているであろう、と予想することがそんなに過酷でハードルが高すぎるということはないでしょうし、法学部でも何でもないただの一般人(例えば私みたいな人)よりも、正しく考えることができないはずはないのではないか、と思ったのです。

ですが、残念ながら、そうした楽観的希望というのは無残にも打ち砕かれるということでして、法学部卒の記者氏ばかりではなく、超難関の司法試験合格者たる弁護士の方々の中ですら、正しい解説をしない、正しい情報提供をしない、ということがあるのではありませんか、ということです。


今度はもっと具体的に毎日新聞の記述に戻ってみたいと思います。
元記事を再掲しますが、引用部分は次の通り。

『企業年金は賃金の後払いの性格があるため、受給権は強力に保護されている。法的整理の場合も、強制的に減額が可能なのは破産だけで、民事再生法や会社更生法では減額されない可能性が高い。また、企業年金の解散は、確定給付型に移行した日航では事実上困難。こうした事情から、政府内の一部には年金受給額を強制減額する特別立法を模索する動きもあるが、財産権の侵害になりかねないため慎重論が強い。』


記述の中身をバラしますと、こんな感じです(勿論文脈というのは考慮すべきでしょうが、とりあえず)。

①企業年金は賃金の後払いの性格がある
②受給権は強力に保護されている
③法的整理の場合、強制的減額可能なのは破産だけ
④民事再生法や会社更生法では減額されない可能性が高い
⑤企業年金解散は日航では事実上困難
⑥強制減額する特別立法は財産権の侵害になりかねない

順に見ていきますが、殆どがウソっぽい記述といいますか、不正確な記述となっています。
幾度も出して申し訳ありませんが、参考記事中に述べたことですので、既に書いてあります。

参考1>恩給・職域加算の減額は憲法違反か?その2

参考2>JALの企業年金は減額できるか?


①について:
間違いではありませんが、そうではない部分も当然に含まれます。企業年金と一口で言っても、適格企業年金の中には一般更生債権として扱われる部分があります。松下電器の年金訴訟では、「賃金として観念できない(=提供労務の対価ではない)部分」は減額可能として考えられています。
「賃金の後払いとしての性格」というのは、どこの誰が言ったのか、ということです。それは法学的に定説なのか、判例にあるのか、といった点が問題とされても不思議ではありませんが、記事を書くにあたり記者氏が特に気にしている様子はありませんね。
企業年金というような曖昧な記述を避けるべき。「賃金と見なされる場合、賃金の後払い」とはどんな場合でどのような年金制度なのか、という注釈くらいあってしかるべき。
短い記事中に全部書くというのは無理で制約があるというかもしれないが、不確実な内容を書くくらいなら書かない方がマシだし誠実ではある。

②について:
「強力に」とか「図抜けて」とか、そういう修飾語が無駄に多い。新聞記事の特徴かな。「裏付けられた」みたいな断定的口調というのもよくあるが、そういう必要性がないことは多々ある。事実を事実として記述する訓練をやるべき。受給権保護は、時と場合による。以下①と同文、みたいな(笑)。

③について:
「減額可能なのは破産だけ」というのは、明らかなウソ。素人でも判る話。以下同文。

④について:
これもかなり不正確。TMI法律事務所さんの見解を読めば判ると思うが、毎日の「可能性が高い」という根拠はない。少なくとも、民事再生法と会社更生法では、異なる、というのが基本的考え方なのでは。減額されない可能性が高い、なんて、とてもじゃないが言えない。一部はあてはまるが、半分以上違うという記事内容は、報道としてどうなのよ、という話。「手術で助かる可能性が高い」なんて術前説明を受けた患者が死んだりしたら、毎日新聞さんあたりだと真っ先に訴えてきそうなんじゃないの?、と。

⑤について:
事業会社が存続困難となれば、年金基金は持続困難になると思うが。事実上解散ができない、というのは誰が言ったのか?必ずしも年金基金の解散ができない、ということにはならないだろう。解散は法令の条件に従う。

⑥について:
これは事後的立法措置が取られてこなかったので、判りません。最高裁のご意見をうかがわねば、違憲かどうかは不明です。主に公務員年金の恩給や職域加算を減額されると困る、という事情で、これまでの官僚サイドのご意見としては「財産権侵害だ」というデマみたいな主張が流通してきただけでしょう。国会議員の議員年金減額(廃止)の話が出た頃にも同じくそうしたデマみたいなのが盛んに流されたように思います。自分の給与から支払った部分は当然に自分の財産ですが、それに基本的運用利回りを乗せた金額以上の部分というのは、必ずしも自分の賃金ではないのではないでしょうか。労務対価ではありません、ということですね。

他の例では国家公務員の年金減額規定は法に定められており、刑法犯の場合には職域加算部分の受給権を停止されたりします。私個人の意見としては、積極的に事後的立法というのは望ましくないと思いますが、官僚サイドがそこに拘るのは、自分たちの職域加算が減額可能という法的見解をもたれる(or知られる)ことの恐怖ということで、これを阻止するには「財産権侵害だ、だから減額は違憲だ」と言い続けねばならないからではないかと推測しています。そもそもは、事後的立法などせずとも、「減額は可能」というのが現行法体系での見解ではないか、と私は考えています。

中には小林節慶大教授の如く、貸金業法改正は「違憲立法」「生存権侵害」「職業選択の自由を侵害」だの、「最高裁判決は不遡及原則に反する」だのといった見解すら出される始末ですので、いくら司法試験に合格しようが弁護士や法学部教授になろうが、妥当な見解なのかどうかというのは肩書きだけでは何とも言えませんでしょう。「違憲だ」とか主張するのは、言うだけタダですので(笑)。


結論として言えば、引用した部分の毎日新聞の記事は、殆どが不正確だ、ということです。
①~⑥が全部ダメということです。



ゴジラ松井が遂にやったな

2009年11月05日 14時47分22秒 | いいことないかな
1試合6打点のタイ記録でMVP獲得と。

松井秀、悲願の世界一! 先制弾含む6打点でMVPに輝く=ワールドシリーズ - スポーツナビ - Yahooスポーツ

(以下に一部引用)

4試合ぶりにスタメン復帰を果たした松井は、2回無死一塁で迎えた第1打席、第2戦で決勝アーチを放ったフィリーズ先発マルティネスのストレートをとらえ、ライトスタンド2階席へ今シリーズ3本目となる先制2ランを放った。3回2死満塁の第2打席ではセンター前に2点タイムリー、5回1死一、二塁の第3打席でも右中間フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放ち、3打席連続の2打点でワールドシリーズタイ記録の1試合6打点をマークした。新記録が期待された第4打席は空振り三振に倒れるも、この日は4打数3安打6打点と大爆発。6年ぶり2度目の挑戦で初となるワールドチャンピオンの栄冠を自らのバットで勝ち取った。またこの日の活躍もあり、今シリーズは13打数8安打で打率6割1分5厘、3本塁打8打点の好成績を残し、ワールドシリーズMVPに輝いた。

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おめでとう。本当に良かったね。
怪我で苦労し、スタメン落ちやDHでの起用など、苦しいことが本当に多かったんじゃないかと思ったよ。でも、そういう苦労の甲斐があったんじゃないかな、と。

巨人と同じで、勝つことを宿命とされる球団にあっては、優勝できない、ワールドシリーズで勝てない、というのが続いてきたので、針のムシロ状態だったんじゃやないかな、と思いますよ。
更には、現地の辛口批評で松井不要説なども出されて、辛かったんじゃないかなと思います。

でも、最後の最後に、大爆発が訪れて、まさに火を噴いたって感じ。

入団して初めてのWS制覇だもんね。
井口とか田口の大ラッキーに比べると、可哀想だったし。
本当に良かったね。