LORは一作目をかじっただけで本棚の肥やしとなっているためにその前日譚たる「ホビット」を観る前に予習をしておこうとも思ったのですが、11時間を超える大作を年末にこなす余裕があるかどうかが不安だったことで、珍しくも丸裸で突撃をすることにしました。
それでもチラ見はしていたために両作品に登場をしているガンダルフやエルロンドには見覚えがありましたので、成功とは言わずとも失敗でもなかったと思います。
それにしてもこの作品も170分ですのでSEE版になれば200分を超えるのでしょうから、かなり凄まじい力の入れようと言ってよいでしょう。
ホビット 思いがけない冒険 |
結論から言えば、なかなかに微妙な出来だったと思います。
スケールの大きさには圧倒をされましたし、これは映画館で観るべき作品だと確信をしていますが、LORと同じく三部作ですので「ここで終わり?」といった感じは否めません。
それが作品の出来不出来を分けるのはちょっと違うのでしょうが、次が一年後だと思うとせっかくの盛り上がりが萎んでしまいそうです。
またオーク、トロル、ゴブリンの違いに慣れるまで時間がかかったのは置いておくとしても、ドワーフやエルフの寿命などを事前に頭に入れておかないと背景となる歴史との整合性の違和感が出てきてしまいますので、そういう意味では予習不足だったかもしれません。
ドラゴンに祖国を奪われたドワーフが奪還の旅に出るところで魔法使いのガンダルフに半ば無理矢理に仲間に加えられたホビットのビルボが主人公で、このビルボがLORの主人公であるフロドの養親ですから歴史は綿々と続いていきます。
そしてドワーフ王であるトーリンとオークの首領たるアゾグとの因縁、怪しげなサルマンの言動などが二作目、三作目への伏線なのでしょうし、それがLORにも繋がります。
あまりに印象的なゴラムや鍵となる一つの指輪も登場をしますので、導入編と受け取るのがよいのでしょう。
ドワーフ無双や魔法を使わずに剣を振り回すガンダルフは愛嬌と考えれば悪くもありませんので、何とかあと二年を持ちこたえたいものです。
2012年12月27日 鑑賞 ★★★☆☆(3点)
ですので、オリオン村で記事になるのも非常に楽しみにしておりました!
「ホビット」は、日本では岩波から「ホビットの冒険」というタイトルで出されている、児童向けの冒険ファンタジー。
確か、トールキンが我が子に聞かせる為に作ったお話という事だったと思います。
この作品が映画化されるならディズニーか何かかな?...と思っておりましたので、「LoR」のスタッフにより映画化されたということで、とてもワクワクしています。
とはいえ、岩波の文庫で上下二巻、ハードカバーでは一冊...
一本の映画で完結するのは、よっぽど端折らなくてはならないだろうし、微妙だなと感じていました。
タイトルの「~思いがけない冒険」という副題も、「映画会社が余計な事をしたな、普通にホビットの冒険で良いじゃないか」と思っていたら、三部作なんですね。
つい先日知って、これまた歓喜です!
日付代わって一昨日ですか、ラジオでこの映画の事が取り上げられ、鑑賞した女性出演者たちが「トーリンにうっとりする」という様なことを言っていましたが、トーリンって本で読んだ感じでは(挿絵的にも)お爺ちゃんでしょ?と違和感を感じましたし、サルマンが登場するんですか?
原作には出なかったと思いますけど、どうだったかな...?
本の方では「ホビットの冒険」から「指輪物語」と読んでいって正解だったと思っていますが、映画の方は「スターウォーズ」よろしく、旧三部作を観た上での新三部作、といった感じになっているのでしょうね。
オリオンさんの記事を拝読し、そういった映画オリジナル要素含め、ますます楽しみになりました。
PS.オリオンさん、一年後に備えて「LoR」もご覧になって下さいね。
次回作の記事も拝見したいのでw
「岩波の文庫で上下二巻、ハードカバーでは一冊...」の後に、
それでも、児童書らしくテンポよく話が進むため、見所となるエピソードの多い作品です。
「一本の映画で完結するのは...」
と続く様に訂正致します。
傑作と思いました・・・しばらく夫婦で、「ゴラムう~~」とか物真似ばっかりしていましたが(笑)・・・O・ブルームとかイケてました。
ですからもうフィナーレを見ているので、その前の話となると、どうも積極的な気持ちにはなりません・・・しかも、これも三部作ですか!?・・・各話長そうだし。
でも、テレビで紹介をされるのを見ていて、どうしようか考えてます。
児童向けなんですか、映画となるとそんな感じはなかったです。
LORのときもそうでしたがどうやったらああいった映像が撮れるのか感心をしてしまいます、特に身長ですが。
監督も同じでLORのときから決まっていたみたいですね、ホビット三部作。
二作目が来年の冬、三作目が再来年の夏だそうで、それまでにはLORもこなしておきたいです。
トーリンはいい男でしたよ、原作とは違うかもしれませんが壮年で描かれています。
ドワーフの寿命は250歳でトーリンは195歳とは後学問です。
人間で言えば60歳ぐらいですから、かなり若作りな設定かもしれません。
サルマンも含めて原作では名前しか登場をしていない人物が出てきているようで、原作を読もうかとも思いましたが電子ブックにはなっていませんでした・・・
>タンマさん
ゴラムは今回もかなりの存在感を出していました。
確かLORのDVDを買ったときの特典でストラップみたいなのをもらったような気が・・・どこかにあるはずです。
これだけの長尺物だとテレビでノーカット放送はBSやCSとかじゃないと無理でしょうし、SEE版ともなるとなおさらですので、機会があれば劇場に足を運ばれることをお奨めします。