60 阿部和成 投手 22歳 年俸510万円
【2011年成績】 3試合 0勝2敗0S 防御率12.96 8回1/3 17被安打 1被本塁打 7与四球 2与死球 3奪三振 被打率.436
ズルズルと消えていく三島、黒滝コースに乗ってしまったかと思っていた阿部でしたが、まさかの逆襲を見せてくれました。
浦和では規定投球回に達して6勝、そして防御率はリーグ5位の2.63ですから申し分のない成績です。
そして一軍での初登板はQVCマリンのロッテファンの大歓声の中で果たすことができましたし、反攻に向けていい一年だったと思います。
そのプロ初登板で勝ち投手の権利を手にしながらも勝ちきれなかったところなどは星の巡りが悪いとしか言いようがありませんが、あるいは今季限りもありえるのではないかと心配をしていただけに、徳俵からの押し返しと考えれば充分すぎるピッチング内容でした。
ストレートは130キロ台後半、そして適度にまとまったコントロールとスライダーにチェンジアップというロッテらしいスタイルは面白みに欠けるところがあったものの、高校のときからこういったピッチングでしたので浦和で劣化をしたというわけでもないでしょう。
そういう意味では唐川をやや小型化した感じと言えなくもなく、マウンドでの無表情ぶりなどは個人的には好みのタイプです。
少しでも緩むと集中打を浴びるところなどはまだまだ力不足であり、期待のホープであっても来季の一軍が確約をされたわけではないことは阿部が一番に分かっていると思います。
4年目にしては体のボリューム感がないところが気がかりではあるだけに、ここからどう上積みしていくことができるかどうかが今後の課題となるでしょう。
スピードよりはキレを磨くことこそが阿部にとって必要なことだと考えますので、攻めの気持ちと合わせて来季の成長を期待します。
【オリオン村査定】 510万円 → 600万円 (△18%)
さて、今年で消えるかと思いきや、1軍で登板するところまで行きましたね。ただ、それと同時に現時点における限界も感じさせる内容なのも否めないと思います。
登板した時の解説者だった橋本清さんの厳しい評価に加えて実況にまで球が遅いと言われるほど球威がなく、球種もこれというものがないだけに甘い所にボールが行ってしまうと簡単に打たれてしまうところに1軍で投げるには厳しいものを感じざるを得ないです。それでもまだ若いだけに、この経験を生かして成長できるかどうか、現時点での力を見ると大変かもしれませんが乗り越えてほしいものですね。
来年はライバルが増えるだけに今年以上に厳しい状況になるでしょうが、崖っぷちに戻らない事を願いたいものです。
さて。阿部は下で立派な成績を残して一軍登録を果たしました。高卒下位指名からですから、まずは阿部に取っても、チームに代謝機能が働いている証左としても嬉しい昇格でした。録画で見た限りただ全体的にボリューム感に欠けていて、まだまだですがまだ22才ですからもう一段の成長を期待しています。
オリオンさんご指摘の通り三島黒滝コースに近かっただけに、安心はできませんし、見切られないように来季は首脳陣に「お」と思わせるプラスアルファを示す必要があるでしょう。力不足だと思われたままだと香月コースに…。
ま~、調子が良い時に登板させていたらなと思いますけど、それでも3試合登板させてしまえばその熱も一気に冷めた印象だし、来季に期待という言葉も意外に少ないかも。
次のシーズン(というかもう今年ですが)で勝利を挙げられるようにならないと自然と消えていく選手でも有ります。
この辺もプロ野球の世界ではありがちな光景ですけどね。
プロ初登板以外はダメダメ感が漂った阿部ではありますが、それでもいい経験になったと思っています。
自分に何が足りないかは実際に体で感じなければ本当の意味での経験になりませんので、大きな一歩になったと信じています。
方向性を間違えずに伸ばすところを伸ばすことを最優先に、もう一段のレベルアップを期待しましょう。
>くろべえさん
浦和で好調だったときに一軍に呼んでもらえなかったというロッテな間の悪さが可哀想な阿部でしたが、調子を落とし気味だったところでの初戦の好投は高く評価をしたいです。
大卒と考えれば来季は即戦力としての期待も寄せられるでしょうし、藤岡や中後にプロの先輩としての貫禄を見せられる阿部であってくれることを願っています。
>コウチポートさん
毎度のことながらリアクションに困ります(笑)
>宮崎オリオンズさん
なるほど、やはり本人も正念場との意識があったのですね。
昨年まではやや気持ちの緩さが見て取れた阿部だけに、やはり気持ちの持ちようが占めるところの大きさを感じざるをえません。
本来は常にそうあってもらわなければ困るのですが、ようやくに気がついたのであれば来季もその勢いで頑張ってくれるものと期待をします。
>ちょろさん
浦和での活躍で期待はしていたものの計算はしていませんでしたので、まあこんなものだと思っています。
とにかく自分の課題が何であるかを分からせてもらえない浦和の投手が多い中で、そのきっかけをぎりぎりで掴めたことはきっと阿部にとっては大きなプラスになるでしょう。
春季キャンプに石垣島に行けるかどうかがまずは最初の関門ですが、仮に薩摩川内であってもめげずに頑張ってもらいたいです。
高校時の投球がこれで
http://www.youtube.com/watch?v=IV4GPZHYiUw
プロに入ってからの投球がこれです。
http://www.youtube.com/watch?v=e025FacXr0U
カーブはむしろ曲がりが悪くなったかな?
ストレートはプロに入ってからのほうが多少よくなった気もしますが・・・。
香月と同じでもう少し浦和で様子を見たほうが良いかな、と。
初登板で勝利投手の権利のかかった5回をあっさりと三者凡退で切り抜けたことから、それなりの胆力は備わっていると見ています。
そうなればあとは経験を積むだけだと思いますので、もし来季も浦和で好発進ができれば今度こそ早い段階で一軍に呼んであげたいです。
全試合勝利を目指すのではなく、負け試合は若手の登竜門にして欲しい2012年です。