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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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万能鑑定士Qの事件簿 I

2012-12-18 21:23:18 | 読書録

万能鑑定士Qの事件簿 I

角川書店

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久しぶりに読書のペースが上がってきました。
面白い作品に巡り会ったこともその理由でしょうが、何だかんだ言いながらも楽天kobo効果も見逃せません。
何冊をもコンパクトに持ち運びができますので電車の中で読み終わって時間を持て余すことが無くなり、有意義な通勤時間を過ごしている気になっています。
楽天は前科がありますので採算が合わなくなるとRabooのように放り出すのではないかとの疑いを捨てきれないのですが、先日に500冊以上の古本が結局は一冊あたりで30円にもならなかったことを考えれば電子ブックは紙のそれよりも50円前後は安いのでもしそうなっても問題はないのではないかと、売り払う手間が無くなり置き場所に困らないだけでも電子ブックは自分にとっては欠かせないアイテムになりつつあります。
楽天koboへのこだわりはありませんがkindleに乗り替えるほどハードの不満は現状ではありませんし、何よりAmazonに比べればセールやクーポンなどでかなり割安にソフトを買えることが一番ではないかと、この流れが変わらない限りはこのままでいくことになるでしょう。

そんなこんなで万能鑑定士Qの事件簿です。
古典部シリーズを読んだせいかお奨めに出ていたので乗っかってみたのですが、まずまずいい感じです。
豊富な知識と観察眼を誇る凜田莉子がいろいろな事件を解決していくストーリーですが、それでいてちょっと抜けたところもあり愛嬌があるのもいいのでしょう。
最初から角川書店から出版をされるのが決まっていたのか相棒のような存在である小笠原悠斗は週刊角川の記者ですし、さすがにその週刊角川は架空ですが角川書店、少年エースはもちろんのこと、AOKIや早稲田大学など実名で登場をしているものが少なくないために大丈夫かよと心配になるぐらいです。
軽いタッチでテンポがよく、wikiから抜き出したような知識のひけらかしがちょっと気にはなりましたが、クリスティとは違って10冊を超えるシリーズを制覇できそうな予感があります。
この記念すべき初巻が上下巻の上巻の扱いで佳境となるのが二巻であるのは誤算でしたが、莉子の生い立ちを語ることで魅力アップに繋がりましたので掴みとしてはOKではないかと、題材とされている力士シールは現実にあったもののようですのでそういう意味でもちょっと特殊な立ち位置にあるこのシリーズの今後が楽しみでなりません。


2012年12月18日 読破  ★★★★☆(4点)

 

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2012年通信簿 49 藪田安彦

2012-12-18 00:17:39 | 千葉ロッテ

49 藪田安彦 投手 39歳 年俸1億円

【2012年成績】 61試合 1勝6敗26S 防御率3.34 56回2/3 58被安打 4被本塁打 22与四球 3与死球 43奪三振 被打率.275

昨年に続いて守護神として老いても盛んな老藪田ぶりを見せてはくれましたが、その昨年に比べれば物足りない成績に終わりました。
61試合で26Sは立派ですが守護神としての6敗は多すぎますし、防御率がほぼ倍となってしまえばシーズン終盤に内に取って代わられたのも仕方がありません。
しかしその内も中継ぎとしては鉄壁だったものが抑えともなれば不安定になったところを見ればいかに抑えが心身ともに厳しいポジションであることが分かりますので、30代最後のシーズンにしては充分すぎる藪田だったのかもしれません。
その藪田に来季は益田が挑戦をすることになるでしょうし、かねてからの候補である内や伊藤もいますので、どうしても避けられない老いを激しい競争により少しでも抑えられるよう、若手にとって越えなければならない壁は高くあって欲しいので、パッと思いつくところでは村田と小宮山ぐらいでしかない40代の投手としての奮起を願いたいです。

交流戦のあたりまではチームが好調であったことでセーブ王争いに加わっていた藪田でしたが、しかし調子はシーズン当初から今ひとつでした。
抑えの投手としては被打率が高すぎましたし、投高打低の中で3点台の防御率では先発陣の信頼を得るのは厳しかったように思います。
ネタにしてしまったぐらいにグライシンガーの白星を消してしまった試合もありましたし、これは避けられない伝統なのかと頭を抱えるような劇場ぶりが目立ちました。
その武器であったストレートがスピードダウンをしたことが藪田にとっては致命的で、里崎も四苦八苦の変化球中心のリードとなるなど本人も不本意のシーズンだったでしょう。
石垣島キャンプで見た藪田は納得のいくまで投球練習を止めなかったところからして、小林雅のように「打たれても勝てばOK」といったスタンスではないように思います。
その自分を追い詰めるところが吉凶のどちらに出るのかは分かりませんが、昨年の2/3程度まで落ちてしまった奪三振率をどう考えるのか、伊東監督が若手を抜擢していくためにはむしろ藪田のようなベテランがしっかりとすることが前提ともなりますので、充実の40代とすべくもうひと頑張りをしてくれることに期待をします。

2007年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1億円 → 9000万円 (▼10%) 

 

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