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万能鑑定士Qの事件簿 I |
久しぶりに読書のペースが上がってきました。
面白い作品に巡り会ったこともその理由でしょうが、何だかんだ言いながらも楽天kobo効果も見逃せません。
何冊をもコンパクトに持ち運びができますので電車の中で読み終わって時間を持て余すことが無くなり、有意義な通勤時間を過ごしている気になっています。
楽天は前科がありますので採算が合わなくなるとRabooのように放り出すのではないかとの疑いを捨てきれないのですが、先日に500冊以上の古本が結局は一冊あたりで30円にもならなかったことを考えれば電子ブックは紙のそれよりも50円前後は安いのでもしそうなっても問題はないのではないかと、売り払う手間が無くなり置き場所に困らないだけでも電子ブックは自分にとっては欠かせないアイテムになりつつあります。
楽天koboへのこだわりはありませんがkindleに乗り替えるほどハードの不満は現状ではありませんし、何よりAmazonに比べればセールやクーポンなどでかなり割安にソフトを買えることが一番ではないかと、この流れが変わらない限りはこのままでいくことになるでしょう。
そんなこんなで万能鑑定士Qの事件簿です。
古典部シリーズを読んだせいかお奨めに出ていたので乗っかってみたのですが、まずまずいい感じです。
豊富な知識と観察眼を誇る凜田莉子がいろいろな事件を解決していくストーリーですが、それでいてちょっと抜けたところもあり愛嬌があるのもいいのでしょう。
最初から角川書店から出版をされるのが決まっていたのか相棒のような存在である小笠原悠斗は週刊角川の記者ですし、さすがにその週刊角川は架空ですが角川書店、少年エースはもちろんのこと、AOKIや早稲田大学など実名で登場をしているものが少なくないために大丈夫かよと心配になるぐらいです。
軽いタッチでテンポがよく、wikiから抜き出したような知識のひけらかしがちょっと気にはなりましたが、クリスティとは違って10冊を超えるシリーズを制覇できそうな予感があります。
この記念すべき初巻が上下巻の上巻の扱いで佳境となるのが二巻であるのは誤算でしたが、莉子の生い立ちを語ることで魅力アップに繋がりましたので掴みとしてはOKではないかと、題材とされている力士シールは現実にあったもののようですのでそういう意味でもちょっと特殊な立ち位置にあるこのシリーズの今後が楽しみでなりません。
2012年12月18日 読破 ★★★★☆(4点)