新入団選手発表会に行ってきました。
2008年以来の4年ぶり3度目の当選で、またしても年末ジャンボの当選発表前に小さく運を使ってしまいましたが、こればっかりは後悔はありません。
明日のロッテを背負うべく期待を胸に入団をしてくれた新鴎の第一歩に立ち会えたことが嬉しく、一日でも早くQVCマリンでプレーができるよう頑張ってもらいたいです。
中央に伊東監督が座り、向かって左から田村、松永、川満、加藤と4選手が緊張の面持ちでファンの前に姿を見せました。
しかし時間が経つにつれて笑顔が見え始めるとともに、各選手の性格が出てきたように思います。
ぶすっとした感じが多かった松永と対照的に笑みを見せていた川満、落ち着かないのかきょろきょろとしていた田村に特徴が見いだせなかった加藤といった感じです。
松永は先発が希望と口にしたものの伊東監督から「決めるのは自分」とあっさりと蹴散らされましたが、プロ初白星は開幕カードでと高らかに宣言をしてくれました。
やはりどうしても大学の後輩、プロでは先輩にあたる益田が気になっている、と言うよりは気にさせられているようなので、まずはそこから抜け出すのが第一でしょう。
球種はストレートとスライダーとのことで、自信があるのはという意味なのかもしれませんが、それであればストレートが前評判どおりとの前提で中継ぎの方がよいのではと思いつつも、自らがアピールポイントとしたふてぶてしさを前面に出してどこを任されてもしっかりとこなしていってもらいたいです。
目標とする選手はいない、自分が目標とされるようになりたいとは強気な心がけで買いですが、どうしても気になるとすればやはり小柄なことで、服部とは違ってボリュームがありましたので轍を踏むようなことはないのではと思うものの、お互いを評する中で思っていたよりも小さかったと川満と加藤に言われていた田村とさほど変わらないところを見ればあるいは175センチも無いのではないかと、そうなればやはり目指すところは河本なのかなといった感じがしています。
川満は成瀬が目標とのことで「成瀬さんのように球が遅くても抑えられるようになりたい」と発言をして、会場の笑いをとっていました。
本人はやっちまったといった感じで失言に苦笑いをしていましたが、その後も同じく成瀬ネタを繰り返していましたので肝は太いのかもしれません。
突出した長身はどこか木村を思わせましたが全体的に細いながらも体の厚みがありましたので、意外と早く出てくるような気がします。
MAX146キロとの紹介に「自分でもいつ投げたかが分からない、スピードで勝負をするタイプではない」としっかりと自己分析ができているところも好印象でした。
田村はやはりあどけなさが残る顔つきで、他の3選手から可愛がられているようです。
体つきが似ているからというわけでもないでしょうが松永と兄弟のような感じで進行そっちのけで話をしているようなところがあり、そして大阪人らしくしゃべりが得意とアピールはしたものの目指す里崎とは違って歌は勘弁、ヒーローインタビューでと力強い抱負を口にしてくれました。
捕手としてはリードが適当なので伊東監督に教えて欲しいとお願いモードで、そのときの伊東監督の表情を見ればあるいは子飼いとして目をかけてもらえるかもしれません。
加藤は広い守備範囲がアピールポイントで目指すは岡田とのことでしたが、糸井のような三拍子揃った選手というのが本音のような気がします。
松永に名前を忘れられたのか気まずい沈黙があるなどやや希薄な存在感ながらもロッテの4巡目なので新人王を狙いたいと、聞き漏らしが無ければ新人王を口にしたのは加藤だけのはずで、そうは言っても現状の外野陣を考えれば相当に厳しいスタートとなることは避けられませんが、かなりな強肩もアピールポイントらしいのでスイッチヒッターというところからしてもまずはスーパーサブを目指すのもよいでしょう。
これだけの布陣でもあえて獲得をしたわけですから期待値は高いと思われますので、ダークホースとして注目をしたいです。
このルーキーを迎え入れる伊東監督もロッテではルーキーですが、やたらと暇そうにしていたのには笑ってしまいました。
それでも田村の発言に対して優しい表情を見せるとともに、失敗をすることで学んで欲しいといったようなことを言っていましたので、就任からの好印象に変わりはありません。
かなり若々しいので左から田村、松永、伊東監督と並ぶと少し年の離れた三兄弟みたいな感じとはネタでしかありませんが、悲しいかなロッテな補強で満足な新戦力を与えられていませんから貴重なルーキーをしっかりと育てて欲しいと、伊東チルドレンと呼ばれる選手がたくさん出てくれることを願います。
前回は選手が登場をする前に地元の高校生だかの踊りが入ったりしたのですが、今回はそういった前座もなく恒例のドラフト史のビデオで始まり、選手が席に着いてからはその球歴を紹介する映像が流れて、次はファンからの質問コーナー、花束贈呈などがあった後に写真撮影、そんなこんなで1時間ちょっとでしたのであっという間でした。
ただ選手たちにとっては2ヶ所での入団会見でしたので疲れたでしょうから、ゆっくり休んでくれればと思います。
まだ緩いユニフォームが体に馴染んだときこそが本当の意味でのスタートとなりますので、英気を養って春季キャンプに臨んでもらいたいです。

そしてこの日最後の、ルーキーにとってはプロ初のファンサービスがお見送りの名刺配りでした。
自分は最後のグループだったので握手は握るのではなく触るだけにしたのですが、川満だけが自分から握ってきたのには驚きましたし、これで川満が一押しにランクアップです。
ファンなどはこういった単純なことで贔屓になりますので、とにかく川満には尊敬する成瀬を脅かす存在になる姿を見せてもらいたいです。
また松永には益田とともに中盤を支える勝利の方程式の一員になってもらいたく、田村はまずは浦和の正捕手を、加藤も浦和で文句ない数字を残した上で分厚い外野陣に蟻の一穴ぐらいのつもりで経験を積んでくれればと、この有意義な一日がいい思い出として振り返られるような来季であることを願いたいです。