56 山本徹矢 投手 21歳 年俸500万円
【2011年成績】 11試合 0勝0敗0S 防御率5.63 16回 23被安打 0被本塁打 7与四球 1与死球 12奪三振 被打率.348
ドラフト5巡目の高卒右腕が3年目にして一軍登板と考えれば、山本徹にとっての今季は意義のあるシーズンであったと思います。
かなり打たれまくった数字を気にするなとは言いませんが、その数字自体にたいした意味はありません。
これまで浦和で実績を積みながらも一軍に呼ばれることなく立ち並んだ墓標の轍を踏むことなく、期待どおりにQVCマリンのマウンドを踏んだことだけで満点をあげられます。
しかしそれも3年目では、という注釈付きですし、山本徹にとってのハードルはそんな低いところにはありませんので、来季は次のステップでプロ初勝利を手にしてもらいましょう。
昨年に続いて今季も浦和で抜群の成績を残して一軍に昇格をした山本徹に、実のところはさほどの登板機会があるとは思っていませんでした。
西村監督のこれまでの起用法からして地蔵にした挙げ句に数試合で浦和に逆戻り、きっとそうなるだろうと諦め感すらあったのが正直なところです。
ですから酷使気味のところでの中休み、一軍のレベルを肌で感じるだけでも意味があるだろうと、そんな見方をしていた自分がいます。
しかし一軍ではかなり打たれた山本徹を珍しくも辛抱強く使い続けた西村監督ですから、やはり見るべきものがあるとの判断があったのでしょう。
もちろんそれは惚れ惚れとするストレートの伸びであることは言うまでもなく、そのストレートがあってこその山本徹ですから充分にアピールができたのではないかと思います。
ただ登板数を重ねていくうちにストレートにキレが無くなってきたこと、それと歩調を合わせるかのようにコントロールを乱し始めたことはかなり気がかりです。
肉体的と言うよりは精神的な疲労蓄積が理由かもしれませんが、腕の振りが鈍くなってきたことでピッチングが小さくなってしまった感じがありました。
そうなれば鴨川キャンプのメンバーから漏れたことからして故障の兆候が出始めたのかもしれない、といったネガティブな想像が脳裏を駆け巡りますが、もしそうであれば焦らずにじっくりと治すことを優先して欲しいですし、将来の投手陣の軸となるべき逸材をこんなところで潰すわけにはいきません。
その空振りを奪えるストレートはロッテの宝ですので、本人も周りもそれを意識して来季に臨んでもらいたいと思います。
【オリオン村査定】 500万円 → 600万円 (△20%)
林のように剛球がドーンではなく、シュルシュルと回転数の多い速球がスパーン!と決まる感じで、ライジングボールに見えるであろう軌道でした。
しかし、一軍で見たときは浦和での酷使なのか、一軍コーチにいじられたのか、は不明ですが、
球速は10km/h遅くなり、ロッテな投手になっていました。
浦和ファンが残念がっていたのを思い出しました。
一軍レベルを知ったこれからの鍛え方が変わるのを楽しみにしている山本徹です。
普通なら良い経験を積んだなと思いますし、来季も楽しみだなと思う選手ですが、その割に今回の記事のコメント数が少ないのがやや気になるかな。
管理人さんの選手総括はコメント数に比例するだけファンの期待感があると思っているだけにこの時点で2人だけというのがちと寂しい。
ま~、来季の活躍に期待したいですね。
Youtubeでしか見ていないですが、速いだけじゃなく、ピシーッとした質感のストレートはかなり魅力的です。ズドーンという剛球タイプも大成すると凄いのですがね。良い比較で言えばオリックスの岸田と平野でしょう。ストレートの握りはそんなに違わないはずなのに投げる人によって明らかに質感の異なるボールが行くのは不思議ですよね。キレを重視する究極は唐川や成瀬ですが、球に力はさほど乗らない。
質感の良さと速さを併せ持つ稀有な才を持つ山本徹は、抑えをやって欲しいとは思わないが、ピッチングは岸田を目指して欲しいと思います。
さほど数字が出るストレートでもありませんし、球筋としては成瀬に似ているのかもしれません。
一軍での登板では最初の数試合はそれなりのボールを投げていましたが、やや間隔が空いたことも理由かもしれませんが、もう一つアピールができなかった感は否めません。
あの鎌ヶ谷でのピッチングが脳裏に焼き付いているだけに、ちょっと残念ではありました。
>NO39かずくんさん
なぜに黒沢(笑)
とにかく伸び伸びと育って欲しいです。
>ちょろさん
そんなバロメータに(汗)
私も鎌ヶ谷でナマであのストレートを見るまではさほどに気にかけていなかった山本徹ですので、今季の一軍でのピッチングしか見たことがない方からすれば今ひとつの評価は仕方がないような気がします。
来季は是非ともあのストレートをQVCマリンで見せてもらいたいものです。
>くろべえさん
タイプ的には成瀬や唐川に近いかなと、そう思います。
ミットに小気味よく吸い込まれていくストレート、といった表現がピッタリかなと。
ですからコントロールが乱れるとどうにもならない弱点を抱えている、そんなところでしょうか。
ナタもいいですがカミソリも魅力的ですので、シック山本徹に期待です。
本来なら調子の良い時にチームを刺激させる意味で昇格させるというのなら本人にとってもチームにとっても良い事なのですが、登板過多で調子を落としてる時でしたのでカンフル剤というよりも消去法的な感じの昇格だったのかなあっていう疑問を抱いてしまいます。そうだとしたら本人のためにはならないと思いますけどね。
フェニックスリーグや鴨川キャンプに合流しなかった所をみると、登板過多の影響による故障があったのかもしれませんね。来シーズンに影響が残らない事を願いたいものです。
あと、上でのピッチングを見て気になったのが、キャッチャーのサインによるものかもしれないですけど、チェンジアップの多投ですね。ストレート以外の使える球種がそれしかないのか、チェンジアップに自信があるのか、どっちなのかは確信持てませんが、ピッチングの幅を広げていく事も課題なのかなって思いますね。
情報共有も同様で、確か山本徹の決め球はスライダーだったと思うのですが。
どうにも前監督時代からのチェンジアップ病が蔓延しているように思えてなりません。