電脳筆写『 心超臨界 』

人生は良いカードを手にすることではない
手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
( J・ビリングス )

向上心 《 “かけ声”ばかりで一生を終えてしまう惨めさ――サミュエル・スマイルズ 》

2024-07-31 | 03-自己・信念・努力
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見事に練り上げられているが言葉だけで終わってしまうような目的、かけ声ばかりで実行されない行為、いつまで経っても手がつけられない計画――これらはいずれも、ほんのちょっとした勇気ある決断がなされないのが原因である。口ばかりで何もしないなら、黙っているほうがはるかにましというものだ。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p222 )
第6章 人を動かす――自分の信念に命をかけられるか
2 易(やす)きにつかず、流されず

◆“かけ声”ばかりで一生を終えてしまう惨めさ

見事に練り上げられているが言葉だけで終わってしまうような目的、かけ声ばかりで実行されない行為、いつまで経っても手がつけられない計画――これらはいずれも、ほんのちょっとした勇気ある決断がなされないのが原因である。口ばかりで何もしないなら、黙っているほうがはるかにましというものだ。

日常生活や仕事においても、話し合いよりも迅速さが望ましい。行動こそが大切なのだ。

「どうしてもしなければならない重要なことに直面した時、事態がはっきりしていて急を要するのに、決心がつきかねて優柔不断な態度をとることほど手に負えないものはない。新しい生活を始めようといつも思いながら、実際にはなかなかとりかかろうとしない。これでは、人が食べたり飲んだり寝たりするのを一日のばしにして、ついには飢え死にしてしまうのと同じことである」と、ある人も言っている。

次に、いわゆる社会の腐敗した力に立ち向かうにはかなりの道徳的勇気が必要である。“グランディー夫人”(口やかましい人のたとえ)は庶民的でどこにでもいる人物だが、その影響力ははかり知れない。互いの人格について、無意識のうちに一つの基準のようなものを抱いているのだ。それぞれの仲間や階層、地位や階級には独自のしきたりや考え方があって、のけ者にされたくなければそれに従わなければならない。その結果、ある者は流行の、ある者はしきたりの、またある者は考え方の狭い殻の中に閉じ込められてしまう。

自分が所属する社会以外のことを考えたり、人とちがった行動をとったり、個性的なものの見方や行動が認められる自由な空気にふれようとしたりする者はほとんどいない。悲惨な破滅の危険を冒すかもしれないのに、われわれは何も考えずに周囲と同じものを食べ、同じ服を着、同じ流行を追っているのである。

自分自身のやり方に従うよりも、自分を支配している迷信的な考え方に盲従するのだ。

われわれ自らの社会にも歪んだ風習があり、“グランディー夫人”は世界の至るところに住んでいるのである。まず、そのことを反省してみる必要があるだろう。

道徳的な卑劣さはプライベートな生活にも公の生活にも同じように見受けられる。俗物主義は金持ちにへつらうだけとは限らない。貧乏人の機嫌をとることもよくある。

以前は、自分より地位の高い人に対してあまりあからさまに本当のことを言ったりしないのがお世辞というものだった。今ではむしろ、自分よりも地位の低い人が相手である場合が多い。今や「一般大衆」が政治の実権を握る世の中であるから、大衆にこびへつらい、甘い言葉でしか話しかけない傾向が強くなってきている。

美徳にあふれていると言われても、実際にそんなものはかけらも持っていないことなど、大衆自身がよく知っているのだ。都合の悪い真実は隠してしまうから、公には有益で穏健な発言しかしない。大衆の人気を得たい一心で、実現不可能な見せかけだけの意見を述べることが多くなるのだ。
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