電脳筆写『 心超臨界 』

貧困は人格をつくる教師である
( アンティファネス )

不都合な真実 《 貧乏自衛隊の実態——江崎道朗 》

2024-09-30 | 04-歴史・文化・社会
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PKFやテロ対策、災害派遣など対応すべき任務は増えているのに、実質的な人員も予算も増えていません。やるべき仕事が増え、装備品が大型化し、新装備を導入すれば、整備や補給、輸送など兵站にかかる費用は増えるはずなのに不思議ですよね。つまり自衛隊は装備品では一流ですが、兵站を極端に削ってGDP1%程度に抑えている歪な軍隊なのです。


◆貧乏自衛隊の実態

『フリーダム』
( 江崎道朗、展転社 (2019/1/29)、p65 )

災害救助や国連平和維持活動だけでなく、朝鮮半島有事、尖閣諸島への中国軍機や軍艦による侵犯対応などで、自衛隊の出番は急激に増えてきています。

そこで安倍政権としても防衛費を増加させていますが、全く足りないのが実情です。

自衛隊は世界一強い軍隊だと信じ込んでいる人も多いようですが、実態は異なります。

確かに自衛官は世界的に見ても、極めて優秀だと思います。

しかし、憲法9条の誓約と予算不足。そして長年、米軍の補完勢力として位置づけられていたこともあって普通の国家の「軍隊」とは程遠いのです。

米軍の補完勢力として位置づけられているというのは、これまで日米同盟では「矛(攻撃)は米軍、盾(防衛)は自衛隊」という役割分担がなされていて、日本は、相手国を攻撃する軍事力を保有していない、極めて歪(いびつ)な「軍隊」なのです。

しかも、防衛予算は国内総生産(GDP)の1%にするという自主規制をしているため、そもそも予算が圧倒的に足りないのです。

そんな自衛隊の歪な実態を分かりやすく描いた連載が「日刊SPA!」で行なわれていました。題して「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態!」だ。著者の小笠原理恵さんは連載第1回でこう指摘します。

《2017年度予算案の防衛費は過去最大の5兆1千億円前後となる予定で、華々しい自衛隊の正面装備の数々が並び、自衛隊は世界第4位の軍事力と言われています。迫りくる日本周辺国の脅威に備えながら、北アフリカ・アデン湾の海賊対処や南スーダンへの派遣、東京オリンピックでのテロ対応のために最新鋭の装備を備えています。警戒監視やスクランブル対応のために最新鋭戦闘機のライセンス生産の契約も取りつけました。艦艇は大型化し、潜水艦は増え、離島防衛のための戦闘機、水陸両用車やオスプレイの導入、サイバーテロ対策や災害派遣、救助装備なども充実してきています。

しかし、装備が増えたにもかかわらず、自衛隊の人員や整備や消耗品関係の予算はほとんど増えていません。大型化すれば燃料費や必要な乗組員数も増え、最新装備を導入すれば新たにそれらを運用する人員もプラスで必要となるはずです。PKFやテロ対策、災害派遣など対応すべき任務は増えているのに、実質的な人員も予算も増えていません。やるべき仕事が増え、装備品が大型化し、新装備を導入すれば、整備や補給、輸送など兵站にかかる費用は増えるはずなのに不思議ですよね。

つまり自衛隊は装備品では一流ですが、兵站を極端に削ってGDP1%程度に抑えている歪な軍隊なのです》(平成28年12月22日付「日刊SPA!」)


◆トイレットペーパーも自前

( 同、p67 )

自衛隊はどれだけ貧乏なのでしょうか。

例えば、自衛官が仕事をしている駐屯地では、トイレットペーパーは自前なのです。

《自衛隊の任務は次々と多様化しましたが、その予算は十年前と変わらない水準で正面装備にお金をかけるが、それを動かす補給や兵站を犠牲にして成り立っているのは明らかです。

主要な任務、日本の領海領土を守ることを主目的とする自衛隊では、それ以外の予算を徹底的に削っています。トイレットペーパーがないのもその一つです。

トイレットペーパーなどの消耗品の予算は、備品調達予算と呼ばれています。備品調達予算では、トイレットペーパーは事前に1人1回45cmから50cmで計算されています。でも、そんな定量で多くの人が使う消耗品が済むはずがないですよね。人によって使い方は違うし、物差しをもってトイレに入る人はいませんもん。

足りない分はどうするんでしょうか? 比較的予算が潤沢な空自以外はペーパーに困っています。陸自は隊員が各々マイトイレットペーパーを持ち歩いていることも多いようです》
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