電脳筆写『 心超臨界 』

人格は自らを守る守護神
( ヘラクリトス )

簡素の「簡」は、いらないものを断ち切ってゆく働き――紀野一義

2024-07-15 | 03-自己・信念・努力
「簡」というのは、「えらぶ」ことである。また、「集中力」という働きのことでもある。草木は水分のあるうちはどんどん伸びる。しかし水がなくなってくると、いらない葉をどんどん枯らしてゆく。そして生命を維持しようとする。これが「簡」である。いらないものをどんどん捨て、断ち切ってゆく働きを「簡」というのである。 . . . 本文を読む

ハイリターン・ハイリスク――偽札の経済学/小泉信一

2024-07-15 | 08-経済・企業・リーダーシップ
プリンターの性能が飛躍的に上がった今、「大量に作れば製造原価は1~2円程度」と、日本法科学技術学会会員で偽造通貨対策研究所の遠藤智彦所長(52)は話す。1枚千円で売った場合、買った人間は9千円の「もうけ」となる。作った人間より使う人間の方が利ざやが大きいのは、逮捕されるリスクも大きいからだ。 . . . 本文を読む

毎日の食事を充実させるシステム料理学――丸元淑生

2024-07-15 | 09-生物・生命・自然
豆腐やいもを通さなければ見えないものもあり、一人の貧困者が、いささか並はずれた生の欲求のゆえに、いものうたをうたったと思っていただいてもいい。実際、私はいもの皮も人参の皮も棄てずに野菜のストックをつくるのだが、一個のいものなかに料理のすべてがあるというのが、行きついた感想である。 . . . 本文を読む

食料自給率を向上させる対策が必要――岡部弘

2024-07-15 | 09-生物・生命・自然
今の日本人は、望むだけの食品と量の確保に全く問題が無いと思っているのではないか。しかし世界を冷静に眺めてみると、実体はかなり厳しいことがわかる。 . . . 本文を読む
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お金の量が幸せの量ではない――石沢良昭

2024-07-15 | 06-愛・家族・幸福
現地人の給与は日当で約1㌦。日本では缶ジュース代程度ですが、彼らには十分すぎる額です。ある日、使い道を尋ねると、子供の学費とわずかな洋服を買ったら残りは寺に寄付するというのです。田畑も家畜もあるので食料には困りません。彼らにとってのぜいたくは、より多くを仏にささげ、涅槃(ねはん)の境地を目指すこと。お金の量が幸せの量ではないのだと、気づかされました。 . . . 本文を読む

日本の算数レベルはアメリカと同レベル――藤原正彦

2024-07-15 | 05-真相・背景・経緯
日本の算数レベルがアメリカと同レベルにまで落ち込んでしまった。「一体どうしたらいいんでしょう?」と、アメリカ国籍を取りながらも熱い祖国愛を捨てないこの女性は暗い表情で私の顔をのぞきこみました。 . . . 本文を読む

人物とは言葉である――藤尾秀昭

2024-07-15 | 03-自己・信念・努力
「致知」は毎月、ひとつのテーマを取りあげて特集を組み、そのテーマの由来を編集長の藤尾秀昭さんが1ページの解説にしたためています。このページを読んだだけでも、「致知」を購読した甲斐があります。2003年の1月の特集は「言葉が運命を拓く」。言葉によって運命を拓いていった人生として、関西師友協会副会長・豊田良平さんの生涯が紹介されています。わずか1ページの文章に藤尾さんの言霊が燃えあがるようで、静かな興奮のなかに深い感動が広がっていきます。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 中国に忖度する政権とマスコミ――小森義久 》

2024-07-15 | 05-真相・背景・経緯
その後、日本国内のウイルス感染が急激に増していっても、この中国からの侵入については国政レベルでは議論されなかった。主要メディアも、だれがみても明らかな最善の防疫方法である発生源からの人間の流れを止める「中国からの入国規制」は可能性としても論じることがなかった。それどころか中国発のウイルスが日本国内を荒らし回り、人的、社会的、経済的にも日本全体が深い傷を負ってもなお、安倍政権は習近平国家主席の国賓招聘(こくひんしょうへい)の計画を進めるという状態だった。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 政府の意思決定プロセス――猪瀬直樹 》

2024-07-15 | 05-真相・背景・経緯
新型コロナウイルス対策にみる最高意思決定は、「御前会議」と「連絡会議」、さらには官邸官僚・今井尚哉と三段構えの構造となっており、きわめて不透明であった。新型コロナウイルス感染症は「歴史的緊急事態」と認定され、関連する会議の議事録などの作成が義務づけられることになったが、政府中枢がこのような状態では意思決定のプロセスは空虚なまま蒸発してしまいそうだ。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 「敗戦革命との戦い」を踏まえた戦後史を――江崎道朗 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
先の戦争は、英米を始めとする連合国との「軍事の戦い」であるだけでなく、連合国内部に入り込んだソ連・コミンテルンの協力者たちによる「敗戦革命との戦い」でもあった。「敗戦革命との戦い」というインテリジェンスの視点を踏まえて戦中・戦後史は、大きく書き換えられるべきである。 . . . 本文を読む

悪魔の思想 《 大内兵衛――ポツダム宣言を正確に読みとった石橋湛山/谷沢永一 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
このように事が運べば、労することなく念願かなってわが国は共産主義国家になります。このときソ連による全面占領を合理化するためには、日本がすでに国家として無条件降伏してしまっているのだから、ソ連の進駐は合法的だと言えるための論理を準備しておこうというわけです。現実に反した架空の論理を固執する輩(ともがら)は、けっして無知や不明や錯覚なのではなく、必ず胸に奥深く一物を秘めているものですよ。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 日本人の自己回復——西尾幹二 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
歴史は必ずしも政治の問題にはならないのが通例かと思います。ところが皆さまご承知のように、わが国の場合だけはそうではない。50年もたったというのに、というよりも、最近のこの数年においてにわかに、と申し上げたほうがよいのかもしれないのですが、日本の過去は、格好の政治的紛争の種子になっているのであります。中国と韓国両国の国内政治に日本が利用されている感さえあります。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 世の中で一番怖(こわ)い“モッコ”とは――渡部昇一 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
承久(じょうきゅう)の変により、主権在民の原理で北条の覇権(はけん)が確立したとき、当時の宮廷あたりでは「世の終わり」と感じたことであろうが、しかし日本全体から見ると、元の興隆期に、日本の政府が軍事政権であったことは幸いだったと言うべきであろう。とは言うものの、日本の軍事政権は元来、外国との戦争をやるような組織を作り上げていなかった。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 「生きた文化遺産」を持つ日本――渡部昇一 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
海を見晴らす丘の上に海神を祭るという点ではギリシャの神も日本の神も同じである。しかしギリシャの神々は遺物であり、博物館の中の陳列品にすぎない。ところが、日本の神は、まだ自分の社(やしろ)、しかも木造のもの(これは絶えず建て替えているということだ)を持っており、コミュニティが、挙げてその祝日を祝っているのだ。 . . . 本文を読む

人間通 《 名誉――谷沢永一 》

2024-07-15 | 04-歴史・文化・社会
自分は世に認められていると思える手応(てごた)えほど嬉しい喜びははない。ここまで来たのだから更にもっと励まなければと奮いたつ。そして目指すところは人から尊敬されていると感じる気持ちのゆたかな温(ぬく)もりである。ひとしお生きている張り合いが増す。人を成長させる動因は名誉を求める慾望(よくぼう)である。 . . . 本文を読む