個人の恣意に生殺与奪の権力を付与する「一発不合格」制度は憲法の禁ずる検閲である。また、国家公務員が特定の教科書会社を差別的に扱うことは、憲法第15条の「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」という規定に明白に違反する。 . . . 本文を読む
愛知県に便教会新聞という新聞がある。先日の日間賀島トイレ掃除に学ぶ会で配られたものだ。タイトルには次のような解説がついている。「便教会は、教師の教師による教師のためのトイレ掃除に学ぶ会です。『方法論や技術や手法ではない、ただ身を低くして実践あるのみ』の教育方針で、自らの人格を高めることを目的としています」 . . . 本文を読む
天外伺朗さんは、仏教の「空」を説明するのに、太陽光(白色光)の例を取り上げています。つまり、プリズムに太陽光を通してやると、あらゆる光がとり出され、逆にあらゆる光を混ぜてやると白になるというものです。この例えは、般若心経の「色即是空、空即是色」の概念を見事に言い表しています。 . . . 本文を読む
宇宙は、「あの世」と「この世」が表裏一体をなす構造をしていて、目に見えない「あの世」にはすべてのものが時空間を超越してたたみ込まれているといいます。いま科学は、そうした「あの世」の構造を「ホログラフィー宇宙モデル」として解き明かそうとしています。高名な理論物理学者であるデビッド・ボームと大脳生理学者であるカール・プリブラムがお互い独自に研究し、たまたま同じ結論に達したものです。「物心二元論」でひき裂かれていた物と心が、21世紀に至ってひとつになろうとしています。 . . . 本文を読む
いうまでもなく私の関心は日本語の起源問題そのものにはない。前項以来、現代のこの方面の最新学説を紹介することで、日本語は孤立言語とは断定できないまでも、歴史的由来をただすことがきわめて困難な言語の一つであり、したがって日本文化そのものがユーラシア大陸から独立した“栄光ある孤立”を守る正当な根拠をもっている一文明圏だということに、読者が納得してさえくだされば、それで十分なのである。 . . . 本文を読む
86年夏、中曽根首相は衆参同日選挙に踏み切り、自民党が大勝。秋の国会で国鉄関連法案が成立しました。法案成立後は東日本旅客鉄道の設立準備責任者として新会社の就業規則から封筒のデザインまですべてを決める作業に追われます。こうして、87年4月1日早朝、膨大な移行作業が無事に終わり、新生JRの列車が走り出しました。 . . . 本文を読む
1941年12月7日(現地時間)、ハワイの真珠湾攻撃の際、カネオヘ海軍航空基地(現在、海兵隊基地)を攻撃した零戦部隊の指揮官であった飯田房太海軍大尉(戦死により中佐)は、自らの零戦が米軍の反撃で被弾したため、生還するのは困難と判断し、米軍格納庫に向って突入を図った。いわば、特攻攻撃の第一号と呼ぶべきものだ。アメリカ海兵隊は戦時中、飯田大尉の勇猛果敢な戦闘精神に感激し、同所で戦死した海兵隊員たちとともに飯田大尉を丁重に葬った。 . . . 本文を読む
昔の旧制高校生が愛唱した「デカンショ節(ぶし)」に、「孔子・孟子を読んではみたが、酒は飲むなと書いてない」という文句がある。はじめは勝手ないいぐさだと思ったが、のちに『論語』や『孟子』を読むと、確かに飲酒を禁じた言葉は見られない。「乱に及ばなければ」よいとは、酒飲みにはうれしい味方である。 . . . 本文を読む
田中は挨拶(あいさつ)の中でこう述べた。「過去数十年にわたって日中関係は遺憾ながら不幸な経過をたどってまいりました。この間、わが国が中国国民に多大のご迷惑をおかけしたことについて、私は改めて深い反省の念を表明するものであります」。この「ご迷惑」(中国語訳は「添了麻煩」)という言葉に周恩来は凍り付いた。翌日の会議でも周はこの問題を持ち出し、田中を批判し、怒りを露(あら)わにした。 . . . 本文を読む
昭和57年、グローバリズム化の一歩として「日本の大学の国際化のために外国人教員の任用が必要だ」という声が出た。言い出したのは釜山生まれの桃山大教授、徐龍達(ジョリュウタツ)。馬鹿な文部省がそれに乗って外国人教員任用法をつくった。すでにこの時期、外国人の先生は717人。その半数が支那、韓国人で占められていた。そして今、外人の先生は約6千人、その過半がどうでもいい支那、韓国人なのだ。 . . . 本文を読む
中国の有事基本法には、1997(平成9)年に施行された「国防法」がありますが、動員の具体的措置に関する法令がなかったために、「国防動員法」が成立、同法は2010年に施行されました。国防動員法の目的は、「国家の主権、統一と領土の保全の完全性及び安全を守ること」です。 . . . 本文を読む
井伏さんは数多くの賞を受けています。とういうことは、賞を与える側の関係者も大勢いた。その人たちはただ関係しただけではなく、授賞に際しては井伏さんを褒(ほ)めまくっています。その賛辞は活字に残っている。ベタ褒めした人の作品がじつは剽窃、盗作だったと知れたらどうなるでしょう。 . . . 本文を読む
日本が攻撃を受けたらアメリカはただちに参戦し、たとえ第三次世界大戦を引き起こすことになるとしても戦わなければならない。それに反し、アメリカが攻撃を受けた場合に日本は戦わなくてもよく、ソニーのテレビで戦争を眺めていればいいのだ、これは不公平だ、と彼(トランプ氏)らしい独特の言い回しで批判を述べた。(中略)日本の青年は安全地帯にいて、アメリカの青年は血を流してもよい、という前提に立ついっさいの議論はもう通らないだろう、と日本側でもすでに十分に承知されている論点である。 . . . 本文を読む
担当者は丁重に迎えてくれたが、小さな会議室に通され、もう一人、同系列のマネージメント会社の人間(Sのマネージャー)がやって来ると、彼らはたしかに鍵をかけた。ステーションに掲載された、何組かが出演したイベントの記事に、まるでSがほかの出演者を軽視しているような記事がある、ついては、ここで謝罪したうえ、さらに謝罪記事を出してほしいというのである。ムッとして、「ぼくは相談に来たのであって、謝りに来たのではない」と言ったら、二人が同時に椅子を蹴って立ち上がり、「なんだと! 謝れ!」とどなり始めた。 . . . 本文を読む
「共産主義は銀行エスタブリッシュメントを打倒するための大衆の創造物ではない。それは大衆を打倒し、奴隷化するための銀行エスタブリッシュメントの1つの創造物である。共産主義はモスクワ、北京、あるいはハバナによって運営されているのではない。それはロンドン、ニューヨーク、そしてワシントンD.C.によって運営されている」 . . . 本文を読む