10月からのTBS日曜劇場は「日本沈没-希望のひと-」だそうです。「日本沈没」は、ご存じ小松左京先生によるベストセラー小説ですが、それが刊行されたのは1973年。当時は映画になったりドラマになったりしました。
そして、今回のドラマは「日本沈没-希望のひと-」というタイトルで、舞台を現代に置き換えてアレンジしたストーリーだそうです。主役は小栗旬ですが、これが環境省の官僚の役であり、原作にはないオリジナルキャラクター。その他の登場人物も眺めてますが、小説の主役であった深海調査艇の操縦士小野寺は出ないようです。ということは、かなり内容は変わるのでしょうね。
私は1973年に最初の映画が公開された当時に映画館で見て、原作を読んだのは20年ほど前。2006年のリメイクの映画も見ましたし、1974年に製作されたテレビドラマの方も6年ほど前に全部見ました。どれが一番お気に入りかというと、やはり原作が圧巻です。1973年版の映画も藤岡弘がかっこよくてナイスです。
1973年と2006年の映画を両方見た人は多いでしょうが、テレビドラマ版を全部見た人は少ないかも。こちらは主演が村野武範と由美かおるで、田所博士のみ映画と同じ小林桂樹でした。
由美かおるは入浴シーンはないのですが、ビキニで海辺で遊ぶシーンはあります。この辺視聴者の期待を裏切りませんね。おまけに、このドラマは主題歌が五木ひろし先生。それほど演歌チックではありませんが、今見るとちょっとイメージ違うよなあと思ったのは私だけでしょうか。DVDボックスセットは出てますが、新品では買えなさそう。由美かおるがじっくり見たい人は水戸黄門か「エスパイ」でもどうぞ。また、チンボツマニアとして、このブログには「日本沈没」のカテゴリーも作ってますので、ドラマの雰囲気を知りたい方はそちらをご参照下さい。
なお、最初の映画を見た時は小学生だったのでパニック巨編としてのシーンしか注目してなかったのですが、大人になってから見ると「国家とは?」「国民とは?」「国土がなくなっても国は残れるのか?」とか色々考えさせられた上に、これを国家の安全保障上の問題としての作品と捉えるようになりました。
そういう意味で、今回の登場人物は官僚がやたらと多いので、私が注目しているような方向が少しは期待できるかもしれません。CGバリバリのチンボツシーンよりは、国民にそのことをどのように知らせるか、いつどこに避難させるか、沈没後は一体どうするか、というのをドラマとともに考えたいですね。
もう一つの注目は、田所博士役が香川照之というのがいかにも暑苦しそう。半沢ブームをしのぐチンボツ旋風が全国に巻き起こることを期待しています。