今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

チンボツの準備はバッチリ > TBSドラマ「日本沈没-希望のひと-」

2021年09月20日 | 日本沈没
 
 10月からのTBS日曜劇場は「日本沈没-希望のひと-」だそうです。「日本沈没」は、ご存じ小松左京先生によるベストセラー小説ですが、それが刊行されたのは1973年。当時は映画になったりドラマになったりしました。

 そして、今回のドラマは「日本沈没-希望のひと-」というタイトルで、舞台を現代に置き換えてアレンジしたストーリーだそうです。主役は小栗旬ですが、これが環境省の官僚の役であり、原作にはないオリジナルキャラクター。その他の登場人物も眺めてますが、小説の主役であった深海調査艇の操縦士小野寺は出ないようです。ということは、かなり内容は変わるのでしょうね。

 私は1973年に最初の映画が公開された当時に映画館で見て、原作を読んだのは20年ほど前。2006年のリメイクの映画も見ましたし、1974年に製作されたテレビドラマの方も6年ほど前に全部見ました。どれが一番お気に入りかというと、やはり原作が圧巻です。1973年版の映画も藤岡弘がかっこよくてナイスです。

 1973年と2006年の映画を両方見た人は多いでしょうが、テレビドラマ版を全部見た人は少ないかも。こちらは主演が村野武範と由美かおるで、田所博士のみ映画と同じ小林桂樹でした。

 由美かおるは入浴シーンはないのですが、ビキニで海辺で遊ぶシーンはあります。この辺視聴者の期待を裏切りませんね。おまけに、このドラマは主題歌が五木ひろし先生。それほど演歌チックではありませんが、今見るとちょっとイメージ違うよなあと思ったのは私だけでしょうか。DVDボックスセットは出てますが、新品では買えなさそう。由美かおるがじっくり見たい人は水戸黄門か「エスパイ」でもどうぞ。また、チンボツマニアとして、このブログには「日本沈没」のカテゴリーも作ってますので、ドラマの雰囲気を知りたい方はそちらをご参照下さい。

 なお、最初の映画を見た時は小学生だったのでパニック巨編としてのシーンしか注目してなかったのですが、大人になってから見ると「国家とは?」「国民とは?」「国土がなくなっても国は残れるのか?」とか色々考えさせられた上に、これを国家の安全保障上の問題としての作品と捉えるようになりました。

 そういう意味で、今回の登場人物は官僚がやたらと多いので、私が注目しているような方向が少しは期待できるかもしれません。CGバリバリのチンボツシーンよりは、国民にそのことをどのように知らせるか、いつどこに避難させるか、沈没後は一体どうするか、というのをドラマとともに考えたいですね。

 もう一つの注目は、田所博士役が香川照之というのがいかにも暑苦しそう。半沢ブームをしのぐチンボツ旋風が全国に巻き起こることを期待しています。

尾崎亜美 45th Anniversary Concert ~ Bon appetit ~

2021年09月19日 | 尾崎亜美

 尾崎亜美さんのデビュー45周年コンサートは、9月15日(水)が大阪、昨日18日(土)が東京公演でした。その東京公演に行ってきたわけですが、「コンサートに行ってきた」と知り合いにはちょっと言いにくいご時世でもあります。実際断腸の思いで参加をあきらめたという話も聞きました。(会社から止められたとかそういうのも…。)

 それはそれとして、今回も見た事聞いた事を書き残しておいて、昨日の感動を反芻しようというそういう企画です。

 今回のメンバーは、Drum:林立夫、Bass:小原礼、Guitar:鈴木茂、是永巧一、Key:斉藤有太、Cho,A.Guitar:Aisaという面々に、レジェンドゲストとして松任谷正隆先生も数曲で登場。

 斉藤有太さんは亜美さんのコンサートに参加するのは初めてだそうですが、その腕前には前から注目していたのだとか。実際、今回のステージでは「天使のウインク」の間奏でギターソロの代わりに斉藤さんのオルガンソロがあって、それこそ一瞬で視線を引き寄せるような切れ味鋭い演奏でした。いい音してました。

 松任谷先生は、なんかほのぼのというかすっかり癒し系のキャラで登場し、エレピ以外にアコーディオンまで演奏し、アンコールの「Smile」でもアコーディオンで参加してました。そして、亜美さんのデビュー曲、デビューアルバムからアレンジを担当していたのに、二人が同じステージで演奏するのは今回の45周年記念コンサートが初めてだそうです。(すなわち15日の大阪だったわけですが。)

 亜美さんのステージは毎回バンドサウンドが充実してますが、今回もレジェンドメンバーが揃ってたので音圧が半端なし。それも今回はいつも以上にドラムの音がズシンと来た感じでした。林立夫さんも冷静に気合入ってた(?)と思われます。

 亜美さんは、前半はTwitterにも画像が出ていた白い衣装に白い帽子、後半は黒のドレス風。昨年はエレピのみでしたが、今年はグランドピアノもあり。が、私の席からは、ピアノで歌うときに見えるのは後頭部か斜め後ろ姿…。ちなみにグランドピアノの陰になって、小原礼さんもほぼ顔だけで手元はまったく見えず。ま、この辺は生のコンサートの醍醐味とかスリルでもありましょうか。

 そして、今回のセットリストは以下の通り。

1.私がいる
2.アンジェラ
3.純情
4.Jewel
5.冥想
6.マイピュアレディ

---------------------------------------------------
ここで亜美さんが退場しSKYEのコーナーで2曲。
---------------------------------------------------

7.メッセージ ~It's always in me~
8.蒼夜曲 セレナーデ
9.オリビアを聴きながら
10.I’m singing a song
11.To Shining Shining Days
12.フード ウォーリアー
13.Barrier
14.スケッチブック
15.グルメ天国
16.天使のウインク
17.スープ

<アンコール>
待っていてね
Smile


 今回の選曲は、ニューアルバム「Bon appetit」と45周年でファンクラブメンバーからアンケートで募集したリクエストを中心に構成されたとか。ちなみにリクエストの1位は「蒼夜曲 セレナーデ」。コンサートでは久々に聴きましたが、今回はピアノ弾き語りによる熱唱でした。それが「このあとの喉は大丈夫でしょうか?」というほど熱かったです。今回のステージでは一番のハイライトだったかもしれません。

 「Bon appetit」はなにしろ発売から3日しか経ってないこともあって、ファンとはいえまだじっくりと聞けてない人も多かったのではないでしょうか。(私もですが…) それで、今回は演奏前に亜美さんがその曲についての思いやレコーディング時のエピソードを語ってくれたので、それは結構わかりやすかったです。

 なお「Barrier」という曲は、たまたまスタジオにマーシャルのアンプがあり、是永さんがそれを使いたいと言い、この曲を弾きまくったそうです。マーシャルについては「わからない人多いんじゃない?」という話になってましたが、是永さんいわく「でかくてうるさいアンプ。」とのこと。

 松任谷先生は、SKYEのコーナーで亜美さんと最初に会ったときの話をしてましたが、とにかく「まったく話が通じなかった。」「宇宙人かと思った。」「宇宙人ではないとしてもいつか月に行ってしまうと思ってた。」など言いたい放題。それが小原礼さんと結婚するとは意外ということで「一体何がどうなったのでしょう。」と。ちなみに松任谷先生が初めてスタジオでレコーディングした時には、小原礼さんも一緒だったそうです。当時の小原さんについての松任谷先生の印象は都合により割愛いたします…。

 そして、「この自粛生活の中でも、食卓だけは料理で異国の情緒を…」というような事を言ったら、松任谷先生は「料理するの?」ですって。是永さんがすかさず「名人ですよ。」と突っ込んでましたが、これは本当に意外でした。当然料理本出してるのも知らず「それ買うよ。」ですって。もしやユーミンも亜美さんの料理の腕前を知らないのでしょうか???

 今回は中間に休憩は無く、そのまま最後まで行って本編は亜美さんの弾き語りの「スープ」で締め。アンコールでは亜美さんもTシャツに着替えてきて、物凄く久しぶりに「待っていてね」が聞けました。この曲を聞くと本当に元気になります。今は客席みんなで立ち上がったり、声援を送ったり、歌ったりするそういうことは出来ませんが、それについての亜美さんの「待っていてね」のメッセージだったと思っています。この曲では、レジェンド鈴木茂さんのスライドギターがたっぷり聞けて、これもかっこよかったです。

 アンコールのラストは「Smile」。そしてメンバーがステージ前に並んで挨拶してくれたあとに、ステージ後方のスクリーンにメンバーのクレジットや亜美さんからのメッセージが映し出されて全編終了。熱くて温かいステージでした。


 今回もステージに小型のビデオカメラがいくつも設置されていましたが、もしかしたら昨年のように映像配信の予定があるのでしょうか。それだと嬉しいので期待してます。

 なお、1年ぶりのコンサートレポでしたので、セットリストなどで間違いがある場合は存分に指摘して下さい。お待ちしております。そういえば「Prism Train」が無かったのも珍しいですね。

次は「マー姉ちゃん」ですって>朝ドラ アンコール放送

2021年09月18日 | 新着ドラマの話題

 BSPでは現在平日の朝に「あぐり」を放送してますがそれは来週で終わり。次は何かというと「マー姉ちゃん」だそうです。これは1979年度前期の作品で、主演は熊谷真実さん。田中裕子さんがその妹役で出演し注目されてました。サザエさんの作者である長谷川町子さん一家をモデルにしてるのだとか。

 実は当時番宣を見た記憶があって、熊谷真実さんが「頑張るけんね!」とか言ってたと思います。が、当時は高1だったのでビデオも無い時代ですから、本編はまったく見てません。

 熊谷真実さんはキャラとしては結構好きでそこも楽しみなのですが、データを見ると見どころは色々ありますね。田河水泡役が愛川欽也さん、菊池寛がフランキー堺さん、あとは江戸屋猫八さんとか小泉博さんとか高松英郎さんとか、今は見られない個性的な人が多数出るので。

 熊谷真実さんは、この後ドラマ版の「ああ野麦峠」にも出演しましたが、ロケを長野県でやったので「ご飯は美味しいし野沢菜も美味しいし、こき使われて栄養失調になって地元に戻される役なのに5キロ太っちゃって。」というのをテレビ探偵団で言ってました。そのため、やせ細った様子をメイクで作ったものの、ほとんどパンダ顔でした。そういう話をあっけらかんと話すキャラが面白くて。

 なお、この「マー姉ちゃん」以降の朝ドラは全ての映像がNHKに保存されているそうです。「マー姉ちゃん」も楽しみですが、次にまた何が出てくるかですね。ただ、熊谷真実さんもこのドラマが実質的なテレビデビュー作だそうで、あまり期待が大きすぎるのもよくないと思い、軽い気持ちで見ようかと。期待してよいでしょうか。


歌謡ポップス集(3)は結構こじらせてた感じでした>NHKFM 歌謡スクランブル

2021年09月17日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 全国の一般男性が注目しているNHKFM「歌謡スクランブル」ですが、今日は歌謡ポップス集の3回目。今日は結構こじらせていたというか、どの辺がツボなのかがわからない感じでした。

 本日のオンエア曲は以下の通り。

「燃える恋人」本郷直樹
「本牧メルヘン」鹿内孝
「きりきり舞い」山本リンダ
「虹色の湖」中村晃子
「天使の誘惑」黛ジュン
「冒険」牧葉ユミ
「逃避行」麻生よう子
「再会」杉田二郎
「USAGI」内藤やす子
「X+Y=LOVE」ちあきなおみ
「港町三文オペラ」日高正人
「やっぱ好きやねん」やしきたかじん
「青いリンゴ」野口五郎
「恋する季節」西城秀樹
「花とみつばち」郷ひろみ


 何がどうかというと、知らない曲が数曲、さらにもう20年やそこらはラジオで聞いたことがない曲が結構ありました。(もちろん私の知らないところでオンエアはされてるでしょうが。) 1曲目から本郷直樹さんでしたが、驚いたのはこの曲を知ってた事。しかしこういうタイトルなのは知りませんでした。

 鹿内孝さんの曲は知らなかったですが、これは結構歌詞がインパクトあります。私の出身は観光地なので結構夏祭りは大掛かりなのですが、あるとき母が「鹿内孝が来てギター弾くんやと!」と教えてくれたことがありました。エレキの神様と言ってましたが、どうも違うような…。

 山本リンダさんのこの曲も珍しいですね。店番の人が、客に何を言われても「チューチューチュルチュ チューチューチュ チュルル」と歌うというネタがありましたが、悪質なクレーマーの多い昨今、そういうのもいいかもしれません。

 「虹色の湖」はヒット曲ですが、あらためて聞くとアレンジかっこいいです。「天使の誘惑」はご存じレコード大賞曲ですが、私は結構好きなので色んな人の歌で聞いてみたい感じ。よく出来た曲だと思います。真剣にカバーで発売しなくてもいいから、アイドルがこれを共演するようなのはいいかなあと思ったり。と、思って調べてたら、井上あずみさんがアイドル時代にカバーでシングル出してるんですね。知らなかったなあ。

 牧場ユミさんの「冒険」は、聴けばわかるかと思ったけど知らない曲でした。こちらはこちらで作詞の北山修さんが、この曲でレコード大賞作詩賞を受賞したそうです。知らなかったなあ。←こればっか。

 「逃避行」はアレンジが素晴らしくて、特にレコードで聞くと本当に名演だと思います。麻生よう子さんの声も独特で、これはヒットしましたね。「X+Y=LOVE」は、こちらもラジオで聞くのは本当に珍しいです。これはタイトルが言いにくいのが難点かと。

 「港町三文オペラ」という曲は新しいのか古いのかわからず。って、他の曲を考えると古いのでしょうね。そして特集の最後は新御三家でしたが、ヒロミゴーは「花とみつばち」でした。私は長年この歌詞を「どうでもいいけど カエルもいるよ」だと思ってて、「なんでカエルがいるか?」思ってました。「帰るの?いるの?」だったんですね。知らなかったなあ。←しつこい

 そして番組後半は太川陽介特集でした。「ルイルイ」がヒットした当時、うちの母は「この兄ちゃん、踊りはかっこいいのになんで『ホイ!ホイ!』なんや?」と言ってました。ホイホイ・ミュージックスクールの年代ですしね。って、うちの田舎は放送してたのかなあ。

 なんにしても、この番組のおかげで歌謡ポップスとはなんたるかということを極めた感じです。(本当か?) ルイルイ!


久しぶりに見た「小椋佳の世界」はかなり凄い世界でした

2021年09月16日 | TV番組レビュー
 
 先月NHKBSで再放送してたのがNHK特集「小椋佳の世界」。1970年代半ばにレコードは大ヒットしてるものの、メディアには一切登場しなかったのが小椋佳さん。それを関係各方面が本人をその気にさせて、一度だけコンサートに引っ張り出したのが1976年10月。

 この番組はそのコンサートに臨む本人の取材と、コンサートのダイジェストで構成されたもの。コンサートのちょっとあとにこれが放送され、当時はこれとは別にコンサート本編の放送もありました。当時私は中1で、普段演歌しか聞かないような父や、たまたま家に来ていた叔母、兄も一緒に見てたと記憶してるので、世間の注目も高かったのでしょう。

 当時は「ふ~ん」と思って見てたのですが、今あらためて見ると凄い世界です。レコーディングの場数は踏んでるとはいえ、ほとんど人前で歌ったことのない人が初のコンサートをNHKホールでやって、しかも一流ミュージシャンとオーケストラをバックに20曲くらいやるということで。

 この特集の冒頭では、当時勤務していた第一勧銀での仕事中の様子もあったのですが、これがコンサートの10日前。初のステージリハの日ですが、上司との「これからNHKなので、今日はこれで上がらせて貰います。」「仕事の段取りは大丈夫ですか?」「ええ、それは無事に。」とかいうやりとりもあって、「げっ、初めてリハやるのにこの人は午後まで普通に仕事してたんか。」というのがまず衝撃でした。私だったら朝から休んで必死で歌詞を覚えることでしょう。

 その事前のリハーサルは何回やったのかはわかりませんが、ステージでの打ち合わせでは「ここは禁煙ですか。吸っちゃダメ?」とか「飲み物はコーラがいいです。」とかそんなリラックスした様子もありました。

 さらに曲が終わってからおじぎをするのにマイクスタンドはちょっとずらした方がいいのかとスタッフに確認したり、「自分の手元には色々置いて欲しい。」とか要望を出したり。「とにかく落ち着かないので、浪花節の人がやるように前に台が置いてあるといい」という話でしたが、実際の本番では椅子に座った右手に小さいテーブルがあって、そこに水差しがあるという感じでした。

 番組中盤からはコンサートのダイジェストでしたが、本番のステージではMCは訥々としてるものの「とにかく顔を出したくないので今日は色の付いた眼鏡をしてますが、本当は覆面を被りたかった。」とか「歌手の人がやるように盛り上がるところでタ~と手を挙げるようなことをやりたいのですが、そういうのはできないので皆さんは目を閉じてそうやってるように想像して下さい。」とか、結構笑わせてたのも凄いです。

 実際の歌声は、レコードと遜色ないというか初ステージでよくあれだけ落ち着いて歌えるものだなあと本当に驚いてしまいました。自分としては、当時は何を見ていたのだろうとも思うのですが、大人になって色々世の中の事情を知ると見えてくるものがあります。曲の構成を覚えるのも大変だろうし、生バンドをバックにしてモニターの具合を確認するのも初めてだろうし、照明が凄いとか、カメラがあるけどどこを向いて歌ったらいいとか、細かいところを考えるとゾッとします。

 あとは、椅子をずらしてスタンドからマイクを取って立ち上がったり、アンコールの弾き語りでギターを持つときも全部本人が一人でやってたのもびっくり。そういう時って、脇からスタッフが飛んできて椅子をはけたりケーブルを捌いたりするもんだというイメージがあったので。普通の芸能人とは違うからマネージャーというのはいないでしょうし、番組スタッフとミュージシャンがいたとはいえああいう太平洋ひとりぼっち状態で、ステージを最後までこなすのは本当に大変だっただろうと思います。

 このコンサートの様子は翌月11月15日に「遠ざかる風景」というタイトルで2枚組ライブ盤として発売され大ヒットしました。(当然オリコン1位) コンサートが10月7日だったので、収録から発売までが随分早いですね。修正箇所が少なかったのか無かったのか、それだけ当日のクオリティが高かったのでしょうけど。

 なお、当日のミュージシャンはWikipediaによると以下の通り。

ボーカル:小椋佳 
ドラム:村上秀一
ベース:岡沢章
ギター:椎名和夫
アコースティック・ギター:笛吹利明、安田裕美
キーボード:渋井博。大原繁仁
ラテン・パーカッション:川原直美、ラリー寿永
パーカッション:生見慶二、山本直美
フルート:西沢幸彦、衛藤幸雄
オーボエ:坂宏之
サクソフォーン:村上健
コーラス:シンガーズ・スリー

 ストリングスセクションもいたと思うのですが、そこは記載がないです。当時は小椋佳さんの右後ろにいた長髪でひげのギターの人がすごく印象的だったのですが、どうみても安田裕美さんですね。あとは、今回ストラトを持ったギタリストがちらっと見えたのですが、あれが椎名和夫さんなのですね。当時はテレビも小さかったし、ステージのこまごましたものはほとんど見えなかったので、今回は新しい発見もありました。ちなみにトップの画像はステージリハの様子で、指揮をしてるのが編曲の星勝さん、ギターが安田裕美さんです。当日は小野崎孝輔さんもいたので、指揮は星さんと小野崎で分担してたのでしょうか。

 なにしろ当時私は甲斐バンドとかアリスとかが好きだったので、「小椋佳か。流行ってるから一応見ておくか。」と思っただけですが、そりゃまあ中1男子が「小椋佳最高!」と言って部屋にポスター貼ってたりしたら、かえって「お前大丈夫か?」と言われた事でしょう、それでも今もこの番組は鮮明な記憶として残ってたので、とにかくクオリティが高いものだったのでしょうね。

 なお、酒井政利さんの「プロデューサー」という本には寺山修司さんが主宰してた劇団「天井桟敷」の勉強会を見に行った時のことがあります。寺山さんの提案で歌作りが始まり、劇団員や研究生に一つずつ好きな言葉を挙げさせ、それを繋いでできた詞に「神田、ちょっと曲をつけてみろ。」とある男性に指示。この神田紘爾さんがのちの小椋佳さんなのだそうです。もしかして劇団では音楽担当だけで、お芝居に出てた事はないのかもしれませんが、あのNHKホールのステージでの落ち着いた様子の背景には色んな経験が隠れているのでしょう。

 ちなみにこの時のライブは、私はごく最近Spotifyで聞いたのですが結構気に入ってます。大人になるとわかるというものがあるのでしょう。関心を持った方は是非どうぞ。

今日もなかなかの選曲でした>NHKFM「歌謡スクランブル」

2021年09月15日 | ラジオ番組の話題
 昨日までムード歌謡だったのが、今日は「歌謡ポップス集(1)」でした。歌謡ポップスという言葉が一般的なのかどうかは知りませんが、演歌に対するムード歌謡のような位置づけでしょうか。普通の歌謡曲よりはちょっとおしゃれな曲調ということで。とりあえず選曲の路線はわかりました。

 その本日のオンエア曲は以下の通り。

「さよならをもう一度」尾崎紀世彦
「五月のバラ」塚田三喜夫
「誰も知らない」伊東ゆかり
「愛の挽歌」つなき&みどり
「合鍵」しばたはつみ
「北国行きで」朱里エイコ
「運がよければいいことあるさ」堺正章
「美しき狼たち」おぼたけし
「みんな夢の中」高田恭子
「くれないホテル」西田佐知子
「恋をあげよう」永田英二
「気ままなジーナ」松尾ジーナ
「ノックは無用」大信田礼子
「フレンズ」平山三紀
「バラ色の月」布施明
「さすらいの天使」いしだあゆみ
「片想い」中尾ミエ


 物凄く久しぶりに聞いたのがマチャアキの「運がよければいいことあるさ」と、松尾ジーナ「気ままなジーナ」、大信田礼子「ノックは無用」など。

 マチャアキの曲は、当時「ハッチャキ・マチャアキ」というバラエティをやってて、毎週その最後に歌ってたので知ってました。1972年秋からの放送ですが、調べてみたら金曜夜7時半だったのでカックラキンな時間帯だったのですね。うちの田舎は日テレ系がなかったのですが、なぜか水曜と金曜の夜はTBS系の局で日テレの番組をやってました。

 これがどれくらいヒットしたかはわからないのですが、この番組は同級生みんな見てたので、当時の子供にはかなり知られてたと思います。が、ラジオでこれを聞くのは私は初めてかも。もう30年以上平日の運転中にはラジオ聞いてるのですが。そういう意味で珍しい曲です。

 あとは松尾ジーナの曲ってどんなんだっけ?と思ったら、聞いてみてびっくり。知ってました。出だしが「気ままな姿でごめんなさい 窓か~ら~突然ごっめんなっさい」という歌です。何かのCMソングだったでしょうか。1971年の曲らしいですが、この人についてはWikipediaにも項目がないので、シルバー仮面に出てたというくらいしかわからないです。歌声はねっちょり系で、林寛子をちょっと下手にしたような感じ。売れたのかなあ。アレンジはホーンのパンチが効いてて面白いです。生の歌番組ではどうだったのでしょう。

 この番組はホームページに曲名がってそのCD番号も表示されてるので、一体この人の曲はどういうCDに入ってるのかと思ったら、これが「阿久悠を歌った100人~わたしの青い鳥~」というもの。う~む、このCDは知らなかったなあ。

 あとは大信田礼子の「ノックは無用」もラジオで聞いたのは数十年ぶりというか、少なくとも21世紀になってからは初。この人はお色気系の人だったのでしょうか。「実はクレヨンしんちゃんの声優が歌ってる」と言えば、結構騙される人もいるかも。そんな感じの声です。(意見には個人差があります。)

 もちろんその他の歌手の方々も「え、今回はこれ?」というのが多いので、かなり拘りの選曲だと思います。らじるらじるの聴き逃しにありますので、興味を持った方は是非どうぞ。

届きました!>尾崎亜美45周年記念アルバム「Bon appetit」

2021年09月14日 | 尾崎亜美

 
 尾崎亜美さんのニューアルバム「Bon appetit」が本日届きました。発売日は明日なのですが、今回はamazonがいい仕事してます。予約してたので写真の通りデカジャケ付き。個人的な思いとしては、このジャケットも亜美さんらしくて素敵なのですが、デカジャケの方は歌詞カードの中にある亜美さんの写真の方がよかったかな?と思ったり。

 ただ、見ての通りデビュー45周年記念アルバムですので、そこはこの大きいジャケットも大事に飾らせていただきます。届いたばかりなのでまだ全編聞けてないのですが、最初から亜美さんがすぐ隣で歌ってくれているような音が流れてくるので、今夜はよい夢を見られそうです。

 関心のある方は是非お買い求め下さい。ちなみに昨年9月のライブ映像を収録したDVD付きです。どーですか、お客さん。


「新宿の女」はムード歌謡か演歌か>歌謡スクランブル「ムード歌謡集(1)」

2021年09月13日 | ラジオ番組の話題
 本日のNHKFM「歌謡スクランブル」はムード歌謡集。演歌とムード歌謡はどこが違うかというと、私も上手く説明できませんが今日は「夜のムード満点」という見地での選曲だった様子。

 序盤から「たそがれの銀座」「小樽のひとよ」「誰よりも君を愛す」などは、一般的な演歌というイメージとは違うのでまさにムード歌謡でしょう。その中で「ん?」と思ったのが、藤圭子の「新宿の女」。私ならこれは演歌と判定します。

 それはそうと、この「新宿の女」にはある思い出があります。それは日テレで放送されていた「元祖どっきりカメラ」でのこと。

 そこで騙されたのは一般人。元ボクサーで今は板前をやっているという人。(たしか、ガッツ石松か輪島功一が関わっているお店の板前だったかと。) その人をレコードデビューさせるという話が持ち上がったけど、実はそれはドッキリという話でした。

 確かに歌好きで上手い人ではあったのですが、ご本人は照れ屋で話下手なタイプ。さらに見た目はかなりごっつい人。そこへ仕掛人としてレコードディレクターと称する人が来て「歌好きな板前さんがいると聞いて、うちも新しいユニークな演歌歌手を探してるから。」とスカウトしたいという話をします。

 それで実際歌を聞いて「なかなか面白い声をしてる。」と言ってレコードデビューの話となり、デビュー曲のB面として本物の演歌歌手の人とデュエットでレコーディングしたりもします。そしてそのA面はカバーで行こうという事でその「新宿の女」になりました。

 で、どのタイミングだったか忘れましたが、いざデビューというところで野呂圭介がプラカード持って「どうも~!」と。そこで騙された本人もずっこけるとか、逆に激怒するとかだったら絵になるのですが、何が起こったかわかんなくてポカンと。見た感じかなり真面目な人でかえって本人が恐縮してたり。

 その日のスタジオにはご本人も来てたのですが、その映像のあとに「では折角なので、その幻のデビュー曲を歌っていただきましょう。」と生歌披露へ。

 実はこの曲のサビは「バカだな~ バカだな~ だまされちゃって~」という歌詞なので、制作側の意図としてはそこで場内大爆笑、本人も「こういう事ですか~!」と泣き笑いという場面を狙ってたのでしょうが、何しろガチガチに緊張して真剣に歌い切ったので、なんか場内笑えない雰囲気。終わってから司会者が「いやいや~」と茶化しに出て来たけど、当時中学生だった私が見ても本当に痛々しかったです。

 素人相手のドッキリやるなら、相手をよく選ばなきゃいけないのと「あ~、よかったドッキリで。本当だったらどうしようかと思った。」と笑えるのがいいです。その点、あの番組では玉川良一、田辺一鶴、林家ぺーの各氏が騙されたのを見るのは結構楽しかったです。ああいう人達はそれが仕事のネタにもなるのでしょうし。

 ということで、ムード歌謡の話からどっきりカメラの話でした。ちなみに私は演歌全般好きではないので「新宿の女」も昔は嫌いだったのですが、今日あらためて聞いたら結構いいですね。若い頃に比べていろんな歌声を楽しむ余裕が出たというか。

高松凌雲LOVEです>大河ドラマ「青天を衝け」

2021年09月12日 | ドラマレビュー
 高松凌雲というと幕末から活躍した医師ですが、緒方洪庵の適塾でその才覚を発揮し、一橋家のお抱え医師になったあと、その語学力も認められ徳川昭武の一行に加わってパリ万博への参加、及びパリでの留学生活を送ります。

 お医者さんなので、幕末維新もののドラマや映画でもまともに取り上げられることがほぼないもですが、今回の大河「青天を衝け」にはパリ留学中からしっかり出てます。一橋家の関係ということもあるのでしょうか。(特に出番は多くないですが。)

 この人は帰国後に榎本武揚らに同行し函館戦争も経験するのですが、そこで敵味方区別なく治療する病院を作って、その姿に皆が感銘を受けたということが有名です。(もちろん、最初は周囲の抵抗も強かったでしょうけど。) この敵味方区別なくという点は、留学に行ったフランスで本人が実際に目にし衝撃を受け、その精神を深く胸に刻み込んだ上でその後の医師人生を歩んだという偉人です。明治以後は、貧民への治療も積極的に行ったという日本での改革者ですね。

 吉村昭先生の「夜明けの雷鳴」という小説は、まさにこの人の生涯を描いたもので、私は10数年前にこれを読みました。随分骨のある人だという印象でしたが、函館戦争での活動や、その後のあれこれは今回の大河で描かれるのでしょうか。この人はもっと注目されてよい人だと思います。

 それで、今回この人の生涯についてWikipediaで見てみたら、登場した作品として大河の「獅子の時代」が出てるのに、小説としてはこの「夜明けの雷鳴」の記載がありません。Wikipediaってなんでも書いてあるように思ってしまいますが、吉村昭先生の作品が入ってないようではまだまだあてになりませんね。

 それはそれとして、「獅子の時代」というのを久しぶりに思い出しましたが、山田太一先生がなぜあれを書こうとしたか、またあの脚本についての自己評価はどうなのか知りたかったりします。歴代の大河ドラマで、あの作品が一番好きという人がいれば会ってみたいなあ。←おらんやろ。

理不尽な!>映画「赤穂城断絶」

2021年09月11日 | 映画

 タイトルからわかる通り忠臣蔵ものの映画で公開は1978年。深作欣二監督作品ですが、大石内蔵助が萬屋錦之介なので、一般的な忠臣蔵のイメージを大きく変えるものではありません。

 当時劇場では見ておりませんが、テレビのCMで萬屋さんが「理不尽な! このまま黙ってはすまされません!」と怒ってたのをよく見ました。その映画宣伝のおかげで、当時中学生だった私も「理不尽」という言葉を知りました。

 映画としては、不破数右衛門を演じた千葉真一が妙に出番が多くてかっこいいことと、脱落してしまった家臣の事も取り上げたりして話を膨らませてますが、なにしろ160分の大作なので当時映画館で見た人は大変だったでしょう。

 色々名場面がありますが、剣道二段(?)の元千葉県知事森田健作が演じる間十次郎が、討ち入りの際に「早く支度をしろ!」と言われて「もうできてます!」と着物を脱ぐと下が討ち入りの衣装で「どんなコスプレやねん?」と思ったりしました。

 忠臣蔵は小学生から中学生くらいの頃は結構面白がって本を読んだりしましたが、大人になってみるとなかなかはまりにくい話ではあります。というのも、赤穂藩忠臣の行いとしてみればいいのですが、吉良家の家臣の立場になって考えると主君同士の争いごとのおかげで、大勢に寝込みをいきなり襲われて大変だっただろうと。赤穂浪士全員が切腹というのも、残された家族の事を考えるとえらいこっちゃと。

 おまけに物語としても、討ち入りの際に赤穂浪士側には一人の死者も出てないので、あまりと言えばあまりの圧勝。うちの父などはそこは気に入らなかったらしく、「これが赤穂浪士がほとんど返り討ちにされて、最後に残った大石内蔵助と吉良上野介が一騎打ちする話なら盛り上がるやろ!」と勝手に空想して喜んでました。

 そういう意味で忠臣蔵は色んなところでネタにされています。「元気が出るテレビ」でもドラマにしてましたが、大石役の松方弘樹が真面目にやろうとしてるのに吉良役の泉谷しげるが最後には「おれはマルコスだ~!」とか大暴れして、まともな話にはならなかった記憶があります。

 また、セイヤングの「天才秀才バカ」でもネタがありました。討ち入りを終えて帰ろうとした大石内蔵助が「おや、息子の主税がいないぞ?」と思ったら、その頃主税は吉良の妾を押し倒しながら「童貞のまま死んでたまるか!」と言ってたとか。

 鶴光師匠は落語でこれをやってましたが、討ち入りを果たした大石が疲れからガクッと倒れると家臣が「大丈夫ですか?」と聞くと、大石が「わしゃ前からカロウじゃった」というのがオチでした。そこはあんまり面白くないですけど。

 ちなみにこの映画での吉良役は山守組長こと金子信雄だったので、どうせならもっと悪役色を出して欲しかったですね。赤穂浪士に狙われてる事がわかった段階で、「善良な市民を守るのが警察の役目じゃろうが!」と逆切れするとか、討ち入りに来た浪士に「頼もしいのお、頼もしいのお。うちの若いのにあんたらのチ〇ボの垢でも煎じて飲ませてやりたいわ。」と言って懐柔するとかそういうシーンがあれば大ヒットしたことでしょう。

 なお、「忠臣蔵」というと歌舞伎とかそっち方面の演目の話であって、実際にこの件を取り上げる史実としては「赤穂事件」と呼ばれるそうです。ふ~む、どこまで史実としてわかってるのかが気になりますが、調べてもあまり面白くなさそうなのが残念。