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「新宿の女」はムード歌謡か演歌か>歌謡スクランブル「ムード歌謡集(1)」

2021年09月13日 | ラジオ番組の話題
 本日のNHKFM「歌謡スクランブル」はムード歌謡集。演歌とムード歌謡はどこが違うかというと、私も上手く説明できませんが今日は「夜のムード満点」という見地での選曲だった様子。

 序盤から「たそがれの銀座」「小樽のひとよ」「誰よりも君を愛す」などは、一般的な演歌というイメージとは違うのでまさにムード歌謡でしょう。その中で「ん?」と思ったのが、藤圭子の「新宿の女」。私ならこれは演歌と判定します。

 それはそうと、この「新宿の女」にはある思い出があります。それは日テレで放送されていた「元祖どっきりカメラ」でのこと。

 そこで騙されたのは一般人。元ボクサーで今は板前をやっているという人。(たしか、ガッツ石松か輪島功一が関わっているお店の板前だったかと。) その人をレコードデビューさせるという話が持ち上がったけど、実はそれはドッキリという話でした。

 確かに歌好きで上手い人ではあったのですが、ご本人は照れ屋で話下手なタイプ。さらに見た目はかなりごっつい人。そこへ仕掛人としてレコードディレクターと称する人が来て「歌好きな板前さんがいると聞いて、うちも新しいユニークな演歌歌手を探してるから。」とスカウトしたいという話をします。

 それで実際歌を聞いて「なかなか面白い声をしてる。」と言ってレコードデビューの話となり、デビュー曲のB面として本物の演歌歌手の人とデュエットでレコーディングしたりもします。そしてそのA面はカバーで行こうという事でその「新宿の女」になりました。

 で、どのタイミングだったか忘れましたが、いざデビューというところで野呂圭介がプラカード持って「どうも~!」と。そこで騙された本人もずっこけるとか、逆に激怒するとかだったら絵になるのですが、何が起こったかわかんなくてポカンと。見た感じかなり真面目な人でかえって本人が恐縮してたり。

 その日のスタジオにはご本人も来てたのですが、その映像のあとに「では折角なので、その幻のデビュー曲を歌っていただきましょう。」と生歌披露へ。

 実はこの曲のサビは「バカだな~ バカだな~ だまされちゃって~」という歌詞なので、制作側の意図としてはそこで場内大爆笑、本人も「こういう事ですか~!」と泣き笑いという場面を狙ってたのでしょうが、何しろガチガチに緊張して真剣に歌い切ったので、なんか場内笑えない雰囲気。終わってから司会者が「いやいや~」と茶化しに出て来たけど、当時中学生だった私が見ても本当に痛々しかったです。

 素人相手のドッキリやるなら、相手をよく選ばなきゃいけないのと「あ~、よかったドッキリで。本当だったらどうしようかと思った。」と笑えるのがいいです。その点、あの番組では玉川良一、田辺一鶴、林家ぺーの各氏が騙されたのを見るのは結構楽しかったです。ああいう人達はそれが仕事のネタにもなるのでしょうし。

 ということで、ムード歌謡の話からどっきりカメラの話でした。ちなみに私は演歌全般好きではないので「新宿の女」も昔は嫌いだったのですが、今日あらためて聞いたら結構いいですね。若い頃に比べていろんな歌声を楽しむ余裕が出たというか。