今日のひとネタ

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尾崎亜美 45th Anniversary Concert ~ Bon appetit ~

2021年09月19日 | 尾崎亜美

 尾崎亜美さんのデビュー45周年コンサートは、9月15日(水)が大阪、昨日18日(土)が東京公演でした。その東京公演に行ってきたわけですが、「コンサートに行ってきた」と知り合いにはちょっと言いにくいご時世でもあります。実際断腸の思いで参加をあきらめたという話も聞きました。(会社から止められたとかそういうのも…。)

 それはそれとして、今回も見た事聞いた事を書き残しておいて、昨日の感動を反芻しようというそういう企画です。

 今回のメンバーは、Drum:林立夫、Bass:小原礼、Guitar:鈴木茂、是永巧一、Key:斉藤有太、Cho,A.Guitar:Aisaという面々に、レジェンドゲストとして松任谷正隆先生も数曲で登場。

 斉藤有太さんは亜美さんのコンサートに参加するのは初めてだそうですが、その腕前には前から注目していたのだとか。実際、今回のステージでは「天使のウインク」の間奏でギターソロの代わりに斉藤さんのオルガンソロがあって、それこそ一瞬で視線を引き寄せるような切れ味鋭い演奏でした。いい音してました。

 松任谷先生は、なんかほのぼのというかすっかり癒し系のキャラで登場し、エレピ以外にアコーディオンまで演奏し、アンコールの「Smile」でもアコーディオンで参加してました。そして、亜美さんのデビュー曲、デビューアルバムからアレンジを担当していたのに、二人が同じステージで演奏するのは今回の45周年記念コンサートが初めてだそうです。(すなわち15日の大阪だったわけですが。)

 亜美さんのステージは毎回バンドサウンドが充実してますが、今回もレジェンドメンバーが揃ってたので音圧が半端なし。それも今回はいつも以上にドラムの音がズシンと来た感じでした。林立夫さんも冷静に気合入ってた(?)と思われます。

 亜美さんは、前半はTwitterにも画像が出ていた白い衣装に白い帽子、後半は黒のドレス風。昨年はエレピのみでしたが、今年はグランドピアノもあり。が、私の席からは、ピアノで歌うときに見えるのは後頭部か斜め後ろ姿…。ちなみにグランドピアノの陰になって、小原礼さんもほぼ顔だけで手元はまったく見えず。ま、この辺は生のコンサートの醍醐味とかスリルでもありましょうか。

 そして、今回のセットリストは以下の通り。

1.私がいる
2.アンジェラ
3.純情
4.Jewel
5.冥想
6.マイピュアレディ

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ここで亜美さんが退場しSKYEのコーナーで2曲。
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7.メッセージ ~It's always in me~
8.蒼夜曲 セレナーデ
9.オリビアを聴きながら
10.I’m singing a song
11.To Shining Shining Days
12.フード ウォーリアー
13.Barrier
14.スケッチブック
15.グルメ天国
16.天使のウインク
17.スープ

<アンコール>
待っていてね
Smile


 今回の選曲は、ニューアルバム「Bon appetit」と45周年でファンクラブメンバーからアンケートで募集したリクエストを中心に構成されたとか。ちなみにリクエストの1位は「蒼夜曲 セレナーデ」。コンサートでは久々に聴きましたが、今回はピアノ弾き語りによる熱唱でした。それが「このあとの喉は大丈夫でしょうか?」というほど熱かったです。今回のステージでは一番のハイライトだったかもしれません。

 「Bon appetit」はなにしろ発売から3日しか経ってないこともあって、ファンとはいえまだじっくりと聞けてない人も多かったのではないでしょうか。(私もですが…) それで、今回は演奏前に亜美さんがその曲についての思いやレコーディング時のエピソードを語ってくれたので、それは結構わかりやすかったです。

 なお「Barrier」という曲は、たまたまスタジオにマーシャルのアンプがあり、是永さんがそれを使いたいと言い、この曲を弾きまくったそうです。マーシャルについては「わからない人多いんじゃない?」という話になってましたが、是永さんいわく「でかくてうるさいアンプ。」とのこと。

 松任谷先生は、SKYEのコーナーで亜美さんと最初に会ったときの話をしてましたが、とにかく「まったく話が通じなかった。」「宇宙人かと思った。」「宇宙人ではないとしてもいつか月に行ってしまうと思ってた。」など言いたい放題。それが小原礼さんと結婚するとは意外ということで「一体何がどうなったのでしょう。」と。ちなみに松任谷先生が初めてスタジオでレコーディングした時には、小原礼さんも一緒だったそうです。当時の小原さんについての松任谷先生の印象は都合により割愛いたします…。

 そして、「この自粛生活の中でも、食卓だけは料理で異国の情緒を…」というような事を言ったら、松任谷先生は「料理するの?」ですって。是永さんがすかさず「名人ですよ。」と突っ込んでましたが、これは本当に意外でした。当然料理本出してるのも知らず「それ買うよ。」ですって。もしやユーミンも亜美さんの料理の腕前を知らないのでしょうか???

 今回は中間に休憩は無く、そのまま最後まで行って本編は亜美さんの弾き語りの「スープ」で締め。アンコールでは亜美さんもTシャツに着替えてきて、物凄く久しぶりに「待っていてね」が聞けました。この曲を聞くと本当に元気になります。今は客席みんなで立ち上がったり、声援を送ったり、歌ったりするそういうことは出来ませんが、それについての亜美さんの「待っていてね」のメッセージだったと思っています。この曲では、レジェンド鈴木茂さんのスライドギターがたっぷり聞けて、これもかっこよかったです。

 アンコールのラストは「Smile」。そしてメンバーがステージ前に並んで挨拶してくれたあとに、ステージ後方のスクリーンにメンバーのクレジットや亜美さんからのメッセージが映し出されて全編終了。熱くて温かいステージでした。


 今回もステージに小型のビデオカメラがいくつも設置されていましたが、もしかしたら昨年のように映像配信の予定があるのでしょうか。それだと嬉しいので期待してます。

 なお、1年ぶりのコンサートレポでしたので、セットリストなどで間違いがある場合は存分に指摘して下さい。お待ちしております。そういえば「Prism Train」が無かったのも珍しいですね。