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いいかどうかは自分で決める その3(完)>ヤングギター1977年11月号掲載の新譜

2022年05月18日 | 昔の音楽雑誌の話

 

  中学生の頃に読んだ古い雑誌の新譜紹介に出ていたアルバムをSpotifyで探して聞いてみる企画です。ちなみに掲載雑誌はヤングギター1977年11月号で、3回に分けましたがこの号はこれで終了です。では、さっそく行ってみましょう。


◇ストラングラーズ/夜獣の館

 いかにもな邦題で、確かにヴォーカルは獣感がみなぎってますが、音の方は日本のバンドかと思ってしまいました。グループサウンズの末期のようでもあり、バンドブームのようでもあり。曲のメロディは割とわかりやすくていいのですが、なんかこういう曲調は「タモリ倶楽部」の空耳アワーでよく使われそうだと妙な事を思ってしまいました。あとはこれもドラムの音が妙に軽くて、さすがにトコトコではないですがスタタンという感じなのがヴォーカルの暑苦しさと比べて違和感ありです。


◇リビー・タイタス

 これは結構びっくりしました。澄んでいてなおかつ伸びやかでもあるヴォーカルが素敵です。曲調もしっとりとしていてジャジーな編成の演奏もいいので、夜に一人でブランデーでも片手に聞くのは最高かも。(って、私はブランデーは飲みませんが。)

 なんというかノラ・ジョーンズとかリッキー・リー・ジョーンズの声をきれいにした感じで、とにかくジョーンズ感が半端ないです。(意見には個人差があります。)

 大ヒットアルバムのようですが、この人はSpotifyにはこれしかアルバムがないのでそんなに活動はしてなかった様子。レコードで聞く限りは最高ですね。素晴らしい。


◇マジカル・パワー・マコ/ジャンプ

 実はこのアルバムはSpotifyにはなかったのですが、その前のアルバムと思われるものがあったので聞いてみました。名前からしてコミックソング系の人かと思ったら、これが前衛というかニューウエイブというか環境音楽というか、とにかくサッパリわけがわかりません。どういう人なんでしょうね。不思議です。本を読みながら聞くにはちょうどいい感じなので、別に嫌いなわけではないですが。


◇パブロ・クルーズ/太陽の放浪者

 まったく知識なしで聞きましたが、バンドの音はやたらと爽やかでクリア。シンセも使ってますね。ヴォーカルは、CCRのジョンフォガティみたいな声。曲はイーグルスとかそういう感じでもあります。中学生の頃に聞いても反応しなかったとは思いますが、今だとちょっとコピーしてみたいような感じがあります。

 ところで、アルバムラストの曲がインストなのですが、そのギターソロの一部がどこかで聞いたことのあるフレーズ。「これはなんだったか?」と考えること数十分、正解は「わたしの首領」の間奏と同じでした。真子タンの曲をパクるなんて、首領に怒られそうですね。(って?)


◇渡辺香津美/オリーヴス・ステップ

 このアルバムも含めて、渡辺香津美さんの初期の作品は全然Spotifyにないんですね。ただ、ゴールデン☆ベストというのがあって、それにオリーヴス・ステップのタイトル曲がありました。このベストには「ロンサムキャット」なんかも入ってるので、初期の曲もちょこっとは聞けるのですね。

 それで聞いた感じは結構いいです。知らないで聞くと渡辺香津美さんとはわからないですね。なおかつそんなに古い曲とも思えないので、このベストはちょっと聞いてみたいと思いました。

 

 ということで、3回に分けて聞いたのですが「もしやこの頃の音楽が好みなのでは?」というのはビンゴでした。結構いいのがありますし、他のアルバム聞いてみたいのもあります。それにしても、Spotifyにはお世話になりました。いい時代です。まぁ別に他のサブスクでもいいのでしょうけど、私はSpotifyで困ってないし。