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高田みづえ全作品がサブスク解禁!

2021年01月20日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡
 今日飛び込んできたニュース。高田みづえさんの全作品183曲が、各音楽サブスクリプションサービスにて一挙解禁されたとのこと。これは色々な意味で朗報です。

 まず私は彼女の歌は結構好きで、何年か前にCD探したもののベストアルバムが数種類出てるのみ。それも聞きたい曲が程よく入ってるのがなかったので、結局TSUTAYAに置いてあったのをレンタルで借りて来ただけで済ませてました。それが、オリジナルアルバムも全部聞けるようになるというのはありがたいです。

 高田みづえさんというと、デビュー曲はご存じ「硝子坂」ですが、ディスコのリズムに乗せて演歌のような節回しで歌うというのが印象的でした。私の兄なんぞは、「木之内みどりの『硝子坂』を演歌にしやがって!」と最初は怒ってたのですが、そのうちこっちも気に入ってしまったり。

 最も彼女の場合は、「もう演歌、歌謡曲と呼ばれるのは飽き飽きしたよ。高田みづえと呼んでくれ。」と、ファーストアルバムの帯にあった…というのは大嘘です。すいません。(元ネタがわかる人は上級者です) このタイプの「ディスコのリズムで歌は演歌チックな節回し」というのは、西村まゆ子の「天使の爪」とか、井上望の「ルフラン」とかもあったので、フォロワーがいたということでしょう。(もちろん秋川淳子の「南南西」もですが。)

 この人はデビューから4作続けてオリコンのベストテンに入ったそうですが、残念なのはデビュー当時はまだ「ザ・ベストテン」がなかったのですね。あれがあれば、最初から常連になってたのかもしれません。

 ただ、私が凄く好きだったのは「硝子坂」「だけど…」「ビードロ恋細工」の三作で、その後5作目の「パープル・シャドウ」までも結構好きでした。シングル曲のリストを見て謎なのは、「パープル・シャドウ」の2か月後に「なぜ…」というシングルが出て、そのまた1が月後に「女ともだち」が出たのですね。この辺はどういう方針だったのでしょう。いずれにしても、私はその「女ともだち」の「ねぇ真知子」でドン引きになってしまったのでした。

 それで、今日は景気づけというか早速1stアルバムとファーストライブを聞いてみました。あらためて聞くと、やはり歌は上手いですね。1stだと知らずに聞くと、デビューしたてとは思えないくらい。秋川淳子がカバーした「南南西」も、オリジナルは物凄く久しぶりに聞けました。これもいい曲です。ただし、アルバムタイトルが「オリジナル・ファースト」というのは、レコード会社ももっと考えればよかったのにとは思います。

 またライブアルバムが出ていたとは知りませんでした。こちらも、収録当時彼女はまだ17歳だったそうですが、ほれぼれするほどの歌唱。ラストでオーケストラに感謝の言葉を言って「服部先生にも…」と言ってたので、この時のアレンジは服部克久先生のようですね。それだけでも、かなり豪華なコンサートだったのがわかります。親衛隊のコールが聞けるのにはにんまりですが、アンコールでもう一度「硝子坂」のイントロが流れてきた時には、ちょっとウルッとしてしまうくらいの出来でした。素晴らしい。

 それで朗報という点では、彼女が結婚して引退してしまったのが1985年。まだCDが一般的ではなかったので、今回配信開始となった曲のうち59曲は未CD化なんですと。CDにもなってないのがサブスク解禁なんて夢かというと、そんなこともないんですね。

 さらに、サブスクで聞きたいという声が多かったそうで、そういう声があればレコード会社も腰を上げるというのがわかったのも朗報です。特に今回は本人が活動を停止しているのに、です。折角世に出された作品ですし、埋もれさせておくのは惜しいですよね。いや、本当に嬉しいなぁ。